強豪スペインに完敗。突きつけられた課題と、宮澤夕貴が語った覚悟【女子W杯2026】

次戦へ向けた覚悟
現地9月7日(日本時間8日)に行われた「FIBA女子ワールドカップ2026」のグループA最終戦、女子日本代表(FIBAランク10位)はスペイン(同6位)に59-79で敗戦。1勝2敗となったものの、同グループのマリがドイツに敗れたため、グループ3位となり準々決勝進出決定戦に駒を進めた。記者会見に臨んだ宮澤夕貴は、悔しさをにじませつつ次戦への覚悟を口にした。
「今日の試合の前の2ゲームは本当に私らしくなかった。だからこのゲームは本当に勝ちたいという気持ちと、“ファイターになる”という気持ちでプレーしました。チームとしては本当にタフな戦いになるというのは分かっていて、みんなでフィジカルでファイターな気持ちでやろうという気持ちは出ていたんですけど、それよりスペインが上だった。本当に細かいところで負けてしまったと感じました」
自身の不調に悩み、チームミーティングでのコーリー・ゲインズHCの熱い言葉をきっかけにマインドを切り替えたという宮澤。日本のために泥臭くプレーする姿勢を見せたが、それでも強豪の壁は厚かった。
指揮官のゲインズHCは「私はチームに戦ってほしかった。ドイツ戦では十分に戦えなかったが、今夜はやりました」と、フィジカルに挑んだ姿勢そのものは評価。しかし同時に、敗因として自滅を厳しく指摘している。
「今夜一番私たちを苦しめたのは、18回のターンオーバーがあり、そこから19失点したことです。ターンオーバーをすると相手に簡単なシュートを与えてしまう。後半、私たちは迫りましたが、どうしても壁を越えられませんでした」
日本の戦いぶりに対して、スペインのミゲル・メンデスHCは「彼女たちは非常に良いバスケットボールをしていました」と日本について語ると、「それでも我々は大きな犠牲を払い、非常に良いディフェンスをし、オフェンスではボールをシェアできていました」と勝因を説明した。
後がない大一番へ
薄氷を踏む形で次戦への切符をつかんだ日本。準々決勝進出決定戦の相手は、グループB2位のハンガリーだ。今年3月にトルコで開催された「FIBA女子ワールドカップ2026 予選トーナメント」の初戦でも対戦しており、その際はリバウンドで劣勢に立たされ65-77で逆転負けを喫している因縁の相手である。負ければ終わりの崖っぷちの状況で、もはや後はない。
宮澤は「うまいガードがいて、ビッグマンにもやられた記憶がある」と最終予選での苦い経験を振り返りつつも、「この日本のチームでできる最高のバスケットをハンガリーにぶつけたい」と力を込めた。
アグレッシブさを取り戻しつつも、白星には届かなかったグループフェーズ最終戦。しかし、これでワールドカップが終わったわけではない。半年前に味わった悔しさを晴らす——次戦こそ40分間“ファイター”として泥臭く戦い抜き、この大舞台で最高のリベンジを果たすのだ。
■2026年度バスケットボール女子日本代表チーム
「FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2026」大会参加メンバー
【スタッフ】
チームダイレクター: 小栗 弘(公益財団法人日本バスケットボール協会)
ヘッドコーチ: コーリー・ゲインズ(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アシスタントコーチ: 宮田 知己(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アナライジングコーチ: 伊藤 恭子(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アナライジングスタッフ: 有賀 早希(富士通 レッドウェーブ)
プレーヤーディベロップメントコーチ: ブライアン・フィンリー(東京サンロッカーズ)♦︎
コーチ: ジャレン・スキート(ENEOSサンフラワーズ)
通訳: 下條 海(公益財団法人日本バスケットボール協会)
スポーツパフォーマンスコーチ: 栗若 伸一(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アスレティックトレーナー: 荻野 まゆみ(ー)
アスレティックトレーナー: 宮口 佳子(S-Life はりきゅう院)
アスレティックトレーナー: 千葉 奈々(横浜市スポーツ医科学センター)
