月刊バスケットボール6月号

【記者の目】12/28ウインターカップ2015〜39年目の結実〜

1225日に発売となった月刊バスケットボール2月号では、ウインターカップの大会直前展望号として、有力チームを中心に紹介している。   女子チーム紹介ページのタイトルは、『歴史を変えろ』。これは、女子では初となる9冠獲得が掛かっていた桜花学園もそうだが、ライバル校と目される岐阜女や明星学園らが勝てば初優勝。また、昭和学院も1987年以降、優勝がないため、様々な意味を込めて付けたタイトルだ。   そして今日、その歴史を変えたのは岐阜女だった。  

優勝トロフィーを手にした岐阜女の選手たち     今年の全国大会ではインターハイ、国体に続いて3度目となる桜花学園との決勝戦。東海大会でも顔を合わせるなど互いに手の内を知っている同士の対戦は、序盤からガチガチの守り合いとなった。   その中で岐阜女は得点が伸びず、前半は12−2412点のビハインドで折り返す。「12点は想定外」と安江コーチ自身も言うように、ロースコアの展開での二桁の点差は岐阜女にとって重くのしかかるかに思えた。   だが、3Qからじりじりと追い上げた岐阜女は、4Qではそれまで厳しいマークにあっていた#4村瀬と#5伊藤が要所で得点。さらには、シックススマンの#6田中の値千金の3Pシュートで残り2分には逆転に成功した。   タイムアウト明け、すぐに桜花も#10馬瓜のシュートで返して同点にするも、岐阜女は村瀬がバスカン、ダメ押しで#9藤田のシュートが決まり、勝負あり。54-49で大激戦を制した。   同じ東海ブロックのチームとしてしのぎを削る両チーム。全国優勝59回を誇る桜花の壁に岐阜女・安江コーチは幾度となくぶち当たってきた。それでも一歩一歩と着実に前に歩を進めた。  

20得点20リバウンドの活躍を見せた岐阜女#7ファトー   「やっと勝負ができるところまできた」という今年。インターハイ、国体は敗れたものの、ラストチャンスとなったウインターカップで大輪の花を咲かせた。チームの創部&指導から39年目。チームに“全国制覇”という新たな歴史が加わった。   (月刊バスケットボール編集部)

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