月刊バスケットボール5月号

NBA

2018.10.01

NBAで2018-19シーズンからショットクロックのリセットなど、一部のルール変更あり!

NBA理事会は、2018-19シーズンに先立ち、ルール変更について全会一致で承認した。
NBA理事会は、2018-19シーズンに先立ち、ルール変更について全会一致で承認した。   2018年のNBAプレシーズンより、オフェンスリバウンドが絡む以下の状況になった場合、ショットクロックは従来の24秒ではなく14秒にリセットされてプレーが再開される。また、クリアパスファウル(ファストブレイクなどで相手が確実に得点できる状況でのディフェンス側のファウル)が単純化されるほか、敵対的行為も映像判定の対象に加わる。   各ルールの変更点は以下の通り。   *ショットクロックのリセット ショットクロックは、以下の状況で14秒にリセットされる。
  • リングに当たって外れたフィールドゴール(FG)、フリースロー(FT)のオフェンスリバウンドを取った場合。
  • リングに当たって外れたFG、FTの際、ディフェンス側のチームにルーズボールファウルがコールされた場合。
  • リングに当たって外れたFG、FTの後、ボールがアウト・オブ・バウンズになり、攻撃側のポゼッションで再開される場合。
  このルールは、Gリーグでは2016-17シーズンから、WNBAでは2016年から、FIBAでは2014-15シーズンから適用されている。また、2018年のNBAサマーリーグでも導入された。
*クリアパスファウルの単純化 クリアパスファウルの変更に伴い、不明瞭なレフェリーの判定基準と同ルールの適用範囲を制定するため、明確な基準が設けられた。クリアパスファウルは、ファストブレイク時に得点機会を得た(transition scoring oppotunity)オフェンス側のプレーヤーに対してディフェンス側のプレーヤーが犯すファウルのこと。以下の状況で、ファウルによってオフェンス側のチームが得点機会を奪われた場合、ディフェンス側のプレーヤーにパーソナルファウルが適用される。  
  • ボールがバックコートのサークル先端部分より前にある場合。
  • ファストブレイクでの得点機会を得たオフェンス側のプレーヤーの前にディフェンス側のプレーヤーがマッチアップしていない場合。
  • ファストブレイクでの得点機会を得たオフェンス側のプレーヤーがボールをコントロールする状況下、または同プレーヤーがパスを受けた場合。
  クリアパスファウルの単純化により、レフェリーは今後、ディフェンス側のプレーヤーがファストブレイク時に得点機会を得たオフェンス側のプレーヤーとゴールの間にいたかどうか、もしくは同様の状況でオフェンス側のプレーヤーとゴールの間にポジションを取る機会があったかどうかを判定せずに済む。   またレフェリーは、ファストブレイク時に得点機会を得たオフェンス側のプレーヤーの前にポジションを取ったディフェンス側のプレーヤーがファウルを犯す状況にあったかどうか、もしくはフロントコートでディフェンス側のプレーヤーがファストブレイクからのオフェンス側の得点機会を妨げたかどうかを判定しなくとも済む。さらに、同様の状況でのプレーは、今後バックコートで判定される必要がなくなる(ファストブレイクからの得点機会はフロントコートで生まれるため)。   この単純化により、オフェンス側のプレーヤーがシュート体勢に入っている場合、もしくはオフェンス側が味方へ出したパスをディフェンス側のプレーヤーがインターセプトまたはディフレクト(ボールに触れて逸らす)した場合には、クリアパスファウルは適用されない。   クリアパスファウルが適用された場合は、引き続きファウルを受けた側に2本のフリースローとオフェンスポゼッションが与えられ、ファウルが起こったスポットに最も近いサイドラインからのインバウンズ(スローイン)でプレーが再開される。
*敵対的行為に対する映像判定の適用拡大 対戦チーム、レフェリー、もしくはファンに対して“敵対的行為”に及んだプレーヤーまたはコーチに対し、適切なペナルティを科すべきかを判断するために映像判定を用いることができるようになる。   上記のルール変更案は、NBA競技委員会が全会一致でNBA理事会に提案した。   (月刊バスケットボール)

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