月刊バスケットボール5月号

中学(U15)

2018.08.24

【第48回全中】Pick Up Player_8/23

  白澤 朗(山形三⑤/3年/188cm)    山口県を舞台に開催される全国中学校大会は、昨日開会式を終えて本日競技1日目。予選リーグが行われ、出場各チームが2試合を戦った。    ジュニアオールスターでベスト4、東北大会で優勝と、全国大会前から好成績を重ねてきてきた山形三。満を持して初の全国大会に臨んだが、初戦は硬さもあって創徳に47−51で敗戦。そして後がなくなった2試合目、東海大菅生にも善戦したものの58−60で惜敗し、無念の予選リーグ敗退となった。   「最後、自分に決め切れる力がなかったのが敗因です」と、涙に暮れたのがエースの⑤白澤。188cmの長身ながら、そつなく何でもこなすオールラウンダーで、チームの得点源となる選手だ。ただ、今大会はマークも厳しく、初戦は長い手足を持つ創徳⑤今野(182cm)、2試合目は強いフィジカルを誇る菅生⑫内田(180cm)といった選手に守られ、思うようにプレーできず。阿部コーチは「(白澤が)ジュニアオールスターの優秀選手に選ばれてから、『いろんなチームにいろんな方向で研究されるだろう』とは思っていました。東北の決勝でもしっかり点が取れていたので、そこまで心配していなかったのですが…やはり全国は甘くなかったですね」と振り返る。   「こういう大きな舞台では、リバウンドとかルーズボール、最後まで集中することなど、細かいことが大事になってくると分かりました。全国で通用する選手になるために、そういうところで手を抜かずに練習していきます」と白澤。今回の悔しさを、今後のバスケットボール人生の糧にしてほしいところだ。      

  仲村瑠夏(コザ④/3年/172cm)    試合終盤までもつれ、最後は51-50の1点差勝利と大接戦となった予選リーグ1戦目(vs.弥富北)。その試合で前半から積極的な攻撃を見せ、チームによい流れをもたらしたのが仲村だ。    エントリーメンバーの中で一番背が高いこともあり、「彼女にはインサイドでプレーしてもらわないと」と、指揮を執る松島Aコーチはインサイドでの奮闘に期待を寄せるが、試合ではそのとおり、接触を嫌がらずにインサイドプレーを見せた。さらに、速い展開からストップジャンプシュートなど、その得点パターンは豊富。得点源としてチームをけん引した。    惜しくも予選リーグ2戦目は八王子一に57-61と、接戦の末に敗れたが、予選リーグを2位で通過。明日は決勝トーナメントへと進む。昨年ベスト4の大阪薫英女学院が明日の1回戦の相手となるが、ディフェンスに定評のあるチームにどんな攻撃を見せるのか、仲村の出来が勝敗を左右しそうだ。   (月刊バスケットボール)

PICK UP