月刊バスケットボール5月号

【ウインターカップ2018】男子予選レビュー/激戦区・福岡を制したのは福岡第一! し烈な予選を突破した50校が東京へ

 高校バスケットの総決算となるウインターカップ。冬の風物詩とも言える今大会が、今年も12月23~29日にわたって繰り広げられる。開幕に向けて、ここでは男子の都道府県予選を振り返る。全国的に大きな注目を集めたのが福岡県予選、福岡第一vs.福岡大附大濠の決勝だ。2016年には福岡第一が、翌17年には大濠がインターハイで優勝したため、過去2年間はウインターカップの出場枠が2つ与えられてきたが、今年の枠は1つ。つまり現役生にとっては、1枚の切符を争う初めての戦いだった。
 

   高校バスケットの総決算となるウインターカップ。冬の風物詩とも言える今大会が、今年も12月23~29日にわたって繰り広げられる。開幕に向けて、ここでは男子の都道府県予選を振り返る。全国的に大きな注目を集めたのが福岡県予選、福岡第一vs.福岡大附大濠の決勝だ。2016年には福岡第一が、翌17年には大濠がインターハイで優勝したため、過去2年間はウインターカップの出場枠が2つ与えられてきたが、今年の枠は1つ。つまり現役生にとっては、1枚の切符を争う初めての戦いだった。  

   ともにアンダーカテゴリーの日本代表を多く擁し、10月の国体では混成チームで日本一を勝ち取った両チームの戦いは、予想どおりハイレベルな激闘に。息詰まる接戦が続く中、最後に振り切り勝利をさらったのは福岡第一だった(79-71)。試合後、お互いに涙を流して抱擁を交わし、健闘をたたえ合った両校の選手たち。福岡第一は「大濠の選手たちのためにも、絶対に日本一になる」(㉔松崎裕樹)という覚悟で、ウインターカップに臨む構えだ。  

福岡第一㉔松崎裕樹    同じく注目を集めた京都府予選は、持ち味のオフェンスに加えてディフェンスの対策も功を奏した東山が洛南に79-59で快勝。今年の東山は、大黒柱⑮グランダマベラ・モンゾンボ・クリスティン、攻防の要となる⑤吉田竜丸、1年生にして絶対的ガードの⑪米須玲音と、各ポジションに軸となる選手を擁する。インターハイは中部大第一に1点差で敗れただけに、2年ぶりのウインターカップで雪辱を期す思いは強いだろう。しかも、初戦を勝ち上がれば2回戦で福岡第一と顔を合わせる。2年前のウインターカップ決勝の再戦となる、因縁の戦いに注目が集まりそうだ。  

東山⑪米須玲音    そのほか、茨城県では佐藤豊コーチ率いる名門・土浦日本大を、息子の豊文コーチ率いる取手二が破って初優勝(78-66)。また、秋田県は名門・能代工が文句なしの快勝(84-47)で3年ぶりの優勝を飾り、現役生にとっては初めてとなる47回目のウインターカップ出場を決めた。    こうして、全国各地でし烈な戦いを制して出場権を手に入れた50チーム。それぞれのプライドを懸け、ウインターカップでも熱いドラマを繰り広げることだろう。     【“ウインターカップ2018全試合100試合配信”バスケットLIVE】 https://ckantan.jp/dm/mob/dm_comfirm.jsp?cmcd=4100065417     (月刊バスケットボール)

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