月刊バスケットボール9月号

光にも影にも──チームを安定させる仕事人/桜花学園#7 國武珂憐

チームに1人はいてほしい──自らの仕事を無駄なく確実にこなし、オフェンスでもディフェンスでも貢献度の高い選手を見ると、誰もがそう思うはずです。そんな選手が桜花学園(愛知県)にもいます。#7 國武珂憐選手(170cm/3年)です。

9月19日、「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」での精華女子(福岡県)戦の彼女は、まさしく攻防での高い貢献度を示す「チームにいてほしい」活躍を残しました。

接戦となったこの試合で、國武選手は14得点、4リバウンド、2アシストとバランスの取れた活躍。チームは試合序盤に精華女子の#42 ブバ アイシャ エジネ選手(188cm/2年)を中心としたインサイドの攻防で後手に回るも、アイシャ選手を2ファウルに追い込んでベンチに下げさせると反撃開始。#4 勝部璃子選手(177cm/3年)と#8 水林夢翔選手(177cm/3年)がペイントで連続得点し、一気に逆転します。第1クォーターの國武選手はカッティングやパス、ディフェンス、リバウンドといった裏方に徹し、インサイドの2人がプレーしやすい環境を整えるのに一役買いました。

第2クォーター以降は一転して点を取りに行きます。相手のターンオーバーから速攻で連続レイアップ、そして得意のミドルレンジジャンパーなどで積極的なオフェンスを見せ、チームも常にリードを奪ったまま第4クォーター終盤に突入。相手の3Pシュート攻勢に遭ってラスト10秒で3点差まで詰め寄られますが、最後は68-65で逃げ切りました。






今年度の桜花学園には勝部選手と#5 竹内みや選手(161cm/3年)という、世代を代表する2人のスーパースターがいます。しかし、彼女たちが強い光を放てるのは、その脇でしっかりと仕事をする國武選手のような存在あってこそ。國武選手は「今のスタイルが合っている」と自らの役割に充実感を示し、そのスタイルが高校で出来上がったものだと話します。

「特に2年生の頃に3年生の先輩にうまい方がたくさんいて、自分はリバウンドや合わせなどの裏方に回るべきだなと思いました。そこから意識するようになって、今のポジションになりました」

ただ一方で、決して裏方だけに徹しているわけではないとも強調します。

「自分が攻めるべきところは攻める、裏方に回るべきところは回るという判断をしていて、めちゃくちゃ自分が目立ちたいとか、逆にずっと裏方だけに徹したいという思いは特にないです。カッティングするのも好きですし、自分がボール持っている状態からのアシストも結構得意。自分の強みは目立つだけじゃなくて、しっかりと裏方もできるっていうところだと思うので、そこをずっと考えています」



白慶花コーチも國武選手の影の貢献については「彼女は本当にクレバーで本来は点も取れる子ですが、黒子役に回ってくれています。今日もディフェンスのカバーリングもすばらしかったし、ずっと泥臭いところをやってくれています。あのポジションの選手がいるからこそチームが成り立っています。最終的に決めるのは勝部と竹内ですけど、彼女たちを生かすためにも國武の存在はすごく大きい」と絶大な信頼を寄せつつも、「今までは目立たないタイプでしたけど、今は『そろそろ目立ってもいいんじゃない?』と思っています」とも話します。

「良い欲というか、自分がもっと点を取ったりボールに絡んだり、数字にもこだわってほしいですね。数字に出ないところで頑張れるのが國武の良いところだけど、やっぱり高校ラストイヤーは数字にもこだわってほしいし、もっと前に出る意欲を持って頑張ってほしい。すごく期待しています」

光にも影にもなれるのが國武選手の最大の魅力ですが、今後、チーム内で最も強い光を放つ國武選手の姿が見れる日にも期待したいです。






「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」
・オフィシャルサイト
https://u18league.japanbasketball.jp/
・チケット情報はこちら
https://u18league.japanbasketball.jp/watching-top/ticket/
・観戦情報ページ
https://u18league.japanbasketball.jp/watching-top/venue/?ScheduleKey=11948&teamID=0&tab=schedule
・「U18日清食品トップリーグ公式YouTube」「バスケットLIVE」、「スポーツナビ」にて全試合配信
[配信・放送]https://u18league.japanbasketball.jp/streaming/

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