月刊バスケットボール9月号

「走って流れを良くしたい」速攻の先頭を駆け抜ける福井工業大学附属福井#18 板橋香苗

8月29日、アダストリア みと アリーナで行われた「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」の第2試合は、福井工業大学附属福井(福井県)と大阪薫英女学院(大阪府)が対戦し、大阪薫英女学院が88-80で逆転勝ちしました。速攻を武器に屈指の攻撃力を誇る福井工業大学附属福井と、堅守の大阪薫英女学院との一戦は、例えるなら“盾矛対決”。その期待どおりの熱戦となりました。「U18日清食品トップリーグ ディビジョン1」初出場の福井工業大学附属福井は初勝利となりませんでしたが、林慎一郎ヘッドコーチは「戦える力はある」と大きな手応えを得たようです。

福井工業大学附属福井が先に主導権を握ります。#18 板橋香苗選手(174cm/3年)が速攻で先制点を取り、第2クォーターはこのクォーターだけで10得点の活躍。この試合が左膝のケガからの復帰戦となった#21 レイ サジョ選手(187cm/3年)にも得点が生まれ、7点を先行して前半を終えます。





しかし、第3クォーター、大阪薫英女学院の堅守が牙をむきます。オールコートで強度の高いディフェンスを仕掛けると、福井工業大学附属福井はミスを連発。あっという間に点差を縮め、#4 松本璃音選手(161cm/3年)の3Pシュートで逆転されます。最終第4クォーター、じわじわとリードを広げる大阪薫英女学院に対し、追い付きたい福井工業大学附属福井でしたが、残り3分でシュートミスやターンオーバーが重なり攻撃が不発。初白星は次戦以降に持ち越しとなりました。

試合後、林ヘッドコーチは「ミスで負けた」ときっぱり。しかし、レイ選手が復帰したことや#9 田中亜珠選手(169cm/1年)の活躍を踏まえ、「選手層を厚くしていきたい」と今後を見据えます。

この試合、福井工業大学附属福井のファストブレークポイントは16点。10点が板橋選手によるものでした。快足を飛ばし、速攻の先頭を駆ける板橋選手。味方のロングフィードを取り、多少キャッチが悪くても抜群のボディバランスでシュートまで持ち込みます。仲間のリバウンドを信じて走り出すようで、「味方が(リバウンドを)取るであろうと踏んで『もう走っちゃえ』という感覚です。自分が走って、流れを良くしたいです」と気合十分です。

バスケを本格的にやりはじめたのは中学1年生から。小学6年生まではラグビーと両方プレーし、どちらかと言えば、力を入れていたのはラグビーの方。その時も、走る攻撃的なポジションを担っていたようで、その経験が今の運動量に「少しは生きているかな」(板橋選手)と笑顔を見せます。速攻の走り出しの判断は、林ヘッドコーチ曰く「見切り発車」の時もあり、板橋選手自身も「(走り出す)タイミングもしっかり見計らっていかないといけません」と反省点として捉えています。ただ、彼女の足が、ファストブレークポイントがチームに勢いを与えるのは確か。板橋選手の“猪突猛進”ぶりが福井工業大学附属福井の高速バスケを引っ張っていくでしょう。



「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」
・オフィシャルサイト
https://u18league.japanbasketball.jp/
・チケット情報はこちら
https://u18league.japanbasketball.jp/watching-top/ticket/
・「U18日清食品トップリーグ公式YouTube」「バスケットLIVE」、「スポーツナビ」にて全試合配信
[配信・放送]https://u18league.japanbasketball.jp/streaming/



写真/吉田宗彦、文/磯野雄太郎(月刊バスケットボール)

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