“日本のフィジカルモンスター”田中平和がアジア競技大会の決勝へ挑む!「言い訳なしで泥臭く結果を」

誰とでもすぐに打ち解ける明るくお茶目な田中平和
他競技に先駆けて開幕した「第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)」のバスケットボール競技。5人制男子は韓国が優勝、日本は惜しくも銀メダルに終わった。一方の女子日本代表は、グループリーグでホンコン・チャイナ(114-37)、カザフスタン(88-23)、そして全勝同士の対決となったフィリピン(89-67)を次々と撃破。圧倒的な強さで9月24日からの決勝トーナメントへ進出すると、準々決勝でタイ(86-29)に大勝。準決勝のチャイニーズ・タイペイ戦も突破し、9月26日の決勝(19:20〜)では韓国と金メダルを懸けて激突する。
今大会の女子日本代表を率いる大神雄子ヘッドコーチ(HC)は、「40分間、攻防で攻め続ける集団」を掲げ、若手を中心としたエネルギッシュなチームを結成した。
オフェンスの軸となるのは、常田亜美を司令塔に、8月の「第45回ウィリアム・ジョーンズカップ」でMVPを獲得した岡本美優。三浦舞華、大脇晴、舘山萌菜らも得点を量産している。そして、最前線でのディフェンスやゴール下の泥臭いプレーで貢献しているのが田中平和だ。大神HCも田中の存在を高く評価している。
「彼女の走力やアグレッシブなディフェンスは大きな武器です。特にリバウンド時の反応が速く、ボールをチップするなどルーズボールのチャンスを生み出してくれます。3x3で培ったフィジカルの強さと1対1の守備力は、日本の弱点を補う大切な要素であり、田中の武器でもあります」
そこで、決戦の地・名古屋へ向かう直前のメディアデーにて、スターターとしてチームをけん引する田中に、アジア競技大会への意気込みやバスケットとの関わりを聞いてみた。
田中とバスケットボールとの出会いは、仲良くしていた友達がミニバスを始めて一緒に遊べなくなったことだった。「遊べないなら私も行く!」と体験に参加すると、当時から高身長だったこともありコーチに勧誘され、小学6年で本格的にバスケットの道を歩み始める。中学でも周囲に流される形で続けていたため当時はそれほど真剣ではなかったが、名将・井上眞一監督が指揮を執る桜花学園高校への進学を機に環境が一変した。
「私は昔から一人で耐えたり・頑張ったりするのが苦手で、以前はきついラントレ(ランニング中心のトレーニング)の意味が分からなかったり、逃げてしまうこともありました。でも、高校で井上先生の指導を受けてから自分自身が大きく変わり、精神的な強さや耐性が身につきました。『自分がやるしかない』とひたすら打ち込む中で、心身ともに成長できたと感じています。白鷗大学の佐藤智信監督からはスキルを叩き込まれ、大神ヘッドコーチからは情熱と細部へのこだわりを学びました。また、周囲の支えのありがたさも深く実感しています。アジア競技大会のメンバーに選ばれた時に喜んでくれた家族の姿を見て、より上を目指す姿勢で周囲に恩返しや喜びを届けることの大切さも痛感しました」
カテゴリーが上がるたびに自分の未熟さや壁にぶつかりながらも、一つひとつ乗り越える努力を重ねて確実にステップアップを遂げてきた田中。3x3、そして日本代表へと進み、アジア競技大会の代表メンバーに選出されたことで、田中は自分自身の大きな成長を実感している。
選手としてさらなる成長を助けてくれたのが、3x3のチームでの経験だ。個の力がストレートに試される3x3は、自身のプレーを向上させる貴重な成長の場となった。そこで培った対人スキルや新たな体の使い方・動きは、5人制でのプレーの幅を広げることにも間違いなくプラスに働いている。
特に世界を相手にした際のゴール下やリバウンド争いにおいては、単に真っ向から跳ぶだけでなく、ボールを取る前のポジショニングや面取りといった事前の駆け引きが極めて重要になる。日本の課題とされるフィジカル面においても、周囲からは『体が強い』と評価されており、海外の選手にも引けを取らないそのフィジカルの強さは、いまや田中の大きな武器だ。
「ボールの重さや疲労感、展開の違いなど、3x3と5人制にはそれぞれの難しさや魅力があります。どちらか一方に絞るのではなく、自分を必要として求めていただける場所で全力を出し切り、貢献していきたいです」
