【インタビュー】落慶久GMが語る大改革の舞台裏「1つのピースからドミノ倒しのように…」

茨城ロボッツは、 今オフに最も大きな改革に踏み切ったクラブと言っていいだろう。昨季は19勝41敗でB1東地区10位。過去10シーズンを振り返っても、B1昇格を果たした2021-22シーズン以降、 一度も勝率5割に届いていない。そんなクラブが、日本代表の吉井裕鷹やBリーグファイナル4度出場のヴィック・ローといったビッグネームを迎え入れた。Bプレミア初年度を前に気合十分の茨城に迫る!
こちらのインタビューは『月刊バスケットボール2026年10月号』掲載の冒頭です。全文は誌面にてご覧ください。
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「ドミノ」の始まりとなったポール・ヘナレの招聘
我々はこれまで6億円ほどの人件費でやりくりしていましたが、サラリーキャップは8億円なので、キャップに対して使えるバジェット(予算)がガンと増えることになりました。ただ、お金を出せば選手が集まるわけではないです。今の選手たちはサラリーはもちろん、練習環境や誰とチームを組むかをすごく重要視していると感じています。となると、我々が一番に着手しなければいけないのはヘッドコーチでした。
我々の作った基盤の上乗せできる人材は誰なのか…。そこでポール・ヘナレの名前が挙がって、サインまでいくことができました。それがかなり早いタイミングで、選手の補強は、僕らが足りないと感じていた部分に対する希望する選手と、ヘナレHCが考える選手のリストを突き合わせていったんです。すると、7、8割くらいの希望選手がかぶっていて、では実際に誰に声をかけていくのかを、声をかける順番なども含めて具体的に話していき、そこからはトントン拍子で選手たちとの話が進んでいきました。ヘナレHCという1つのピースからドミノ倒しのように新加入選手が決まっていったんです。
これまでのように僕らから声をかけて面談してリクルートという引きだけよりも『ヘナレHCがこういうバスケをするから、君が必要なんだ』というワンセットでのリクルーティングは相当いろいろな選手に響いていました、
サイズとフィジカリティーを重視したチーム編成
ヘナレHCがやろうとしているバスケを体現するための大きな要素の一つが、日本人ビッグマンの存在。そこで渡邉飛勇をリクルートすること、そしてほかの選手たちもしっかりとサイズがあるメンバーにすることを重視しました。今季からオンザコートフリーになるので、基本的に全員がスイッチできて、ペリメーターの外国籍選手に臆せずどんどん体をぶつけてディフェンスできる選手を集める必要がありました。そこで候補選手を挙げていったときに、前田(怜緒)や吉井(裕鷹)の名前も当然出てきました。
ヘナレHCと『実際にどういうバスケをするのか?』という話をしていたときに、彼は『自分の中ではPGからセンターの5つでポジション分けしていない』と話していたんです。極端にいえばセンターか、センターじゃないか、だと。5人中1人はインサイドの選手が必要で、ほかの4人は全員3Pシュートが打てて、ある程度のハンドリングができる…要するにリバウンドを取ったら全員が早くプッシュするバスケをするから、ガードかどうかなどはあまり関係ないという話をしていたんです。
インサイドで体を張るという面では、サイズがなくてもフィン(ディレイニー)は中で体を張ってくれると思っていますし、ヴィック(ロー)もリバウンドが強くて3、4番の選手には十分体をぶつけながらのディフェンスが見込めます。いわゆるビッグマンはティム(ソアレス)と飛勇しかいませんが、うまくやっていけると思っています。
アップデートされた
“ヘナレ・スタイル”に注目!
ヘナレHCといえば、いまだ島根での5シーズンのイメージが強い。SNS上では同氏への期待の声と共に、島根時代に特定の主力選手のプレータイムが偏っていたことを引き合いに、タイムマネジメントへの不安の声もちらほら見られた。それは高GMも承知しており、その上で「そうはならないだろうと本人から聞いています。しっかりとローテーションできるメンバーを集められたと思うので、ヘナレHCの手腕をぜひ見てもらいたい」ときっぱり。「昨季長崎で1年間アソシエイトヘッドコーチをやって、コーチとして確実にアップデートされていますし、島根時代の自分に何が足りなかったのかも、だいぶクリアになっていると話していました」。続けて、「彼はいやりBリーグをよく知っています。このリーグではどんな戦い方をすれば結果を出せるのかを分かっているし、選手との信頼関係の築き方も抜群にうまい」と絶大な信頼を寄せている。
続きは『月刊バスケットボール2026年10月号』をご覧ください。
写真/山岡邦彦、文/堀内涼(月刊バスケットボール)








