月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2018.05.25

Bリーグファイナル 千葉vsA東京プレビュー

 60試合のレギュラーシーズンとクォーターファイナル(QF)、セミファイナル(SF)を勝ち抜き、2季目のBリーグファイナルにたどり着いた千葉とA東京。試合前日の25日には公開練習と会見が行われ、ヘッドコーチ・選手が優勝への思いを語った。
   60試合のレギュラーシーズンとクォーターファイナル(QF)、セミファイナル(SF)を勝ち抜き、2季目のBリーグファイナルにたどり着いた千葉とA東京。試合前日の25日には公開練習と会見が行われ、ヘッドコーチ・選手が優勝への思いを語った。  

   会見には千葉から大野ヘッドコーチ、#2富樫、#34小野が、A東京からはパヴィチェヴィッチヘッドコーチ、#7正中、#24田中が出席。   「60試合やってきたことをこのコートに置いていくつもりです。自分たちのやってきたことを信じて明日に臨みたいと思います」(小野) 「チームとしてはこの舞台で試合をすることに満足はしていません。あと1勝、絶対につかみ取りたいと思います」(富樫)「対戦相手が東地区首位の千葉ということで、自分たちにとってはすばらしい機会に恵まれたと思います。リーグを締めくくるいい試合になるように切磋琢磨をしていいファイナルにしたいと思います」(正中)「今回は1万人を超えるお客さんの前でプレーをするということですが、自分はあまり経験がありません。緊張するのか、普段どおりできるのか分かりませんが、ラスト1試合なので悔いのないように全てを出し切りたいと思います」(田中)    チームの状況を見ると、まず千葉はQFで川崎を2勝1敗で下すと、SFでは富樫、#8ライオンズが勝負強さを発揮して琉球に2連勝。昨シーズンから掲げている速い展開を常に狙いながらも、今シーズンはハーフコートで各選手が仕事をこなせることが強みだ。富樫、#21エドワーズの得点源はもちろん、ライオンズや小野などどこからでも点が取れ、レギュラーシーズンは三河に次ぐ全体2位の総得点(5,072点)を記録した。そんな攻撃に目が行きがちだが、スティール王の#3パーカーを軸にアグレッシブなディフェンスも見せる。    そして今季は1月の天皇杯との2冠を狙っており、リーグ随一の人気クラブが快挙達成へまい進する。    対してA東京はシーズン終盤こそ不安定な戦いが見られたが、CSに入ってからは京都、三河という難敵に対して連勝して勝ち上がってきた。ここに来てパヴィチェヴィッチヘッドコーチが掲げてきた激しいディフェンスが展開できるようになり、それと同時に試合運びも安定。そこから#6馬場、#15竹内がファストブレイク、セカンダリーブレイクを狙うこともでき、ハーフコートでは#24田中、#53カークが健在。また試合を重ねるごとに#1小島、#3安藤の若い司令塔コンビも持ち味を出せるようになり、連日の延長戦となったSFの三河戦ではそれぞれ勝利に貢献する活躍を見せた。    先述したようにレギュラーシーズンでは星を取りこぼした試合もあったA東京だが、CSに入り攻防ともにこの1年で一番の仕上がりとなっている。    この両クラブ、今季は9月のアーリーカップを含め7回の対戦があるが、A東京が5勝2敗でリードしている。ただ、田中や富樫など欠場選手がいる状態での対戦が多く、「ケガ人がお互いにいた中での試合だったので、ファイナルでは互いに全員でぶつかり合うことができます」とパヴィチェヴィッチヘッドコーチ。大野ヘッドコーチも「シーズン中の勝敗にネガティブなことは考えていません」と話し、一発勝負のファイナルはここまでの戦績を度外視した試合になる。    昨季は栃木が劇的な勝利で初代王者に輝いたが、栄えある2代目の王者はどちらが輝くのか? 試合は14時5分TIP OFFだ。   (月刊バスケットボール)

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