B.LEAGUE UNITED第2弾の海外遠征へ出発!コッターHCが語るNBL強豪への挑戦と成長への期待

B.LEAGUEを代表する若き才能が集結
オーストラリアの壁に挑む
“2030年までにNBA選手を5人輩出する” ——それがB.LEAGUEの中期経営計画に掲げられた目標の一つである。その実現に向けて、B.LEAGUEは若手有望株による選抜チーム「B.LEAGUE UNITED」を結成した。国際的な舞台での経験を積ませることで、将来の海外挑戦を見据えた選手の競技力強化を図っている。昨夏、第1弾としてアメリカ遠征を行い、NBAサマーリーグに参戦するチームとのスクリメージを実施し、選手たちが最高峰のインテンシティを肌で感じる貴重な機会となった。
そして今夏、第2弾としてオーストラリア・メルボルンへの遠征を実施する。現地のプロリーグ「NBL」とのパートナーシップの一環として、現地時間8月6日にサウスイーストメルボルン・フェニックス(会場:State Basketball Centre)、同9日にはメルボルン・ユナイテッド(会場:Courtside Melbourne/無観客開催)と対戦する予定だ。

チームの指揮を執るのはダミアン・コッターHCである。遠征地オーストラリアの出身であるコッターHCは、NBA、オリンピック、FIBAワールドカップ、NBA Gリーグなどで25年以上の指導実績を持つ。2013年には男子U19オーストラリア代表のHCとして世界選手権(現FIBA U19ワールドカップ)4位に導き、リオデジャネイロ五輪では女子オーストラリア代表のアシスタントコーチを歴任。FIBAとNBAによる世界的育成プロジェクト「Basketball Without Borders」でも講師を務めるなど育成に定評があり、直近の2025-26シーズンでは河村勇輝選手が所属するNBAシカゴ・ブルズのアシスタントコーチとして指導にもあたっていた。
本遠征の目標について、コッターHCは「選手たちに最高の経験をさせること。それが重要だと考えています。全ての選手が、少しでも良い選手になって終えられるようにしたいです。よりグローバルな視点から言えば、B.LEAGUEとオーストラリアのNBLの両者間で良好な関係を築ければと願っています」と語っている。
対戦相手となるNBLのチームについては「オーストラリアはフィジカルなゲームが特徴で、チームバスケを重んじます。日本の選手たちはハードワークを強いられることになるでしょう。若い選手たちにとって、すばらしい経験になるはずです」と、タフな試合展開を予想しつつも、貴重な学びの機会になることを強調した。
\いよいよ明日出発🛬☁/
— B.LEAGUE(Bリーグ) (@B_LEAGUE) August 1, 2026
.:*🦘𝗕.𝗟𝗘𝗔𝗚𝗨𝗘 𝗨𝗡𝗜𝗧𝗘𝗗 𝟮𝟬𝟮𝟲 𝗜𝗡 𝗔𝗨𝗦🦘*.。
今回、B.LEAGUE UNITEDのHCを務めるDamian Cotter(ダミアン・コッター)氏からコメントが到着📢… pic.twitter.com/6NSTdK6GmZ
日本の強みを生かすスタイルとチーム・ケミストリー
今回の遠征には、(公財)日本バスケットボール協会の協力のもと選出された若手有望株101名が参加し、異国の地で世界の壁に挑むこととなる。
「B.LEAGUE UNITED」は選抜チームということもあって、短期間でのチーム作りとなる。コッターHCは目指すスタイルについて「素早くプレーし、ボールをシェアし、ディフェンス面で互いに助け合うこと」と説明。日本バスケの強みであるスピードを生かしつつ、ボールキャッチ前のムーブや質の高いパス、サイド・トゥ・サイドへの展開を求めていく方針だと明かした。
「基本的にゲームプランは、シンプルなものに保ちたいと思っています。なぜならばテクニカルになって選手に考えさせすぎると、自発性が失われてしまいかねないからです。選手たちが自由を感じ、自信を持ってプレーできるようにしたい。それが私の考えであり、意図です」と語る。
選抜チームを短期間でまとめるうえで欠かせないのが、チーム・ケミストリーの構築だ。コッターHCは遠征前から約3週間にわたって日本に滞在し、さまざまな選手やコーチと関わってきた経験から、日本人選手の特性をすでに肌で感じている。「(日本は)非常にチームに重きを置く文化だと思います。皆さんはとても協調性があり、互いに助け合おうとする。だから、私たちがどこまでやれるかとても楽しみにしています」と手応えを口にする。そのチームをけん引するリーダーとして期待を寄せるのが、中村拓人(群馬)だ。「彼は良いリーダーです。そして正しくチームに気を配れる選手です」と太鼓判を押した。
