福岡大附大濠が貫禄のV、東海大付福岡はライバル対決制す!【高校バスケ九州ブロック大会】

6月20、21日にかけて佐賀県で「第79回 全九州高等学校体育大会バスケットボール競技大会」が開催され、男子・福岡大附大濠、女子・東海大付福岡(いずれも福岡県)が優勝を飾った。それぞれ盤石な勝ち上がりを見せ、全試合2桁点差での栄冠獲得となった。
大会に向けた練習は僅か1日

男子優勝の大濠は、片峯聡太コーチをはじめ、櫻井照大、白谷柱誠ジャック、山元珠來、栗本富美也がU17日本代表活動に参加していたため、今大会に向けての合わせができたのは僅か1日のみ。
加えて、U18日本代表にも片峯コーチや白谷、エース本田蕗以ら複数人を送り込んでおり、新チームになってからもまとまったチーム練習がなかなかできていない状況だった。それでも、個の技量も組織力もライバルたちと一線を画す違いを見せ付けたと言える。
柳ヶ浦との決勝では序盤から試合を優勢に進め、本田のドライブ、白谷のジャンパー、櫻井のゲームメイク、中村文哉の3Pシュートやランニングプレーなど、どのスポットからでも自由自在に得点。ディフェンスでもサイズのある選手たちが激しくプレッシャーをかけ、リバウンド一つとってもヒットファーストで良いポジションを確保。オフェンスリバウンドにも積極的に飛び込み、ポゼッションを増やしていった。

福岡大附大濠 #14 本田蕗以

福岡大附大濠 #23 白谷柱誠ジャック
白谷をPG起用するオール190cm超ラインナップを組む時間帯もあり、5アウトで10人前後をローテーションしながら85-52で完勝。本田がゲームハイ26得点、中村18得点、白谷13得点と続き、9選手が得点を記録した。
ただ、スコアを見れば盤石の優勝ではあったが、やはりフルメンバーがそろわない難しさは大いにある。片峯コーチは「個のレベルは間違いなく上がってます。フィジカルもスキルも、できることが増えています」とした上で「例えば中村なら前まではシューターで、シュートだけだったところから、もう1つ2つできるようになってきています。でもその分、少し球離れが悪くなってしまう状況に今は少し陥っているので。本当はたくさん練習したいなという気持ちはあります」と本音を漏らす。
それでも、「可能な限り、小さくまとまる選手は作らない。チームが勝つために(決められた役割に)はめていくことは簡単ですが、できるだけ(やれることを)大きく、強くしていくことをここ数年の中でも今年は一番大切にしていきたいです。その上で、ウインターカップでチームとしてまとまればいいなという感じです」と育成と強化の両面で、長期的なチーム作りを視野に入れていた。
なお、シード決定戦は沖縄水産が福岡第一を82-64で撃破。マクミラン・アレックスが22得点、18リバウンド、5アシストを記録し、勝利に獲得に大きく貢献した。

柳ヶ浦 #34 ファデラ・ママドゥ

沖縄水産 #2 マクミラン・アレックス
今年9度目の“福岡対決”

女子決勝は東海大付福岡と精華女による“福岡対決”に。地区予選や県予選などを含めると、今年に入ってからすでに9回目の対決。過去8回は4勝4敗の互角と、ライバル対決にふさわしい実力伯仲の試合が繰り広げられてきた。
先行したのは東海大付福岡。これまでの対戦と同様にロースコアの守り合いとなったが、早々に精華女の大黒柱ブバ・アイシャ・エジネをファウルトラブルに追いやると、攻めては内田弓愛と工藤結心を起点に得点を重ねる。

東海大付福岡 #8 内田弓愛

東海大付福岡 #10 工藤結心
3Qを終えて39-27と試合を優勢に進め、4Qにはオフェンスも爆発。39-32と7点差に迫られた残り7分半から、内田、工藤、ニエ・カディジャ・ファールらがトランジションから、合わせから、3Pラインから連続得点。約4分間で13-2のランを展開し、これが決定的な差となった。最終スコアは57-43と、県予選決勝に続いて東海大付福岡がライバル対決を制した。
「お互いに手の内や相手の特徴をしっかりと捉えているので、なかなか点が取りにくい部分もありました。でも、しっかりとアジャストして守り抜いてくれたところが、この結果につながったのかなと思います」
宮﨑優介コーチがこう振り返るように、終盤の連続得点の始まりはディフェンスであり、相手のポイントゲッターの後藤穂乃果(8得点)とアイシャ(4得点)をいずれも1桁得点に封じ込め、さらに後者については4Q残り6分17秒でファウルアウトに追い込んだ。
3月には「全関西バスケットボール大会」で桜花学園や京都精華学園にも勝利するなど、「レベルの高いゲームを経験できていると思うので、そこは自信につなげたい」と宮﨑コーチ。加えて、「県予選が終わった後に伝えたんですけど、福岡県にウインターカップ3枠をどうにか持ってくること。まずは我々もインターハイのファイナルに行くのが目標」と、福岡県への還元も大きな目標となっている。
スタッツを見ると、内田の19得点を筆頭にファールが17得点、14リバウンド、工藤が10得点、さらにガードの岩山友香が11リバウンドと、各ポジションで安定感あるプレーを継続した。
女子3位は慶誠。準決勝では精華女を相手にソリッドなディフェンスとカッティングやドライブを中心としたオフェンスで見事な試合を見せた。4位となった地元・佐賀県の佐賀清和も大声援を受けて飛躍した。

