月刊バスケットボール9月号

女子日本代表、グループ最終戦に敗戦。A組3位でハンガリーとの準々決勝進出決定戦へ【女子W杯2026】

2Q終盤、流れを掴み3点差で折り返し


ドイツで開催中の「FIBA女子ワールドカップ2026」、女子日本代表(FIBAランク10位)は9月7日、グループA最終戦でスペイン(同6位)と対戦。1Qからビハインドが続いた中、2点差、3点差まで迫るシーンもあったが、逆転はならず。59-79で2敗目を喫した。しかし、同時刻に行われていた試合でマリがドイツに敗れたため、グループ3位となり準々決勝進出決定戦に駒を進めた。グループB2位のハンガリー(同19位)との試合は日本時間9月8日深夜予定。勝てば準々決勝でグループD1位と対戦する。

初戦のマリ戦(同18位)では、大会新記録となる20本の3Pシュートを沈めて102-97で白星発進した日本だが、続く開催国ドイツ戦(同11位)では、相手の強烈なフィジカルの前にズレを作ることができず、58-74で惜敗。これでグループAは全チームが1勝1敗に。最終戦は、準々決勝進出(グループ1位)および準々決勝進出決定戦進出(同2、3位)をかけての試合となった。

日本のスタメンは#26 田中こころ、#27 林咲希、#75 東藤なな子、#3 馬瓜ステファニー、#10 渡嘉敷来夢。開始から好プレッシャーを掛けていく日本は、まず渡嘉敷のジャンパーで得点。スペインは、インサイドでの得点に続いて3Pシュートが決まり、僅差リードを作った。

カットに合わせてパスを出すものの、ターンオーバーが出てしまった日本。それでも、開始4分を越えたところで、#23 山本麻衣が3Pシュートを成功。5-8としたが、直後に3本目の3Pシュートを射抜かれてしまう。
残り5分でペナルティーシチュエーションとなった日本だが、変わらず強烈なプレッシャーをかけると#2 今野紀花。#3 馬瓜がジャンパー、フリースローで加点し2点差に。その後は点の取り合いとなる中、#13 町田瑠唯のパスを受けて#27 林咲希の3Pシュートも飛び出したが、15-23とビハインドで1Qを終えた。

早めに追いつきたい日本は2Q序盤、#10 渡嘉敷、#52 宮澤夕貴の活躍で2点差にしたが逆転が遠い。逆に開始5分で22-32とリードを広げられてしまった。それでも残り1分半、#26 田中がプルアップスリーを射抜くと、#2 今野がペイントエリアからジャンパーを成功。さらに#27 林のフリースロー、#26 田中のフローター、フリースローで加点。2Qは21-16と上回り、36-39で前半を終えた。前半、日本は2Pシュート8/16(50.0%)、3Pシュート4/14(28.6%)をマーク。リバウンドは相手より7本少ない17本、ターンオーバーは2本多い8本だった。




6点差で4Qを迎えたが逆転ならず


3Q立ち上がり、スペインは20歳の#11アワ・ファムが連続得点。同じ20歳の#26 田中の3Pシュートを射抜くと#3 馬瓜もフリースローで加点したものの、残り6分を切ったところで2桁差までリードを広げられた。ここで#13 町田が投入されるとオフェンスが好転。#2 今野のプルアップスリー、#52 宮澤のフリースロー、#8 髙田真希のジャンパーで加点するなど6点差まで縮めたものの、48-57で3Qを終えた。

最終クォーター、差を詰めたい日本だが、オフェンスが停滞。必死のディフェンスを展開するものの、残り5分で50-63とリードを広げられる。このあと、#26 田中が3Pシュート、#23 山本がレイアップで加点したものの点差が縮まらず。その後も、集中してディフェンスを展開し、#6 後藤音羽のバスケットカウントも飛び出したものの、 59-79で敗れた。
日本は3Pシュート3本成功の#26 田中が15得点、#2今野が12得点と2人が2桁得点。2Pシュートこそ13/27(48.1%)だったが、3Pシュートは7/30で23.3%と低調だった。リバウンドは相手より16本少ない31本、ターンオーバーも相手より2本多い18本だった。

日本 59
|15|21|12|11|
|23|16|18|22|
スペイン 79



■2026年度バスケットボール女子日本代表チーム
「FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2026」大会参加メンバー

