月刊バスケットボール5月号

技術&戦術

2018.04.29

月バスSet Play of the Week(24)ジャズ

4月24日(現地時間)に行われたオクラホマシティ・サンダー対ユタ・ジャズ(@ビビント・スマート・ホーム・アリーナ)のプレーオフ1回戦。好調、ジャズのサイドラインインバウンズから、最近流行っているピック&ロールを解説しよう。新人王候補の一人、ジャズのドノバン・ミッチェルはこの試合で33得点をたたき出した。
4月24日(現地時間)に行われたオクラホマシティ・サンダー対ユタ・ジャズ(@ビビント・スマート・ホーム・アリーナ)のプレーオフ1回戦。ジャズのサイドラインインバウンズから、最近流行っているピック&ロールを解説しよう。新人王候補の一人、ジャズのドノバン・ミッチェルはこの試合で33得点をたたき出した。   【ラインナップ】 ①リッキー・ルビオ(PG) ②ドノバン・ミッチェル(SG) ③ジョー・イングルズ(SF) ④デリック・フェイバーズ(PF) ⑤ルディ・ゴベア(C)  

[A-1] ⑤と②が両エルボー、④がトップ、③がゴール下付近、①がインバウンダー。③は⑤を使ってループカットし、同時に④が②へダウンスクリーンを仕掛け、②がトップでボールをレシーブする。①はコーナーへ。  

[A-2] ⑤は③がループした後、すぐにトップの②へピックスクリーンをセット(右側サイド)。②はドライブを狙う。

[A-3] ここからがこのセットのポイント。ハイピックに対して、ディフェンス(X5)はフリースローライン辺りに下がっているため、左ローポストにいる③はX5へバックスクリーン。⑤は簡単にゴール下へとダイブすることが可能になる。仮にディフェンスがスイッチしてもミスマッチだ。 ②のドライブを阻止できるディフェンスは④のディフェンスしかいない。ジャズの④も3Pシュートがある。 ピックプレー時に、スクリナーのディフェンスへバックスクリーンを仕掛けるプレーはスペイン代表チームがよく使っていたため、“スペイン”と呼ばれることがあるプレーである。  

  月刊バスケットボール6月号(4月25日発売)の“NBAセットプレー図鑑”では、ボストン・セルティックスのプレーを紹介。自分たちのチームにマッチしそうなセットを見付けて、すぐに練習してみよう!   (月刊バスケットボール)

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