Bリーグが掲げる2036年の到達点。「バスケの世界地図に、東の頂を」。事業規模1,500億円の壮大なビジョン

「感動立国」を掲げ、世界No.2のリーグへ駆け上がる
Bリーグの島田慎二コミッショナーは7月14日のメディアブリーフィングにて、Bリーグが「B革新」の先の未来に見据える「2036年目標」を発表した。「バスケの世界地図に、東の頂を。」という力強いスローガンを掲げ、事業規模と競技力の両面において世界No.2のリーグをここ日本に築き上げるという青写真である。
2050年を見据えた長期ビジョン「感動立国 −地域創生リーグ−」を具現化するため、リーグは「もっと高く、もっと遠くへ。」というアクション指針のもと、10年後の2036年に向けた3つの明確な到達目標を設定した。
1つ目の軸は「強化」だ。国内での争いにとどまらず、BクラブによるFIBAインターコンチネンタルカップ優勝をターゲットに掲げた。世界各大陸の王者が集う国際舞台において、日本のクラブチームが頂点に立つという、競技面での世界トップクラスへの到達を意味している。
2つ目の軸は「社会性」である。現在も各地で新アリーナの建設が進んでいるが、2036年には47都道府県全てでアリーナを核としたまちづくりを展開することを目指す。単なるスポーツ興行の枠を超え、地域に根ざし、地域と世界をつなぐハブとして機能するリーグへと進化していく構えだ。
そして3つ目の軸が「経営」。スピード感ある事業成長を持続させ、年間入場者数900万人、リーグ全体の事業規模1,500億円という圧倒的なスケールの成長を見据えている。現在発表されている2025-26シーズンの総入場者数が約548万人であることを踏まえれば、さらにそこから倍近い規模への飛躍が求められる非常に高いハードルとなる。

これらの目標達成に向けたロードマップも示された。2026-27シーズンの「B革新」元年をステップ1とし、Bプレミアのプレーオフ枠拡大(2028-29シーズンに16チームへ)や、オンザコートフリーによる競技力向上に着手。続くステップ2では、ライセンス基準の見直しに伴うサラリーキャップおよびフロアの引き上げを実行。同時に全47都道府県でのクラブ創設と、新たに16カ所のアリーナ誕生を促していく。そして最終的なステップ3では、Bネクストに所属する全クラブがBワンへ昇格し、実質的な「2カテゴリー制」への完全移行を想定しているという。
「感動立国」というビジョンの具現化へ向け、Bリーグは今後10年間にわたる長期的な成長戦略を推進していく方針だ。


文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)









