B革新に向けた新たなレギュレーション10項目を一挙発表、Bプレミアの優勝賞金は1億円と大幅増額

現場のプレッシャー軽減と、ファンの熱狂を呼ぶ新フォーマット
Bリーグの島田慎二コミッショナーは7月14日のメディアブリーフィングにて、2026年秋から始まる「B革新」に向けた競技レギュレーションの決定事項10項目を発表した。クラブの事業力と競技力の底上げを狙う、多岐にわたる重要なアップデートが盛り込まれている。
現場のチーム編成に最も大きな影響を与えるのが、選手登録期限の改定と、新設されるサラリーキャップの緩和措置である。従来はレギュラーシーズンの4分の3終了時点(3月中旬〜下旬)に設定されていた選手登録の期限が、今後は全カテゴリーにおいて「レギュラーシーズン最終節」まで大幅に延長されることとなった。
これについて島田コミッショナーは「シーズン後半に外国籍選手がケガをしても補強できず、最後にケガ人に泣くケースがあり、コート上のクオリティ維持に課題がありました」と背景を説明。登録期限の延長に踏み切れた最大の要因は、サラリーキャップ制度の導入だ。「終盤に強力な選手が急遽加入するような事態はサラリー制限により起こり得ない」と、制度による統制が機能することへの自信を見せた。

また、そのサラリーキャップの上限についても、限定的なバッファー(猶予枠)が設けられた。Bプレミアでは基本上限の8億円に対し、8.3億円までの超過が許容される(超過分には税率100%のペナルティが課される)。これは為替変動への対策ではなく、クラブ担当者の重圧を軽減するための純粋な現場への配慮だという。
「厳格な運用を行っているため、各クラブのGMや計算スタッフは『計算ミスで降格処分になれば責任を負いきれない』と相当なプレッシャーを感じています。少しでも編成担当者の精神的な負担軽減になればと考えています」と、島田コミッショナーは制度設計の狙いを語る。


ポストシーズンの大会フォーマットにおいても、ファンにとって注目の変更が加えられる。2027-28シーズンではBプレミアのプレーオフ進出枠が従来の8クラブから10クラブに拡大し、7位から10位による一発勝負のプレーイントーナメントが新たに導入される。さらに2028-29シーズンでは16クラブへと拡大する方針だ。島田コミッショナーは「消化試合をなくし、プレーオフ進出のチャンスを広げることは、クラブ、ファン、オーナー、地域の皆様の強い願いでした」と力を込める。
そして、BワンとBネクストによる交流戦の実施も決定した。これは、現状同じ対戦カードが多くなりがちなB.NEXTのクラブに、B.ONEとの対戦機会を52試合提供するものだ。仮ライセンス基準であるミニマムの選手人件費1億円を担保することを条件に、クラブの成長をリーグ全体で後押しする構えだ。

表彰規定についても見直しが行われ、Bプレミアの優勝賞金は従来の5000万円から1億円へと増額される。また、MVP賞金が100万円から300万円に、各種リーダーズ表彰が30万円から90万円に引き上げられるなど、各賞金が全体的に増額改定された。

文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)