精華女 #14 後藤穂乃果

慶誠 #8 境さらさ
優勝 福岡大附大濠(福岡県)
準優勝 柳ヶ浦(大分県)
第3位 沖縄水産(沖縄県)/福岡第一(福岡県)
決勝
福岡大附大濠 85-52 柳ヶ浦
シード決定戦
沖縄水産 82-64 福岡第一
準決勝
福岡大附大濠 72-48 沖縄水産
柳ヶ浦 55-51 福岡第一
2回戦
福岡大附大濠 106-63 瓊浦
沖縄水産 75-61 佐賀北
福岡第一 71-52 延岡学園
柳ヶ浦 83-74 佐賀東
1回戦
福岡大附大濠 77-56 宮崎工
瓊浦 87-81 鹿児島工
佐賀北 73-70 別府溝部学園
沖縄水産 81-60 九州学院
福岡第一 96-83 興南
延岡学園 75-53 慶誠
佐賀東 77-43 川内
柳ヶ浦 74−66 長崎工

【女子】
優勝 東海大付福岡(福岡県)
準優勝 精華女(福岡県)
第3位 慶誠(熊本県)/佐賀清和(佐賀県)
決勝
東海大付福岡 57-43 精華女
シード決定戦
慶誠 78-46 佐賀清和
準決勝
東海大付福岡 89-47 佐賀清和
精華女 66-63 慶誠
2回戦
東海大付福岡 60-49 明豊
佐賀清和 93-88 延岡学園
慶誠 89-53 佐賀北
精華女 97-58 石川
1回戦
東海大付福岡 72-37 具志川
明豊 70-65 尚絅
佐賀清和 65-41 鹿児島
延岡学園 75-71 島原中央
慶誠 91-59 小林
佐賀北 74-57 れいめい
石川 79-65 大分
精華女 90-46 長崎女

大会に向けた練習は僅か1日
それでも別格の力を示した大濠

男子優勝の大濠は、片峯聡太コーチをはじめ、櫻井照大、白谷柱誠ジャック、山元珠來、栗本富美也がU17日本代表活動に参加していたため、今大会に向けての合わせができたのは僅か1日のみ。
加えて、U18日本代表にも片峯コーチや白谷、エース本田蕗以ら複数人を送り込んでおり、新チームになってからもまとまったチーム練習がなかなかできていない状況だった。それでも、個の技量も組織力もライバルたちと一線を画す違いを見せ付けたと言える。
柳ヶ浦との決勝では序盤から試合を優勢に進め、本田のドライブ、白谷のジャンパー、櫻井のゲームメイク、中村文哉の3Pシュートやランニングプレーなど、どのスポットからでも自由自在に得点。ディフェンスでもサイズのある選手たちが激しくプレッシャーをかけ、リバウンド一つとってもヒットファーストで良いポジションを確保。オフェンスリバウンドにも積極的に飛び込み、ポゼッションを増やしていった。

福岡大附大濠 #14 本田蕗以

福岡大附大濠 #23 白谷柱誠ジャック
白谷をPG起用するオール190cm超ラインナップを組む時間帯もあり、5アウトで10人前後をローテーションしながら85-52で完勝。本田がゲームハイ26得点、中村18得点、白谷13得点と続き、9選手が得点を記録した。
ただ、スコアを見れば盤石の優勝ではあったが、やはりフルメンバーがそろわない難しさは大いにある。片峯コーチは「個のレベルは間違いなく上がってます。フィジカルもスキルも、できることが増えています」とした上で「例えば中村なら前まではシューターで、シュートだけだったところから、もう1つ2つできるようになってきています。でもその分、少し球離れが悪くなってしまう状況に今は少し陥っているので。本当はたくさん練習したいなという気持ちはあります」と本音を漏らす。
それでも、「可能な限り、小さくまとまる選手は作らない。チームが勝つために(決められた役割に)はめていくことは簡単ですが、できるだけ(やれることを)大きく、強くしていくことをここ数年の中でも今年は一番大切にしていきたいです。その上で、ウインターカップでチームとしてまとまればいいなという感じです」と育成と強化の両面で、長期的なチーム作りを視野に入れていた。
なお、シード決定戦は沖縄水産が福岡第一を82-64で撃破。マクミラン・アレックスが22得点、18リバウンド、5アシストを記録し、勝利に獲得に大きく貢献した。

