月刊バスケットボール7月号

大学

2026.06.08

白鷗大が4年ぶり3回目の優勝! 粘る立教大を振り切り関東新人戦を制す

白鷗大がディフェンスで主導権を掌握、前半で21点リードを築く


第16回関東大学女子新人戦は6月7日、大会最終日を迎え、準決勝で山梨学院大に快勝した白鷗大と、前年女王である東京医療保健大を下した立教大が決勝で対戦した。

立ち上がり、白鷗大は1年生の#44アキンデーレ タイウォ イダヤットにボールを入れて連続得点し、先手を取る。高さでは劣る立教大は、ボールマンに対してしっかりとプレッシャーをかけてミスを引き出すと、速いオフェンスを展開。#30大柴沙和が起点となり、カッティングを巧みに使ってパスを受ける#27阿部友愛が得点して対抗し、開始5分で7-10と競った展開となった。
しかし、ここから白鷗大のディフェンス強度がアップする。ミスを引き出して速い攻撃に転じると、2年生の#30清藤優衣がプルアップジャンパーに続いて3Pシュートを射抜くなど11-0のランを作り出し、21-7と14点リードで1Qを終えた。



続く2Q、立教大は準決勝で31得点を挙げる大爆発を見せた#2渡部怜梨がシュート力を披露。#27阿部のプットバック、#12北野空の3Pシュートと加点していったが、白鷗大は#30清藤が3Pシュートを次々と決める活躍を見せ、42-21とリードを広げてハーフタイムを迎えた。



白鷗大の佐藤智信監督は、「大柴選手から、シュート力ある渡部選手、山内選手にパスが通らないように指示をしていました」と振り返ったとおり、相手の得点源へうまくパスを供給させないディフェンスが見事に機能した前半となった。


立教大は力を発揮したが、白鷗大は安定した試合運びで逃げ切る


苦しい前半となった立教大。この新人戦で指揮を託された3年生の菅原ことほコーチは「うまくいかない時間帯に選手たちが沈んでしまい、もっと早くエネルギーを引き出せなかったのが反省です」と振り返っている。それでも、後半は「笑顔でやって楽しむという立教らしいバスケット」と語るスタイルをコート上で表現していく。3Q、#27阿部の3Pシュートでクォーター初得点をすると、キャプテンの#15山内晴惠が4ポイントプレーを決めるなど積極的なアタックから得点につなげていった。しかし、白鷗大の安定感は揺るがない。インサイドで#44アキンデーレが強みを発揮し、アウトサイドでは#30清藤が3Pシュートを3連続で沈めるなど、内外で着実に得点を重ねて30点差を付け、最終クォーターを迎えた。



4Qに入ると、立教大がディフェンスから好機を作って得点につなげる本来の形を見せる。菅原コーチが「エネルギーが出て、やっと良い顔が見られました」と振り返るように、このクォーターは立教大が白鷗大を10点上回った。それでも前半のビハインドは重く、白鷗大が78-58で勝利。4年ぶり3回目の優勝を飾った。

新人戦は、いかに頼れるベンチメンバーがいるかもものを言う。例年は人数が少なく厳しい戦いを強いられてきた白鷗大だが、佐藤監督は「今年は9人ぐらいいるので、安定した戦い方ができます」と、選手層に手応えを語る。また、5月のスプリングトーナメントで優勝した経験から「自分たちもやれるんだという感覚がつかめてきました」と、チームの自信が深まっていることを口にした。



7月7日から愛媛県で開幕する全日本大学新人戦(新人インカレ)に向けて、佐藤監督は「サイズが大きい割に、リバウンドを相手の子に飛び込まれて取られています」と課題を指摘。「せっかく良いディフェンスをするなら、最後のリバウンドまで取りきりたいです」と意気込みを見せた。

#30清藤は、大会最優秀選手賞と得点王、3P王の3冠。ゾーンに入ったかのような活躍について、「シュートを打つときは無心です。入るか入らないかは関係なく、打ち続けることが自分の仕事だと思っています」と説明すると、新人インカレに向けて、「もちろん日本一を目指しますが、一戦一戦大事に戦い抜きたいです」と決意を新たにした。

一方、準優勝という結果となった立教大の#15山内は「素直にうれしい結果です。ただ、決勝は自分たちのバスケットができず悔いが残ります」と振り返った。前日の東京医療保健大戦で金星を挙げたことで、「力を出し切ってしまい、疲れやエネルギーの低下があったのは否めません」と率直な胸の内を明かすと、「立教らしい楽しむという心構えが良いプレーを生みました。新人インカレでも決勝進出を目指して、立教のバスケットを見せたいです」と前を向いた。

●最終順位
順位/学校名
1/白鷗大学(4年ぶり3回目)
2/立教大
3/東京医療保健大
4/山梨学院大
5/拓殖大
6/筑波大
7/専修大
8/早稲田大
※7位までが新人インカレに進出

●個人賞
賞/選手名(所属)/学年
最優秀選手賞/清藤 優衣(白鷗大)/2年
敢闘賞/渡部 怜梨(立教大)/2年
ベスト8賞/伊藤 知里(白鷗大)/2年
ベスト8賞/山内 晴惠(立教大)/2年
ベスト8賞/後藤 音羽(東京医療保健大)/2年
ベスト8賞/安藤 美優(山梨学院大)/2年
ベスト8賞/三國 ソフィアエブス(拓殖大)/2年
ベスト8賞/大谷 理香(筑波大)/2年
ベスト8賞/青木 七彩(専修大)/2年
ベスト8賞/阿部 心愛(早稲田大)/2年
得点王/清藤 優衣(白鷗大)/2年/76点
3ポイント王/山内 晴惠(立教大)/2年/12本、清藤 優衣(白鷗大)/2年/12本
リバウンド王/アキンデーレ タイウォ イダヤット(白鷗大)/1年/OF27 DF34 TOT61
アシスト王/大柴 沙和(立教大)/2年/18本



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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