【スタッフ】
チームダイレクター: 小栗 弘(公益財団法人日本バスケットボール協会)
ヘッドコーチ: コーリー・ゲインズ(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アシスタントコーチ: 宮田 知己(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アナライジングコーチ: 伊藤 恭子(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アナライジングスタッフ: 有賀 早希(富士通 レッドウェーブ)
プレーヤーディベロップメントコーチ: ブライアン・フィンリー(東京サンロッカーズ)♦︎
コーチ: ジャレン・スキート(ENEOSサンフラワーズ)
通訳: 下條 海(公益財団法人日本バスケットボール協会)
スポーツパフォーマンスコーチ: 栗若 伸一(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アスレティックトレーナー: 荻野 まゆみ(ー)
アスレティックトレーナー: 宮口 佳子(S-Life はりきゅう院)
アスレティックトレーナー: 千葉 奈々(横浜市スポーツ医科学センター)
チームマネージャー: 古海 五月(公益財団法人日本バスケットボール協会)
チームマネージャー: 小松 佳緒里(ENEOSサンフラワーズ)
チームドクター: 山口 玲(北水会記念病院/茨城ロボッツ)
チーム広報: 松本 麻里(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アシスタントチーム広報: 荒井 愛海(公益財団法人日本バスケットボール協会)

【選手】12名
#2 今野 紀花(SG / 179cm / 26歳 / ENEOSサンフラワーズ)
#3 馬瓜 ステファニー(PF / 182cm / 27歳 / Meins Avenida)
#6 後藤 音羽(SF / 178cm / 19歳 / 東京医療保健大学2年)
#8 髙田 真希(C / 185cm / 36歳 / デンソー アイリス)
#10 渡嘉敷 来夢(C / 193cm / 35歳 / トヨタ自動車 アンテロープス)
#13 町田 瑠唯(PG / 162cm / 33歳 / 富士通 レッドウェーブ)
#14 朝比奈 あずさ(C / 185cm / 22歳 / トヨタ紡織サンシャインラビッツ)
#23 山本 麻衣(PG / 163cm / 26歳 / Las Vegas Aces)★
#26 田中 こころ(PG / 173cm / 20歳 / ENEOSサンフラワーズ)
#27 林 咲希(SG / 173cm / 31歳 / 富士通 レッドウェーブ)
#52 宮澤 夕貴(PF / 183cm / 33歳 / 富士通 レッドウェーブ)
#75 東藤 なな子(SG / 175cm / 25歳 / トヨタ紡織サンシャインラビッツ)

【リザーブ選手】
薮 未奈海(SF / 178cm / 21歳 / デンソー アイリス)

※平均(Average):177.6cm、27.8歳(リザーブ選手除く)
※♦︎:第5次強化合宿(国内)のみ参加
※★:『FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2026』大会から合流
※年齢・所属は2026年8月20日現在
※ポジション(P)=PG-ポイントガード、SG-シューティングガード、SF-スモールフォワード、PF-パワーフォワード、C-センター
 
■FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026 大会概要
【大会名】FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2026
【英語表記】FIBA Women’s Basketball World Cup 2026
【大会期間】2026年9月4日(金)〜13日(日)
【開催地】ドイツ・ベルリン
【試合会場】ベルリンアリーナ、マックス・シュメリング・ハレ
【大会方式】
 ・4チーム×4グループによる予選グループフェーズを行い、上位1位が準々決勝進出。
 ・グループAとグループB、グループCとグループDの隣り合うグループの2位vs3位で争う準々決勝進出決定戦の勝者がファイナルフェーズ(決勝トーナメント)へ進出。
【大会公式サイト】https://www.fiba.basketball/en/events/fiba-womens-basketball-world-cup-2026
【組み合わせ】 (16か国) ※FIBAランキング:2026年4月1日時点
グループ A:日本(10位)、スペイン(6位)、ドイツ(11位)、マリ(18位)
グループ B:ハンガリー(19位)、韓国(15位)、ナイジェリア(8位)、フランス(2位)
グループ C:ベルギー(5位)、オーストラリア(3位)、プエルトリコ(13位)、トルコ(16位)
グループ D:アメリカ(1位)、チェコ共和国(17位)、イタリア(14位)、中国(4位)

【試合スケジュール】
2026年9月4日(金) ◯102-97 マリ
2026年9月5日(土) ●58-74 ドイツ
2026年9月7日(月) ●59-79 スペイン
2026年9月8日(火)24:45 [準々決勝進出決定戦] vs.ハンガリー

▼日本の過去成績(2010年から5大会連続出場・通算15回出場)
・前回大会(2022年)9位
・過去最高位(1975年)準優勝
※翌1979年大会の6位以降、決勝トーナメント(ベスト8)進出なし



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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