柳ヶ浦 #34 ファデラ・ママドゥ

沖縄水産 #2 マクミラン・アレックス
今年9度目の“福岡対決”
東海大付福岡が頂点に

女子決勝は東海大付福岡と精華女による“福岡対決”に。地区予選や県予選などを含めると、今年に入ってからすでに9回目の対決。過去8回は4勝4敗の互角と、ライバル対決にふさわしい実力伯仲の試合が繰り広げられてきた。
先行したのは東海大付福岡。これまでの対戦と同様にロースコアの守り合いとなったが、早々に精華女の大黒柱ブバ・アイシャ・エジネをファウルトラブルに追いやると、攻めては内田弓愛と工藤結心を起点に得点を重ねる。

東海大付福岡 #8 内田弓愛

東海大付福岡 #10 工藤結心
3Qを終えて39-27と試合を優勢に進め、4Qにはオフェンスも爆発。39-32と7点差に迫られた残り7分半から、内田、工藤、ニエ・カディジャ・ファールらがトランジションから、合わせから、3Pラインから連続得点。約4分間で13-2のランを展開し、これが決定的な差となった。最終スコアは57-43と、県予選決勝に続いて東海大付福岡がライバル対決を制した。
「お互いに手の内や相手の特徴をしっかりと捉えているので、なかなか点が取りにくい部分もありました。でも、しっかりとアジャストして守り抜いてくれたところが、この結果につながったのかなと思います」
宮﨑優介コーチがこう振り返るように、終盤の連続得点の始まりはディフェンスであり、相手のポイントゲッターの後藤穂乃果(8得点)とアイシャ(4得点)をいずれも1桁得点に封じ込め、さらに後者については4Q残り6分17秒でファウルアウトに追い込んだ。
3月には「全関西バスケットボール大会」で桜花学園や京都精華学園にも勝利するなど、「レベルの高いゲームを経験できていると思うので、そこは自信につなげたい」と宮﨑コーチ。加えて、「県予選が終わった後に伝えたんですけど、福岡県にウインターカップ3枠をどうにか持ってくること。まずは我々もインターハイのファイナルに行くのが目標」と、福岡県への還元も大きな目標となっている。
スタッツを見ると、内田の19得点を筆頭にファールが17得点、14リバウンド、工藤が10得点、さらにガードの岩山友香が11リバウンドと、各ポジションで安定感あるプレーを継続した。
女子3位は慶誠。準決勝では精華女を相手にソリッドなディフェンスとカッティングやドライブを中心としたオフェンスで見事な試合を見せた。4位となった地元・佐賀県の佐賀清和も大声援を受けて飛躍した。

精華女 #14 後藤穂乃果

慶誠 #8 境さらさ
試合結果一覧
【男子】優勝 福岡大附大濠(福岡県)
準優勝 柳ヶ浦(大分県)
第3位 沖縄水産(沖縄県)/福岡第一(福岡県)
決勝
福岡大附大濠 85-52 柳ヶ浦
シード決定戦
沖縄水産 82-64 福岡第一
準決勝
福岡大附大濠 72-48 沖縄水産
柳ヶ浦 55-51 福岡第一
2回戦
福岡大附大濠 106-63 瓊浦
沖縄水産 75-61 佐賀北
福岡第一 71-52 延岡学園
柳ヶ浦 83-74 佐賀東
1回戦
福岡大附大濠 77-56 宮崎工
瓊浦 87-81 鹿児島工
佐賀北 73-70 別府溝部学園
沖縄水産 81-60 九州学院
福岡第一 96-83 興南
延岡学園 75-53 慶誠
佐賀東 77-43 川内
柳ヶ浦 74−66 長崎工

【女子】
優勝 東海大付福岡(福岡県)
準優勝 精華女(福岡県)
第3位 慶誠(熊本県)/佐賀清和(佐賀県)
決勝
東海大付福岡 57-43 精華女
シード決定戦
慶誠 78-46 佐賀清和
準決勝
東海大付福岡 89-47 佐賀清和
精華女 66-63 慶誠
2回戦
東海大付福岡 60-49 明豊
佐賀清和 93-88 延岡学園
慶誠 89-53 佐賀北
精華女 97-58 石川
1回戦
東海大付福岡 72-37 具志川
明豊 70-65 尚絅
佐賀清和 65-41 鹿児島
延岡学園 75-71 島原中央
慶誠 91-59 小林
佐賀北 74-57 れいめい
石川 79-65 大分
精華女 90-46 長崎女

文・写真/堀内涼(月刊バスケットボール)









