月刊バスケットボール5月号

NBA

2018.07.05

ロサンゼルスという“地の利”を生かし、レイカーズは何人ものビッグネームをチームへ連れてきた過去がある!

NBAチャンピオン16回、ファイナル進出31回の名門であるロサンゼル・レイカーズ。だが、2010年以降、ファイナルへの進出はなく、当然チャンピオンからも遠ざかっている。さらに、プレーオフからも5シーズン連続で出場していない。
NBAチャンピオン16回、ファイナル進出31回の名門であるロサンゼル・レイカーズ。だが、2010年以降、ファイナルへの進出はなく、当然チャンピオンからも遠ざかっている。さらに、プレーオフからも5シーズン連続で出場していない。   レイカーズの歴史をひも解くと、名誉あるチームの永久欠番は全部で「11」。その中の一人、ウィルト・チェンバレン(1971-72シーズン優勝)は前シーズンMVPにもかかわらず、フィラデルフィア・セブンティシクサーズからトレードされてレイカーズへやってきた。   あのカリーム・アブドゥル=ジャバー(79-80、81-82、84-85シーズン優勝)もミルウォーキー・バックスから、コービ・ブライアント(99-2000、00-01、01-02シーズン優勝)はシャーロット・ホーネッツにドラフトされながらもすぐにトレードでレイカーズ入り。さらに、シャキール・オニール(99-2000、00-01、01-02シーズン優勝)はフリーエージェントでレイカーゴールド&ロイヤルパープルのジャージーを身にまとうことになった。   現在、レイカーズのCEOを務めるマジック・ジョンソン(79-80、81-82、84-85、86-87、87-88シーズン優勝)は生え抜きのプレーヤーだが、ドラフト当時のオーナーが離婚の慰謝料を支払うことができていれば指名していなかった(新オーナーは指名を条件にチームを買い取ることを約束)。これも結果的にビッグネームとなったプレーヤーをチーム入りさせたいがための方策の一つと考えていい。
レイカーズはこうして、アメリカでニューヨークに次いで人口が多く、ハリウッドも近い世界都市である“地の利”を生かし、ビッグネームをチームへ連れてきた過去がある。カール・マローンやスティーブ・ナッシュ…前述以外にもまだまだある。それを考えれば、今回のレブロン・ジェームズの移籍は、少しも不思議ではない。   18-19シーズンですぐにチャンピオンになることは簡単ではないだろうが、2連覇中のゴールデンステイト・ウォリアーズやウォリアーズをプレーオフで最後まで苦しめたヒューストン・ロケッツにとって、レイカーズは大きな脅威となるはずだ。   (月刊バスケットボール)

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