月刊バスケットボール8月号

鳥取城北が中国代表との大接戦制し決勝へ【NBA Rising Stars Invitational】

大接戦を制し喜ぶ鳥取城北©NBA Rising Stars Invitational

角が3Pを5本命中!起爆剤に

シンガポールで開催中の「NBA Rising Stars Invitational」は6月26日、男女の準決勝計4試合を行い、ファイナリストが決定した。男子準決勝第2試合に登場した鳥取城北(鳥取)は、Tsinghua University High School(中国)との接戦を71-69で制し、日本勢男子では大会初の決勝進出を果たした。女子の精華女(福岡)も決勝進出を決めているため、日本勢は男女そろってファイナリストとなった。


3Pシュートを5本決めて18得点の角威武輝(左)はディフェンスでも貢献©NBA Rising Stars Invitational

相手はサイズに優れ、ほぼ全ポジションでミスマッチとなる中、鳥取城北は開始早々、セットプレーから#50フィリモン ホムタワ タルモンのアリウープダンクで先制。最高の立ち上がりを見せる。

相手がハイピックからダイブやミドルジャンパーを狙う一方、鳥取城北はマンツーマンとゾーンを織り交ぜたチェンジングディフェンスで対応。#4福元源士が3Pを連続で沈め、16-13で1Qを終えた。

2Qは#14上田陽太、#13角威武輝の3P、#5山﨑勇輝のバスケットカウントなどで得点を重ねたものの、相手ビッグマンのインサイドを止め切れず、27-30とリードを許して前半を終えた。


初戦に続き、上田陽太のランプレーが光った©NBA Rising Stars Invitational

3Qは試合のペースが一気に上がる。タルモンのシュートで追い付くと、角が立て続けに3Pを決めて43-37と逆転。#7小田昂明のランプレー、セットプレーからのタルモンのダンク、#16播元佑哉の巧みなドライブなど、多彩なオフェンスで主導権を握る。このクオーターを25-15と圧倒し、52-45で最終Qへ突入した。


播元佑哉は控えガードとして存在感を発揮©NBA Rising Stars Invitational

4Qは相手の猛反撃を受ける。残り4分17秒に3Pを決められ、58-60と逆転を許した。

それでも、この日好調だった角が勝負どころで躍動する。残り2分37秒、値千金の逆転3Pを沈めて61-60とすると、さらに残り1分20秒には福元のアシストから再び3Pを成功。「パスが来たら絶対に決めてやろうと思っていました」と振り返った一投で、リードを7点に広げた。

しかし、相手も最後まで粘りを見せ、残り13秒には70-69と1点差に迫る。それでも鳥取城北は、福元がファウルで得たフリースローを1本決めて71-69。最後は相手のコーナー3Pが外れ、激闘を制した。

試合後、福元は角へのアシストについて「今日は相手のマークが自分に寄ってきていました。そこで周りを意識しようと思いました。(角を)信頼していました」と笑顔。角も「決め切れてよかったです。(残り数分は)先生が自分を信用してくれてすごくうれしかったです」と、期待に応えられた喜びを語った。

25日のFar Eastern University-Diliman High School戦では、「勇気が出なかった」(大阪HC)と振り返るようにタルモンのプレータイムが長くなったが、この試合ではタルモンと福元を効果的に休ませながら戦い、主力2人以外の選手も存在感を発揮。福元は「もっと成長しようという意識がチームにあります。やるべきことをやる意識がどんどん高くなっています」と、チームの成長に手応えを口にした。

鳥取城北は28日、Kyungbock High School(韓国)との決勝に臨む。

【鳥取城北の結果】

・グループリーグ
Hwa Chog Institution(シンガポール) 22-91 鳥取城北 
鳥取城北 81-75 Far Eastern University-Diliman High School(フィリピン)
・準決勝
Tsinghua University High School(中国) 69-71 鳥取城北
・決勝
6月28日午後6時~ 決勝
鳥取城北 対 Kyungbock High School(韓国)

文/磯野雄太郎(月刊バスケットボール)

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