チームマネージャー: 古海 五月(公益財団法人日本バスケットボール協会)
チームマネージャー: 小松 佳緒里(ENEOSサンフラワーズ)
チームドクター: 山口 玲(北水会記念病院/茨城ロボッツ)
チーム広報: 松本 麻里(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アシスタントチーム広報: 荒井 愛海(公益財団法人日本バスケットボール協会)
【選手】12名
#2 今野 紀花(SG / 179cm / 26歳 / ENEOSサンフラワーズ)
#3 馬瓜 ステファニー(PF / 182cm / 27歳 / Meins Avenida)
#6 後藤 音羽(SF / 178cm / 19歳 / 東京医療保健大学2年)
#8 髙田 真希(C / 185cm / 36歳 / デンソー アイリス)
#10 渡嘉敷 来夢(C / 193cm / 35歳 / トヨタ自動車 アンテロープス)
#13 町田 瑠唯(PG / 162cm / 33歳 / 富士通 レッドウェーブ)
#14 朝比奈 あずさ(C / 185cm / 22歳 / トヨタ紡織サンシャインラビッツ)
#23 山本 麻衣(PG / 163cm / 26歳 / Las Vegas Aces)★
#26 田中 こころ(PG / 173cm / 20歳 / ENEOSサンフラワーズ)
#27 林 咲希(SG / 173cm / 31歳 / 富士通 レッドウェーブ)
#52 宮澤 夕貴(PF / 183cm / 33歳 / 富士通 レッドウェーブ)
#75 東藤 なな子(SG / 175cm / 25歳 / トヨタ紡織サンシャインラビッツ)
【リザーブ選手】
薮 未奈海(SF / 178cm / 21歳 / デンソー アイリス)
※平均(Average):177.6cm、27.8歳(リザーブ選手除く)
※♦︎:第5次強化合宿(国内)のみ参加
※★:『FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2026』大会から合流
※年齢・所属は2026年8月20日現在
※ポジション(P)=PG-ポイントガード、SG-シューティングガード、SF-スモールフォワード、PF-パワーフォワード、C-センター
■FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026 大会概要
【大会名】FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2026
【英語表記】FIBA Women’s Basketball World Cup 2026
【大会期間】2026年9月4日(金)〜13日(日)
【開催地】ドイツ・ベルリン
【試合会場】ベルリンアリーナ、マックス・シュメリング・ハレ
【大会方式】
・4チーム×4グループによる予選グループフェーズを行い、上位1位が準々決勝進出。
・グループAとグループB、グループCとグループDの隣り合うグループの2位vs3位で争う準々決勝進出決定戦の勝者がファイナルフェーズ(決勝トーナメント)へ進出。
【大会公式サイト】https://www.fiba.basketball/en/events/fiba-womens-basketball-world-cup-2026
【組み合わせ】 (16か国) ※FIBAランキング:2026年4月1日時点
グループ A:日本(10位)、スペイン(6位)、ドイツ(11位)、マリ(18位)
グループ B:ハンガリー(19位)、韓国(15位)、ナイジェリア(8位)、フランス(2位)
グループ C:ベルギー(5位)、オーストラリア(3位)、プエルトリコ(13位)、トルコ(16位)
グループ D:アメリカ(1位)、チェコ共和国(17位)、イタリア(14位)、中国(4位)
【試合スケジュール】
2026年9月4日(金) ◯102-97 マリ
2026年9月5日(土) ●58-74 ドイツ
2026年9月7日(月) ●59-79 スペイン
2026年9月8日(火)24:45 [準々決勝進出決定戦] vs.ハンガリー
▼日本の過去成績(2010年から5大会連続出場・通算15回出場)
・前回大会(2022年)9位
・過去最高位(1975年)準優勝
※翌1979年大会の6位以降、決勝トーナメント(ベスト8)進出なし








