【インタビュー】闘将・橋本竜馬が歩んだ10年「本当にこの10年は良いステップを踏めている」

シーホース三河でBリーグ初年度を戦った橋本竜馬は、この10シーズンで6クラブを渡り歩いている。38歳を迎えた今もコート内外で大きな影響を与える“選手”として、そして豊富な経験を次世代に伝える“メンター”として、ベルテックス静岡に欠かせぬ存在だ。橋本はこの10年をどう振り返るのか。
こちらのインタビューは『月刊バスケットボール2026年8月号』掲載の冒頭です。全文は誌面にてご覧ください。
──Bリーグ誕生から10年がたちますが、橋本選手にとってはどんな10年間でしたか?
すごく早い10年でした。本当に月日が流れるのは早いなとシンプルに思います。今年で38歳になりましたけど、現役生活の15年が本当にあっという間に過ぎている感覚です。いろいろな思い出がありますけど、一気にここまで来たような気持ちですね。
──現役選手の何人かが、この10年で印象的なシーンとして、2016-17シーズン開幕戦後のフラッシュインタビューで橋本選手が涙したシーンを挙げます。
よくその話をしていただいたり、僕がメディアに出るときにあのときの映像を出していただけます。正直、今になるとすごく恥ずかしいんですけど(笑)、ただ、あのときの思いやあのインタビューで話していたことは真実です。実業団チームとしてJBLなどを戦ってきた中でBリーグが誕生して、プロはこんなにも環境や見てもらえる人の数が変わるんだなと感じて、その思いがあふれて涙が出てきました。あのとき感じていることと、今感じていることはさほど変わっていなくて、環境が整ってこれだけ競技力が上がったり、皆さんに見てもらえたり。こんなにも変わるんだなと、10年たった今でも感じています。
──橋本選手はBリーグ誕生以降、三河に始まり6クラブを渡り歩いています。移籍のときはどんな心境ですか?
僕はいつも、自分が何をやっていきたいのか、どういう仕事をしていきたいのか、そして、どういう形でチームに貢献したいかといった、自分の在り方を自問自答しています。その中で、いろいろな選択肢が出てきたときには、次の1年にどうしたいかを考えて導き出された結果が、残留なのか移籍なのかという判断になります。その時々で心境は変化しますし、やりたいことも変化します。それを踏まえて常に選択していく。そんな感じですね。
──Bリーグ以前のJBL、NBL時代からプロ契約をしていましたか?
アイシンに入社した当時は社員選手でした。最初は人事部で働きながらバスケをさせてもらっていたのですが、やはりプロ選手になりたいと思って会社に相談をして、2年目の途中からはプロ契約をさせていただきました。アイシンでプロ契約をした瞬間が、一番の大きな転機だったかもしれません。
ただ、社員時代に僕の教育係をしてくれていた先輩や上司の方々からは「お前、本当に良いのか?」と何度も聞かれました。でも、当時の僕の気持ちとしては、やはりプロ選手として飯を食っていくという思いだったんです。今の僕が同じことを言われて耳を傾けるのと、当時23、24歳の僕がそうするのとでは全然違いますよね。当時も話を聞いてはいたけど、もう気持ちは前に進んでいたんだと思います。プロの道で成功する、何とかしがみついてやるんだという思いが圧倒的に強かったんです。
──Bリーグが誕生して以降は、観客数が目に見えて増えました。この現状は想像できていましたか?
正直、ここまで変わるとは思っていなくて、やっぱりびっくりしました。僅かな期間でこんなに変わったんだって。今そのステップを振り返ると、この10年間で日本代表が強くなって自力でオリンピックの出場権を獲得したり、Bリーグでいえば良い外国籍選手や外国籍コーチが入ってきました。日本のバスケが世界の中でも少しずつ認知されていって、そういった外国籍選手の選択肢に入ってきているわけですよね。そういう世界線は想像していませんでしたが、現実としてそれが確かなものになっているし、本当にこの10年は良いステップを踏めているなと思います。
続きは『月刊バスケットボール2026年8月号』をご覧ください。
写真/©︎B.LEAGUE










