月刊バスケットボール5月号

中学(U15)

2019.03.29

B.LEAGUE U15 CHALLENGE CUP 2019 現地レポート 注目選手をピックアップ!!

 3月25日から27日までの3日間に渡って東京都立川市のアリーナ立川立飛にて開催された「B.LEAGUE U15 CHALLENGE CUP 2019」の最終日を訪問。〈続きを読む〉

 3月25日から27日までの3日間に渡って東京都立川市のアリーナ立川立飛にて開催された「B.LEAGUE U15 CHALLENGE CUP 2019」の最終日を訪問。


今大会にはBリーグ勢から全勝優勝を飾ったアースフレンズ東京Z U15をはじめ、栃木、横浜、FE名古屋の4クラブのU15チーム、さらに海外からSEOUL SK KNIGHTS(韓国)、ELTHAM WILDCATS(オーストラリア)を迎えた6チームでの開催となった。

その中から一際輝くパフォーマンスを見せた選手たちをインタビュー形式で紹介しよう。

オドゲレル・トルガ(東京Z/#35/180cm)

――3日間の自分のプレーはどうでしたか?
 武器であるドライブのときに少し逃げてしまう部分があったのですが、その分3Pシュートはたくさん決めることができたので、良かったです。
――ドライブは以前から得意でしたか?
 小学生の頃はシュートがすごく下手でドライブばかりしていました。中学生になって、それが自分の武器だということが分かって、それから磨いてきました。昔はただ勢いで突っ込んでいく感じでしたが、アースフレンズでドリブルの技術を教えてもらいました。
――今の課題は?
 一番苦手な左手のドリブルです。この大会ではあまり左のドライブがなかったので、高校に進んだら左右どちらでも使えるような選手になりたいです。
――海外のチームとの対戦はどうでしたか?
 特にオーストラリアはみんな1つ年下と聞きました。迫力もすごいし、35番のクリスティアン・フェルナート選手は僕たちよりも上手いし、脚力がすごかったです。将来すごい選手になる気がしました。将来また対戦したいです。
――好きなや参考にしている選手は?
 ステフィン・カリー選手(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)です。僕はカリー選手のようなタイプではないかもしれませんが、ドリブル技術や3Pシュートの確率は参考にできればなと思っています。

渡邉 晴(東京Z/#21/186cm)

――最終戦のFE名古屋U 15戦では流れを呼び込むプレーをしました。フィジカル面でも力強さを感じましたが、そういったプレーは意識的にしていますか?
 中学校はセンターのポジションでプレーしていました。コーチにはフォワードになってもそのプレーは意識して取り組むように言われているので、そこは意識してプレーしています。
――東京Zに入った理由を教えてください。
 きっかけはジュニアオールスターの後に声をかけてもらったことです。これから年齢が上がっていくと、外のプレーも必要になってきます。アースフレンズは外のプレーを教えることは上手いと聞き、迷わず入ることを決めました。
――実際に東京Zでプレーして一番学んだことは?
 ドリブルスキルやフォワードの動き全面です。あとは気持ちの面やBリーグでプレーするプロになるためにはどうする必要があるかなど、知らなかったことをたくさん教わりました。将来はBリーグももちろんですが、世界で活躍できる選手になりたいです。
――参考にしている選手はいますか?
 練習に取り組む姿勢はコービー・ブライアント選手(元ロサンゼルス・レイカーズ)です。とても貪欲で、たくさんの物事を切り捨ててでもバスケットに集中している部分はすごいと思いますし、尊敬しています。今後はドリブルのスキルをもっと磨いて、外からでもシュートを決めきれる決定力のある選手になりたいです。

御堂地 香楽(栃木/#16/176cm)

――ユースチームの中から栃木を選んだ理由を教えてください。
 ブレックスはB1でもトップチームであり、地元でもあります。ミニバスでは1対1を中心に練習してきたので、これから先に進むためにチームプレーをしっかり教えてくれるところを探し、栃木ブレックスU15を選びました。パスの出し方やスクリーンのかけ方など、細かい部分や試合で実践できることを多く教えてもらっています。
――今の自分の武器と課題は?
 武器はジャンプシュートとドライブです。課題はコーチからボール運びの際にドリブルが多いと言われます。もっとパスでつないで、そしてさらに良いパスが出せるようになりたいです。
――海外のチームとの対戦で感じたことは?
 フィジカルが強いのと、リバウンドやルーズボールなどの泥臭いプレーに全員で取り組む姿勢は見習わなければならない点です。それにベンチの盛り上がりがすごいです。勝っていても負けていても盛り上げてプレーできるのは良いと思います。
――これから先、どんな選手になっていきたいですか?
 身長があまりないのでPGとしてしっかりとやっていかなければいけないと思っています。ブレックスの渡邉裕規選手を参考にしています。また、自分の武器であるドライブについては比江島慎選手の動きを見ていて、シュートに関してはコービー・ブライアント選手を参考にしています。将来はブレックスの選手になりたいです。


 また、オーストラリアから参加したELTHAM WILDCATSのクレイグ・ストラトフォードコーチに今大会の印象などを伺うことができた。


クレイグ・ストラトフォードコーチ
(ELTHAM WILDCATS/オーストラリア)


――日本、韓国のチームと戦った印象は?
 とても速くてフィジカルも強い。試合をしていてワクワクしたよ!
――今の時点では、日本や韓国の選手の方が個人スキルは上だと感じました。ただ、オーストラリアは世界ランク10位、練習などはどんな取り組みをしていますか?
 今回のメンバーはまだ12〜13歳で、カテゴリーの中でも最も若いこれからの選手たち。今は週に2〜3時間しかバスケットの練習はしていないんだ。それは他のスポーツを掛け持ちしてプレーしているからで、数年後にそれがバスケット1本になったときにはもっともっと上手くなると思うよ。
重点を置いている練習はなんですか?
 ドリブルスキルなどももちろんだけど、今はシュート力の向上が1番だから、それを特に練習しているよ。そうすることで他の技術が高くなった数年後に、もっとシュートに関して情熱的に取り組むことができると思っているよ。
――日本という国の印象は?
 すばらしいね。街がとてもきれいだと思ったよ。みんな礼儀正しいし、とてもフレンドリーに接してくれる。日本人のそういったところが、街がきれいなことにもつながっているのかも知れないね。


(月刊バスケットボール)



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