月刊バスケットボール9月号

Bリーグ

2026.10.08

新野楓果のBestスコア2026‐27①会場が愛で包まれた平尾充庸ラスト2.8秒のドラマ/茨城ロボッツ×三遠ネオフェニックス

今季もよろしくお願いします!


こんにちは、Rain Treeの新野楓果です。

9月27日に行われたBリーグ・茨城ロボッツ×三遠ネオフェニックスの試合を観戦してきました。今季初めてのBリーグ観戦です!そして、今シーズンも月刊バスケットボールWEBで記事の連載をさせていただくことになりました。よろしくお願いします!

改修後のアダストリアみとアリーナを訪れるのは今回が初めてでした。この日の来場者数は4,608人。会場にはたくさんのロボッツブースターの皆さんが集まっていました。



特に印象的だったのが、平尾充庸選手のユニフォームやグッズを身につけている方が本当に多かったこと。会場に入った瞬間から、平尾選手がたくさんの方に愛されている選手なんだということを感じました。

試合は81‐75で、三遠が勝利しました。

1Q、茨城は5‐16と一時11点差をつけられましたが、すぐに修正して追いつき、逆転。最終的には22‐20とリードして1Qを終えました。

2Qはお互いに点を取り合う展開に。茨城も粘っていましたが、ファウルトラブルや三遠の4点プレーなどもあり、前半を38‐43で終えました。この日は、どちらのチームも全体的にファウルが多かった印象です。

3Q終了時、54‐64と10点ビハインドの茨城でしたが、4Qに猛追します。残り6分12秒、吉井裕鷹選手が3Pシュートを成功させ、63‐69。ここから少しずつ流れが変わっていったように感じました。そして残り46秒。ヴィック・ロー選手が3Pシュートを決めて75‐78。最後まで茨城の攻撃は続きましたが最終的には75‐81で試合終了となりました。

私は、“茨城の”吉井選手のプレーを楽しみにしていました。日本代表としても活躍する吉井選手は、今季から茨城ロボッツに加入。私の中では三遠のイメージがすごく強かったので、茨城のユニフォームを着ている吉井選手を実際に見ると、「青着てる!」って、ちょっと不思議な感覚がありました。

4Qに吉井選手が3Pシュートを決めたのですが、そのすぐ前の1本は外していたんです。でも、そこで諦めずに、もう一度すぐに打ちにいった姿がすごく印象に残っています。結果的に、そのシュートが流れを変えるきっかけにもなったと思うので、やっぱりこういう勝負どころで打ち続けられる選手って、大きな存在なんだなと思いました。

そして、私が個人的に「今回、一番注目した選手かもしれない」と感じたのが、茨城の#15前田怜緒選手です。オフェンスでの存在感がすごくて、スペースがあると積極的に3Pシュートを狙っていく姿が印象的でした。3Qにはスティールから2Pシュートにつなげ、4Qでもスティールする場面があり、粘り強さを感じました。前田選手の3Pシュートは、私には少し独特に見えて!ボールの回転が少ないように見えるのに、高さのあるシュートなんです。ゴールの真上から、すっと入っていく感じがしました。


オフェンスでの存在感がすごい前田選手

新加入選手が多い今季の茨城ですが、それぞれの選手がこれからチームにどうフィットしていくのか注目していきたいです。

三遠の佐々木隆成選手は、さすがのプレーでした。フェイクシュートから相手をかわしたり、ノールックパスを出したり、とにかく判断が速い!3人くらいを抜いていくようなプレーもあって、「うまーー!」と何度も声に出ました。ボールコントロールと判断力がすごかったです。


佐々木隆成選手は、さすがのプレーでした

また、アップのときから会場を沸かせていたのが、三遠のジェイク・ヴァン・タバーゲン選手。赤いバッシュがすごく目立っていて、アップ中からダンクをして会場を盛り上げていました。高さもあって、「なんかすごい選手だな……!」と、試合前から気になってしまいました。201cmの身長を生かしたゴール下のプレーだけではなく、外からのシュートもできて、もっと注目していきたい選手だなと思いました。

今回の試合で、絶対に書き残したかったのが、平尾充庸選手です。この試合は、平尾選手にとって現役最後の試合。残り2.8秒で平尾選手がコートに入ってきました。その2.8秒を、本当に全力で、噛み締めながら、そして楽しむようにプレーしている姿を、私は現地で直接見届けることができました。そして、その時間は平尾選手だけのものではなく、会場全体が平尾選手を見守っていました。相手の三遠の選手たちも、その瞬間を見守っていました。その光景を見て、平尾選手がこれまで茨城にどれだけ貢献し、どれだけたくさんの人に愛されてきた選手なのかが、たった数秒の時間からでも伝わってきました。

最後は吉井選手からパスを受け、平尾選手が3Pシュートを放って試合終了。コートに入ってきた時から涙ぐんでいて、平尾選手が噛み締めるようにプレーしている姿を見て、私も本当に胸がいっぱいになりました。そして、吉井選手も涙を流していました。チームにとっても、本当に特別な時間だったんだと思います!



噛み締めるようにプレーしている姿を見て胸がいっぱいになりました

平尾選手は2017-18シーズンから茨城に所属し、B2時代からB1、そしてB.PREMIERへと続くチームの歩みを長く支えてきた選手です。2020-21シーズンにはキャプテンとしてクラブ史上初のB1昇格を経験し、2024-25シーズンまで5シーズン連続でキャプテンを務めました。キャプテンとしてチームを引っ張る姿を含め、たくさんのロボッツブースターの記憶に残っている選手だと思います本当にお疲れ様でした!



今シーズン初観戦!とっても楽しかったです!
これからも、試合結果だけではなく、実際に会場に足を運んだからこそ感じられる選手の表情やプレー、会場の空気にも注目しながら、バスケットボールの魅力をお届けしていきたいと思います。私自身ももっとバスケットボールを知って、もっともっと好きになっていきたいです。そして、その「好き!」という気持ちを、この記事を読んでくださる皆さんにも届けられるように頑張ります。今シーズンも一緒にバスケットボールを楽しんでいただけたら嬉しいです!





新野楓果(にいの・ふうか)
2025年1月29日にキングレコードよりメジャーデビューした、秋元康総合プロデュースのガールズグループRain Treeのメンバー。身長167㎝、バスケ歴9年。ドリブルと3Pシュートが得意で茨城県の県南選抜に選出されたこともある。
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