月刊バスケットボール9月号

「細かいことの積み重ね。そこを強化して日本一という目標に向かってやっていきたい」 / 福井工業大学附属福井 #4 小池昌鈴

福井工業大学附属福井は#5 田原莉桜選手(2年/167cm)のレイアップで先制。さらに#4 小池昌鈴選手(3年/170cm)が続きます。対する岐阜女子は#4 坂口みなみ選手(3年/171cm)の3Pシュートでチーム初得点。その後も坂口選手が得点を重ねましたが、福井工業大学附属福井はボールマンにプレッシャーをかけ、シュート成功率を下げると#12 森田詩叶選手(1年/162cm)の3Pシュートや田原選手のレイアップなど速い展開からオフェンスを組み立て、リードを作ります。その後も、#21 レイ サジョ選手(3年/187cm)のインサイド、合わせから小池選手のレイアップなどで加点し、30-16で第1クォーターを終えました。

流れを引き寄せたい岐阜女子は第2クォーター、3Pシュートが当たりだします。ズレを作って#7 熊崎優奈選手(1年/172cm)、#12 豊山響寧選手(1年/172cm)が決め、ディフェンスを外に引き出すと今度は坂口選手のドライブで得点するなど良い形を作りました。この時間帯、ベンチメンバー主体で臨んでいた福井工業大学附属福井は、スペースを与えない岐阜女子のディフェンスに苦しみ、シュート成功率がダウン。6点差まで迫られてしまいます。ここで小池選手、#18 板橋香苗選手(3年/174cm)、サジョ選手をコートに戻した福井工業大学附属福井。再びリズムを取り戻すと、12点のリードを作って前半を終えました。

第3クォーターは福井工業大学附属福井の25-21。16点リードし、最終クォーターを迎えました。岐阜女子は素早いパス回しでズレを作り、#14 牧野結子選手(1年/173cm)、#10 牧川葵雲選手(2年/166cm)、#15 大竹琉夏選手(1年/168cm)が3Pシュートを射抜くなど挽回を試みましたが、福井工業大学附属福井は変わらず速いテンポでシュートを放ち、サジョ選手のインサイドなどで着実に加点。点差を縮めさせませんでした。残り9秒、福井工業大学附属福井は#8 北川虹選手(3年/164cm)が3Pシュートを沈めて3桁に到達。100-80で勝利しました。

プレッシャーをかけてミスを誘い、そこからトランジションにつなぐというやりたいバスケを展開した福井工業大学附属福井は、地元新潟出身(新潟清心女子中学校出身)のエース小池選手がチームトップの23得点、7リバウンド、5アシスト、2スティールという正にオールラウンドな活躍を見せたほか、森田選手が13得点、サジョ選手、板橋選手が19得点、#19 ジャロー マリアマ選手(2年/187cm)が12得点、田原選手が11得点と6人が2桁得点を上げるなど、林慎一郎コーチが目指す“1人で50点取るより、5人が10点取るバスケ”を展開しました。





前述のとおり、小池選手にとって今大会地元での凱旋試合となりました。「たくさんの地元の人に『見に行くよ』と言っていただき、応援されていることを感じていたので楽しみにしていました。知っている方もいる中で緊張もありましたが、楽しみながら今日のゲームをすることができました」と笑顔を見せ、観戦に訪れた中学校の後輩たちの前で、先輩として立派な姿を披露しました。

U18女子日本代表チームにも選出されている小池選手は、常々「私の役目は得点を取ることです」と語っていましたが、今はさらに進化を見せています。「チームディフェンスとして、1人でも抜けたら良くないと思うので、ディフェンスの強化も意識してやってきました」。この試合でも、課題として取り組んできた「2線の寄りからのスティール」など、ディフェンス面で確かな手応えを掴めたと語ります。

さらに、エースとしての状況判断にも磨きがかかっています。「自分はプレータイムが長いので、最初から行き過ぎると後半体力が持たない部分が出てきます。行くところと行かないところの判断やディフェンスの状況を見て、状況判断ができるような選手になろうと思ってプレーしています」と語る通り、終盤の失速を教訓にし、1試合を通して走り切るためのゲームコントロールを見せました。林コーチは「3年生になり、チームを鼓舞できる選手に少しずつなってきた」と、そのキャプテンシーと人間的な成長に目を細めます。

創部3年目の福井工業大学附属福井にとって、「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」は初参戦であり、全国トップレベルとの真剣勝負の舞台です。「この1試合1試合の経験を次の課題として、チームを作り上げていきたい。日本一という目標に届くように、この経験を絶対に無駄にしたくない」と力強く語る小池選手。「細かいことの積み重ね。そこをもっと強化して日本一という目標に向かってやっていきたいです」と前を向きます。地元で躍動したエースの確かな歩みが、福井工業大学附属福井を新たな高みへと導いていくはずです。






「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」
・オフィシャルサイト
https://u18league.japanbasketball.jp/
・チケット情報はこちら
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・観戦情報ページ
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・「U18日清食品トップリーグ公式YouTube」「バスケットLIVE」、「スポーツナビ」にて全試合配信
[配信・放送]https://u18league.japanbasketball.jp/streaming/




文/広瀬俊夫(月刊バスケットボール)、写真/吉田宗彦

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