「NBA Rising Stars Invitational」男女とも大勝で白星発進

日本勢は男女ともに初戦で大勝©NBA Rising Stars Invitational
精華女、エジネが40得点、16リバウンドでインサイドを支配
シンガポールで開催中の「NBA Rising Stars Invitational」は6月24日、各グループリーグ戦を行い、日本から出場している男子の鳥取城北(鳥取)、精華女(福岡)はいずれも攻防で圧倒し、大勝で白星スタートを切った。試合前にはNBAレイカーズの八村塁が両チームに激励。短時間だがハイタッチを交わし、記念写真を撮るなどして交流した。

八村塁が精華女の試合を観戦©NBA Rising Stars Invitational
Hwa Chog Institution(シンガポール)と対戦した精華女は序盤からオールコートでプレッシャーをかけ、主導権を握った。#42ブバ アイシャ エジネのシュートで先制すると、#6安藤優愛、#14後藤帆乃果の3Pシュートや#7内八重智夏のドライブで着々と加点。1Qを22-8とスタートダッシュに成功すると、2Qはわずか2失点で34-2と圧倒。後半も手を緩めず、105-21で完勝した。チーム全体で35スティールとディフェンスが光った。

インサイドで圧倒的な強さを見せたブバ アイシャ エジネ©NBA Rising Stars Invitational
エジネが40得点、16リバウンド、2ブロックと驚異的なスタッツを残しインサイドを支配。後藤が20得点(3P4本成功)、安藤が3P5本成功の15得点と続いた。

15得点の後藤帆乃果©NBA Rising Stars Invitational

司令塔としてチームをけん引した内八重智夏©NBA Rising Stars Invitational
「思った以上に固いスタートでしたが、少しずつ高い位置からプレッシャーをかけるようになってからテンポが速くなって、点数が一気に伸びました」と大上晴司ヘッドコーチ。
インターハイ出場を逃し、「(インターハイ福岡)県予選で、私自身できなかったのがタイムシェアの部分。どこか勇気を振り絞った采配ができなかったというのが決勝の反省です。登録は10人ですが、九州大会でガードの子(#5松本莉依)が肩を怪我して、この大会を 9人で回すっていうことは、自分自身の今の課題をどう克服していくかという点では、本当にベストな環境でのゲームです。この大会でタイムシェア、いかに生徒を信じられるかということと、日清もハードなスケジュールになりますので、いかに選手をうまく回しながら、一人でも多くの選手をコートに立たせながら自分たちの強みを発揮できるか、その準備をしたいなと思っています」とのテーマを掲げ、この大会に臨んでいる。
実際にベンチメンバーが攻防で存在感を示した。エジネが1Qで3ファウルとなったことで出番を多く得た#21木下咲弥は8得点、6リバウンドビッグマンの控えとして役割を全う。「思いっきりプレーできた」と納得した表情だった。
精華女は25日、Heep Vunn School(香港)とのグループリーグ第2戦に挑む。
鳥取城北は全員得点で快勝 それぞれが持ち味を発揮
鳥取城北はHwa Chog Institution(シンガポール)との対戦でそれぞれが持ち味を発揮。開始約5分で15-0と完全に主導権を握ると、その後も相手を圧倒した。スタート組が#4福元源士、#50フィリモン ホムタワ タルモンの2メンゲームを中心に得点を重ねれば、バックアップ組は#14上田陽大、#17植田涼平が3Pやドライブで加点。速攻に、インサイドに多彩なオフェンスで相手を寄せ付けず、91-22で大勝を収めた。
ダンクシュートを決めるフィリモン ホムタワ タルモン©NBA Rising Stars Invitational
福元はスタートとバックアップそれぞれの役割について「スタートのメンバーはセカンドの選手にしっかりつなげられるように、いい終わり方、渡し方をすること。セカンドは自分たち(スタート)の流れが悪い時に、流れをどう変えていくかがそれぞれの役割です。チームで共通認識を持っています」と説明する。
言葉通り、スタートが作ったディフェンスの強度をバックアップメンバーも維持し、優位に試合を進めた。

植田涼平はドライブ、3Pと躍動©NBA Rising Stars Invitational

チームを引っ張る福元源士(右)©NBA Rising Stars Invitational
鳥取城北は25日、Far Eastern University-Diliman High School(フィリピン)とのグループリーグ第2戦に挑む。
初シンガポールに感動、コンディション調整の難しさも
今回は大半の選手が初海外、初シンガポールだ。では高校生たちにはシンガポールという土地はどう映っているのか。日本予選の際に「絶対にシンガポールに行きたいです」と話していた鳥取城北の福元は「ご飯が好きです。マーライオンやマリーナベイサンズに行ってみたい」と笑顔。精華女の後藤も「カレーがおいしかった。マーラインを見に行けたら」と目を輝かせる。
一方、慣れない海外ではコンディション調整が難しい場面が多々ある。実際、食や睡眠、さらにアップの時間や場所などなにからなにまで日本と違う。
日本と環境が異なる中でどう試合に臨むか――。
精華女の大上HCは「言葉がまず通じない、どこにいるかも今わからない、誰かについていかないとどこにも行けない状態で、ましてや食事、飲み水、お風呂の環境も全てがいつもと違う中で、いかにいいコンディションを保って準備できるか。アップの時間も日本にいるときとは全然違いますし、そういう中でいろんなことを自分たちで考えて、行動してくれたらいいです」と選手の成長に期待する。
慣れない環境の中でベストコンディションに持っていくための試行錯誤はここでしか得られない経験。必ず選手たちの成長材料になるはずだ。
【日本勢の日程】
<男子>6月24日 Hwa Chog Institution(シンガポール) 22-91 鳥取城北
6月25日午後8時~ 鳥取城北 対 Far Eastern University-Diliman High School(フィリピン)
(勝ち進んだ場合)
6月26日午後7時~ 準決勝 プールC勝者
6月28日午後6時~ 決勝
<女子>
6月24日 Hwa Chog Institution(シンガポール) 21-105 精華女
25日午後4時~ 精華女 対 Heep Vunn School(香港)
(勝ち進んだ場合)
6月26日午前11時~ 準決勝 プールB勝者
6月28日午後3時~ 決勝
文/磯野雄太郎(月刊バスケットボール)









