【インタビュー】「でもやっぱり長かった」篠山竜青が振り返るBリーグ10年「一言では言い表せない感覚」

オンコートでの気迫あふれるプレーと、オフコートでのユーモアに富んだ言動や心に響く言葉の数々──「この10 シーズンの顔は誰か?」。そんな問いを投げかけられたときに真っ先に浮かべる選手の一人が、篠山竜青だろう。今回は連載「篠山センセーの上手くなりたきゃ、考えろ!」の特別編として、10人インタビューのトリを務めてもらう!
こちらのインタビューは『月刊バスケットボール2026年8月号』掲載の冒頭です。全文は誌面にてご覧ください。
──まずは今季の振り返りからお願いします。大きな体制変更から2シーズンを戦いました。昨季は「苦しいけど楽しい」と話していましたが、今季はどんなシーズンでしたか?
今季も難しい局面はたくさんありました。シーズン序盤でヘッドコーチが変わったり、開幕直前に米須(玲音)の長期離脱があったり。なかなかタフなシチュエーションで戦った1シーズンだったかなと思います。
その中で、個人的なところで言うとケガなく60試合全てを戦い抜くことができましたし、得点やアシストなどはここ数シーズンの中でもかなり良いスタッツを記録できました。そういう点は個人としては良かったです。ただ、チームとしては成績を上向かせることができなかったので、やっぱり苦しみながらも、でもバラバラにならずに戦い抜いた。そんなシーズンでしたね。
──全60試合出場は2018-19シーズン以来です。コンディション管理などがうまくいったということでしょうか?
そんなに久しぶりでしたっけ。そこは昨季からネノ(ギンズブルグ前HC)体制になって戦術が変わったことが影響していると思っていて、基礎体力は間違いなく向上したと思うんですよね。それに加えて栄養面やリカバリーの部分を年々ブラッシュアップできているので、それが一つの成果になったのかなと思います。
──3Pシュートも成功数/試投数(1.1/3.0)はBリーグでのキャリアハイ、成功率(35.5%)も3番目の高さでした。シュートフォーム改善の成果でしょうか?
特に前半戦はすごく手応えがありました。年明けから少し確率が下がってしまいましたが、それでも打つべきところで打ち切ることはブレずに続けられたと思うし、たとえ入らなくても自信を失ったり、「このフォームはやっぱり違うんじゃないか、変えた方がいいんじゃないか」とはならず前向きに打ち続けられました。そういうところにはすごく成長は感じています。
──昨季終了後のインタビューで、今季の目標を「めちゃくちゃ元気なシーズンにする」と話していました。
チーム成績は一旦置いておいて、個人としてはその目標どおり全試合に出場できて、プレータイムなどの数字の部分も明確に伸びた姿をしっかりと見せられたと思います。もちろん、パーフェクトとは決して言えないですけど、自分の中で手応えを感じる良いシーズンになったのかなと思います。ここから先、まだバリバリできるかは別として、まだまだチームに貢献したい気持ちは揺るがないのは間違いないですね。
──横浜ビー・コルセアーズとの最終節は、2試合とも互いの気迫がぶつかり合う好ゲームでした。試合前にはどんな話をしたのですか?
試合の前に特別に何かを話したことはなくて。でもプロとして、興行としてファンに良いものを見せなければいけないとずっと思っているし、事あるごとにチームにそういう話はしています。だから、あの試合が特別ではなくて、チャンピオンシップの可能性がなくなろうが、どれだけ連敗していようが良い試合をしなければならないです。
それに、個人的にも良い形で終わりたかったし、終わり良ければ全て良しではないですけど、やっぱり勝って終わるのと負けて終わるのとでは全然違います。なので、良い準備、良いモチベーションで戦えたのかなと思います。
──この10年は早かったですか?
正直、一言では言い表せない感覚ですね。あっという間とも感じるけど、いろいろ振り返ると長かったとも感じるし・・・。でもやっぱり長かったよなとは思いますね。
──一番楽しかった時期と苦しかった時期はそれぞれいつですか?
楽しかったのは佐藤賢次HC体制1年目の19-20シーズンですね。コロナ禍で中断してしまいましたけど、あのシーズンは一番勢いがあったなと思います。(中断がなければ)優勝できていたかと言われたら、それは最終的に遠くに見える目標という感じではありましたけど、やっぱり毎試合楽しかった。試合ごとにスタートも変わって戦い方も変わって、明確にテーマがあったんですよね。逆に北(卓也)さんの考え方はスタートを固定してローテーションメンバーもある程度決まった中での戦い方を研ぎ澄ませていくイメージで、それが強さでもありました。それが賢次さんになってガラッと変わったことによる新鮮さがすごく楽しかったんです。
逆に一番苦しかったのはニック(ファジーカス)のラストシーズン (23-24シーズン)。ニックがどうというよりも、チームとしてどうやったら勝てるのかが見えてこなくて、ニックのコンディションもケガ明け以降はなかなか上がらず、その中でどうオフェンスを組み立てるのか、ディフェンスはどう守るのかが散らかってしまって。シンプルにうまくいかないシーズンでした。
続きは『月刊バスケットボール2026年8月号』をご覧ください。
写真/©︎B.LEAGUE










