【インタビュー】出会いの数だけ変化した西田優大の10年間「どのコーチとの出会いも大切だった」

Bリーグが産声を上げた2016年、高校生だった西田優大。 そこから現在に至るまでに、プレースタイルの面でも、 リーダーシップの面でも、大きな進化を遂げてきた。 高校、大学、プロと「出会う人が必要なものを僕に与えてくれた」という10年間。 節目ごとに自身を更新してきた彼が、その歩みを振り返った。
こちらのインタビューは『月刊バスケットボール2026年8月号』掲載の冒頭です。全文は誌面にてご覧ください。
──高校3年生だった2016年から現在まで、西田選手はいろいろな面で大きく変わりましたよね。高校時代の西田選手が今の自分を見たら、どんな反応をすると思いますか?
驚くでしょうね。全然、今のような未来は想像していなかったと思います。高校生の頃は、自由に好き勝手にやっていただけでした。プレースタイルの面でも、それ以外のメンタル的な面でも。10年の間にいろいろな人と出会って、どんどん変われたと思います。
──今や、選手会の副会長です。
まさかですよね(笑)。高校、大学とキャプテンはほかの人に任せていましたし、リーダーシップのあるタイプではなかったので、高校生の頃の自分が知ったらびっくりすると思います。
──そのあたりのお話は後ほど伺うとして、10年の変化について、まずプレースタイルの面ではディフェンスやドライブなどのスキルがどんどん磨かれていった印象です。
高校時代から3Pシュートは武器でしたけど、当時はオフェンスが好きで片峯(聡太)先生の下、自由にやらせてもらっていました。それが、東海大時代に陸さん(陸川章前監督/来季立川HC)からディフェンスを学びましたし、オフェンスもディフェンスもどっちも強みにするというイメージを与えてくれたのがキミさん(鈴木貴美一/三河前HC)でした。その後、日本代表の中で役割を与えてくれて自信を付けさせてくれたのがトムさん(ホーバス前HC)で、さらにその質を上げてくれたのがライアン (リッチマンHC/来季A東京HC)です。本当に、その時々で出会った人たちが、必要なものを僕に与えてくれたと思います。
──さまざまなタイプのコーチとの出会いが西田選手を変えたわけですね。
そうです。どのコーチとの出会いも大切ですし、与えてくれる課題に一つ一つ取り組んだ結果が、今の姿になっている気がします。最初は好きなことをひたすらやっていましたけど、それだけではうまくいかなかったので・・・。節目ごとにいろんな壁が目の前に立ちふさがって、その全てを乗り越えられたかは分からないですけど、自分らしさを表現できるようになったかなとは思います。
──先ほど話に出た「リーダーシップ」の面はどのように変わったと思いますか?
それは本当にここ最近ですね。ライアンからリーダーシップの面を求められて、今季は3人制ですがキャプテンにもなって。プレーだけでなく、声かけなどでも周りを引っ張ることを表現するようになったのは、本当にここ1、2年で変わった部分かなと思います。あとは昨年の日本代表活動で、僕たち若い世代を中心に戦わせてもらったのも大きかったです。周りを引っ張ることをすごく求められて、「あ、もう俺ってそんな下の世代じゃないんだ」と改めて思って。そこからさらにリーダーシップの面は意識するようになりました。
──Bリーグでは、大学時代の特別指定も含めると7シーズン、プレーしてきました。リーグや日本のバスケ界の変化はどう感じていますか?
うーん・・・正直、自分のことに精一杯なのでそんなに周りを見ている余裕はないんですけど(笑)。でもやっぱり、レベルは確実に上がっていると思います。外国籍選手が一番分かりやすいのかなと思うんですが、世界トップレベルの選手たちが育ったり、新たにBリーグに来てくれたりするので。そういった意味では、すごくリーグ自体が成長したのかなと感じます。それに熱量の面でも、三河も含めてBリーグはすごく地域密着のクラブが多くて、地域を挙げてみんなで盛り上げてきた部分がすごくあるなと。三河の新しく作るアリーナも「みんなで作る」というコンセプトですし、どんどん地域に根付いた存在になってきている気がします。
──来季以降のB革新で、さらに変わっていくと思います。リーグ自体、どうなっていきたいと思いますか?
僕が小学生や中学生のとき、たまに徳島で試合が開催されて見に行っていたんですが、当時はまだリーグも統一されていなかったですし、みんな「バスケは稼げない職業なんだな」と感じていたと思います。でもそれが今は、小中学生にとって「将来Bリーグの選手になりたい」というのが夢の一つになるリーグになってきているのかなと。「バスケで日本を元気に」というのがBリーグのミッションでもありますし、今後も夢のあるリーグになっていければと思います。
続きは『月刊バスケットボール2026年8月号』をご覧ください。
写真/©︎B.LEAGUE










