月刊バスケットボール6月号

NBA

2019.06.16

NBAファイナル2019はトロント・ラプターズが初優勝!! 全6試合を振り返る

 日本時間5月31日から6月13日まで開催されたゴールデンステイト・ウォリアーズとトロント・ラプターズによる「NBA FINALS 2019」は球団創設から24シーズンで初めてファイナル進出を果たしたラプターズが4勝2敗でシリーズを制し、初優勝を果たした。


 

 日本時間5月31日から6月13日まで開催されたゴールデンステイト・ウォリアーズとトロント・ラプターズによる「NBA FINALS 2019」は球団創設から24シーズンで初めてファイナル進出を果たしたラプターズが4勝2敗でシリーズを制し、初優勝を果たした。

 

 レギュラーズン58勝24敗(イースト2位)のラプターズがホームコートアドバンテージを有した今シーズンのファイナル。3連覇を目指す王者ウォリアーズ(57勝25敗/ウエスト1位)にとっては、過去5年間で初めてホームコートアドバンテージを持たない状態でファイナルを戦うこととなった。

 

抜群の安定感とチーム力で

王者を圧倒したラプターズ

 

 注目の第1戦、ラプターズの伏兵、パスカル・シアカムが序盤から積極的にゴールへアタックし、自己最多の32得点。今シーズンのNBAでトランジション時の得点がリーグトップのシアカムにけん引されたラプターズが、シリーズ初勝利を挙げた。

 

 続く第2戦。何としても1勝してホームに戻りたいウォリアーズはディフェンス面での強度を上げ、特に後半以降はラプターズの反撃の芽を摘み、最終的にFG成功率を37%に抑え込んだ。そして、終盤に35歳のベテラン、アンドレ・イグダーラが3Pシュートをねじ込み、勝利を決定づけた。

 

 しかし、第2戦の試合中に左足のハムストリングを負傷したクレイ・トンプソンが第3戦を欠場したことは、ホームコートアドバンテージを取り戻したウォリアーズにとって大きな誤算となった。第3戦もデュラントが戦列に戻れない中、トンプソンを欠いたウォリアーズはステフィン・カリーが孤軍奮闘の47得点を記録するも、序盤の攻防以降は一度もリードを奪うことができずに大敗。

 

 続く、第4戦でトンプソンは強行出場するも、ラプターズが3Q終盤に試合をひっくり返し、オラクル・アリーナで価値ある2連勝。試合後には実況を担当していたポール・ピアース(元セルティックスほか)に「今日がオラクル・アリーナ最後の試合だ。みんな写真を撮っておけよ」と冷やかされる始末だった。



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