月刊バスケットボール5月号

FIBAワールドカップ2019アジア地区1次予選/Window2情報④

2月25日/日本×フィリピンPREVIEW   辻が示した“決意の固さ”の重要性! 普段Bリーグでしている持ち味を出せばアウェイでフィリピンに勝つチャンスはある!!  

日本代表の誇りを胸に勝利をつかみ取ってほしい     http://www.basketball-zine.com/wc2019asiawindow2_3 (▲からつづく)      しかし、相手の事情に期待するわけにもいかない。光明を見出すとすれば、2月22日のチャイニーズ・タイペイ戦で活躍を見せた#3辻 直人(川崎)だろう。Window1では最終メンバーに選ばれなかった辻は、Window2で最終メンバーに入ったことを受け「これが最後のチャンス。絶対にものにしてやろう」という心意気で試合に臨み、実に8本もの3Pシュートを決めて見せた。そのうちの1本は試合終了間際のもので、1点差に迫る勝負強さも持ち合わせている。    その辻の活躍は、体格が劣る日本が国際試合を戦うための生命線となることを改めて示したと言えるだろう。というのも、チャイニーズ・タイペイ戦でも試合後、選手やヘッドコーチが「リバウンドが取れなかった」ということを敗因として挙げているが、そのリバウンドは、このワールドカップ1次予選に限らず、過去の国際試合で何度も指摘されてきた日本の弱点。確かにリバウンドが取れればセカンドチャンスが生まれ、流れは違ったものになったかもしれない。それがバスケットという競技の特性なのだが、日本が国際試合を戦うにおいて、もうリバウンドに関して言い訳するのではなく、そこで劣ることを認め、今回、辻が見せた3Pシュートのようにシュート精度を磨いたほうが“日本らしさ”が出るのではないだろうか?    いみじくも記者会見で、その辻が「日本は、選手それぞれの持ち味が出し切れていなかったように思います。普段、自チームでプレーしているようなことができず、シュート確率も高くありませんでした。責任感やプレッシャーがあるからだろうと思いますが、もっと自分のプレーを出していくべきだと思います」とコメントしている。今回、辻が活躍を見せたのも、前述したように『このチャンスを絶対にものにしてやる』という覚悟があったからこそ。他の選手も、それと同様の覚悟を持ち、それぞれが自分の持ち味を出せば、瀬戸際に追い詰められたとはいえアウェイでフィリピンに勝つ可能性は十分にあるはずだ。 (おわり)     【FIBAワールドカップ2019アジア地区1次予選_Window2/日本代表選手】 #0 橋本竜馬(シーホース三河)#3 辻 直人(川崎ブレイブサンダース)#6 比江島 慎(シーホース三河)#7 篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)#8 太田敦也(三遠ネオフェニックス)#11 宇都直輝(富山グラウジーズ)#15 竹内譲次(アルバルク東京)#24 田中大貴(アルバルク東京)#35 アイラ・ブラウン(琉球ゴールデンキングス)#43 永吉佑也(京都ハンナリーズ)#51 古川孝敏(琉球ゴールデンキングス)#88 張本天傑(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)     ▼スポナビライブのLIVE配信(2/25〈日〉20:15~)はこちらから https://sports.mb.softbank.jp/genre/basket_japan     (月刊バスケットボール)  

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