今回のアジア競技大会に向けても、並々ならぬ覚悟を持って臨んでいる。日本代表としての長年の課題であり、自身のポジションに最も求められているリバウンドからは絶対に逃げず、言い訳なしで泥臭く結果を追い求める構えだ。さらに持ち前の運動量を生かした攻守の速い展開を作り出し、『動ける選手』『相手にとって嫌な選手』としてコート上で圧倒的な存在感を示すことを誓う。
「一体感のあるディフェンスと連帯感のあるオフェンスで、ファンの皆さんとともに絶対勝利をつかみ取ります。応援よろしくお願いします!」
今大会の女子日本代表を率いる大神雄子ヘッドコーチ(HC)は、「40分間、攻防で攻め続ける集団」を掲げ、若手を中心としたエネルギッシュなチームを結成した。
オフェンスの軸となるのは、常田亜美を司令塔に、8月の「第45回ウィリアム・ジョーンズカップ」でMVPを獲得した岡本美優。三浦舞華、大脇晴、舘山萌菜らも得点を量産している。そして、最前線でのディフェンスやゴール下の泥臭いプレーで貢献しているのが田中平和だ。大神HCも田中の存在を高く評価している。
「彼女の走力やアグレッシブなディフェンスは大きな武器です。特にリバウンド時の反応が速く、ボールをチップするなどルーズボールのチャンスを生み出してくれます。3x3で培ったフィジカルの強さと1対1の守備力は、日本の弱点を補う大切な要素であり、田中の武器でもあります」
そこで、決戦の地・名古屋へ向かう直前のメディアデーにて、スターターとしてチームをけん引する田中に、アジア競技大会への意気込みやバスケットとの関わりを聞いてみた。
これまで出会った人々に感謝
田中とバスケットボールとの出会いは、仲良くしていた友達がミニバスを始めて一緒に遊べなくなったことだった。「遊べないなら私も行く!」と体験に参加すると、当時から高身長だったこともありコーチに勧誘され、小学6年で本格的にバスケットの道を歩み始める。中学でも周囲に流される形で続けていたため当時はそれほど真剣ではなかったが、名将・井上眞一監督が指揮を執る桜花学園高校への進学を機に環境が一変した。
「私は昔から一人で耐えたり・頑張ったりするのが苦手で、以前はきついラントレ(ランニング中心のトレーニング)の意味が分からなかったり、逃げてしまうこともありました。でも、高校で井上先生の指導を受けてから自分自身が大きく変わり、精神的な強さや耐性が身につきました。『自分がやるしかない』とひたすら打ち込む中で、心身ともに成長できたと感じています。白鷗大学の佐藤智信監督からはスキルを叩き込まれ、大神ヘッドコーチからは情熱と細部へのこだわりを学びました。また、周囲の支えのありがたさも深く実感しています。アジア競技大会のメンバーに選ばれた時に喜んでくれた家族の姿を見て、より上を目指す姿勢で周囲に恩返しや喜びを届けることの大切さも痛感しました」
カテゴリーが上がるたびに自分の未熟さや壁にぶつかりながらも、一つひとつ乗り越える努力を重ねて確実にステップアップを遂げてきた田中。3x3、そして日本代表へと進み、アジア競技大会の代表メンバーに選出されたことで、田中は自分自身の大きな成長を実感している。
3x3でさらに成長を続けた田中
選手としてさらなる成長を助けてくれたのが、3x3のチームでの経験だ。個の力がストレートに試される3x3は、自身のプレーを向上させる貴重な成長の場となった。そこで培った対人スキルや新たな体の使い方・動きは、5人制でのプレーの幅を広げることにも間違いなくプラスに働いている。
特に世界を相手にした際のゴール下やリバウンド争いにおいては、単に真っ向から跳ぶだけでなく、ボールを取る前のポジショニングや面取りといった事前の駆け引きが極めて重要になる。日本の課題とされるフィジカル面においても、周囲からは『体が強い』と評価されており、海外の選手にも引けを取らないそのフィジカルの強さは、いまや田中の大きな武器だ。
「ボールの重さや疲労感、展開の違いなど、3x3と5人制にはそれぞれの難しさや魅力があります。どちらか一方に絞るのではなく、自分を必要として求めていただける場所で全力を出し切り、貢献していきたいです」
今回のアジア競技大会に向けても、並々ならぬ覚悟を持って臨んでいる。日本代表としての長年の課題であり、自身のポジションに最も求められているリバウンドからは絶対に逃げず、言い訳なしで泥臭く結果を追い求める構えだ。さらに持ち前の運動量を生かした攻守の速い展開を作り出し、『動ける選手』『相手にとって嫌な選手』としてコート上で圧倒的な存在感を示すことを誓う。
「一体感のあるディフェンスと連帯感のあるオフェンスで、ファンの皆さんとともに絶対勝利をつかみ取ります。応援よろしくお願いします!」
文/飯塚友子