特筆すべきは、今回の遠征メンバーのうち、中村、渡邉伶音(A千葉)、湧川颯斗 (三遠)、新井楽人(横浜BC)、田中流嘉州(長崎)、伊久江ロイ英輝(川崎)の6選手*が、オーストラリア遠征の直後に台湾で開催される「第45回ウィリアム・ジョーンズカップ」の男子日本代表(コッターHCが指揮)に連続して出場するという点も注目だ。
*=千葉J・瀬川琉久もウィリアム・ジョーンズカップに参加
長距離移動と連戦というタフな環境について、コッターHCは休養に気を配ることを前提としつつ、「飛行機で移動し、1週間滞在して試合と練習を行い、また飛行機に乗って次の大会へ向かう。これは成長のためのすばらしい機会であり、両方に参加する選手たちは本当に恵まれています」と語る。疲労による課題も織り込み済みであり、「プロバスケットボールで長くキャリアを積みたいのであれば、精神的な回復力(メンタル・レジリエンス)を持ち、逆境に対処できるようにならなければなりません」と、タフなメンタリティの構築を求めた。
「今回、彼らはB.LEAGUEを代表して戦いますが、それは同時に日本を代表してプレーすることになります。異国で異なるプレースタイルに触れることは、日本バスケの発展において非常に重要なことです」と同HCは語り、この試みが各クラブ、ひいては日本バスケ全体の底上げにつながると力説した。 「結果に関わらず、私たちはプロセスに集中しなければなりません。それが、この若い選手たちが大きく成長するための唯一の方法だからです」と力を込めたコッターHC。
B.LEAGUEを代表して世界に挑む若き才能たちが、オーストラリアでどのようなプレーを見せ、何をクラブへ持ち帰るのか。B.LEAGUE UNITEDの新たな挑戦に期待が高まる。
B.LEAGUE UNITEDオーストラリア遠征 概要
日程:2026年8月2日(日) ~ 8月10日(月)
遠征先:オーストラリア・メルボルン
会場:State Basketball Centre / Courtside Melbourne ほか
特設サイト:https://www.bleague.jp/united/2026/
試合情報
《GAME1》
日程:8月6日(木)19:00 TIPOFF(日本時間18:00)
対戦:South East Melbourne Phoenix(サウスイーストメルボルン・フェニックス)
会場:State Basketball Centre
チケット販売サイト:https://www.axs.com/au/events/1511278/s-e-melbourne-phoenix-v-b-league-select-team-tickets
《GAME2》
日程:8月9日(日)14:00 TIPOFF(日本時間13:00)
対戦:Melbourne United(メルボルン・ユナイテッド)
会場:Courtside Melbourne
※無観客開催のため、一般向けのチケット販売なし。
《配信》
詳細に関しては調整中のため、改めてB.LEAGUEより発表いたします。
B.LEAGUE UNITED メンバー
※所属クラブはりそなグループB.LEAGUE 2026-27 SEASONの所属先 ※北から順に記載
所属クラブ 氏名 年齢 身長(cm) 体重(kg) ポジション
群馬クレインサンダーズ 中村 拓人 25 184 79 PG
アルティーリ千葉 渡邉 伶音 20 206 100 PF
川崎ブレイブサンダース 伊久江 ロイ 英輝 21 201 102 PF
横浜ビー・コルセアーズ 新井 楽人 22 190 90 SG
三遠ネオフェニックス 湧川 颯斗 22 197 90 SG
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 若野 瑛太 19 186 85 SG
京都ハンナリーズ 西部 秀馬 23 189 87 SG/SF
長崎ヴェルカ 田中 流嘉州 22 194 95 SF/PF
横浜エクセレンス 長谷川 比源 21 202 85 PF
― 岡田 大河 22 174 71 PG
※当初予定されていた瀬川琉久(千葉J)、松野遥弥(広島)はコンディション調整のためB.LEAGUE UNITEDに不参加

文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)









