月バスSet Play of the Week(61)シクサーズ
フィラデルフィア・セブンティシクサーズ対ロサンゼルス・クリッパーズ戦の試合終了間際(残り15.9秒、117-113でシクサーズがリード)で起きたNBAでは珍しいプレーを解説しよう。 【ラインナップ】 ①(PG)T.J.マッコネル ②(SG)JJ・レディック ③(SF)ベン・シモンズ ④(PF)ウィルソン・チャンドラー ⑤(C)ジョエル・エンビード
[A-1] ③がインバウンダー、⑤と④が2ガードトップ、②と①が右ウイング辺りに並んでプレーがスタートする。 ④と①がスタッガードスクリーンをセットし、②はトップ方向へカット。①はアフタースクリーンで、②がカットしたらすぐにセンターライン方向へ。4点リードしているシクサーズは無理せず、確実にインバウンドすれば良いのだ。 インバウンダーの③はマッチアップしているX3が背を向けていることに気付いてボールを当て、自分で拾ってそのままダンク! NBAでもこんなプレーが起きることに驚いた。
[A-2] ところが! 実は昨年3月1日、2017-18シーズンでシクサーズはクリーブランド・キャバリアーズ戦の同じような状況(残り28.6秒、シクサーズが103-95でリード)で、[A-1]と同じようにインバウンズパスをコート内のディフェンスに当てて、ベン・シモンズ(このときは①)がダンクを決めていたのだ。つまり、クリッパーズ戦でシクサーズは、ディフェンスが背を向けることを予測して狙っていたのである。
※『月刊バスケットボール2月号』では、渡邊雄太が活躍するメンフィス・グリズリーズからさまざまなチームのプレーを紹介! (月刊バスケットボール)