月刊バスケットボール7月号

バスケ議連総会に島田JBA会長、田中こころ選手らが出席

2030年女子W杯に向けた支援を要望


6月16日、東京都内の参議院議員会館において、バスケットボール議員連盟(バスケ議連)の第9回総会が開催された。同議員連盟は2015年、Bリーグ創設と足並みを合わせる形で発足し、現在に至っている。今回の総会では、政界を引退した遠藤利明バスケ議連会長(日本スポーツ協会会長)に代わり、野上浩太郎参議院議員が新会長に選出された。


活動報告をする島田慎二JBA会長/Bリーグチェアマン

バスケットボール界からは、島田慎二JBA会長/Bリーグチェアマンを筆頭に、渡邊信治JBA事務総長、原田裕花WJBL会長、佐野正昭Bリーグ専務理事、及川晋平日本車いすバスケットボール連盟理事らが出席。活動報告を行うとともに、引き続きバスケットボール界への支援を求め、意見交換が行われた。また、選手代表として女子日本代表 of 田中こころ選手も出席し、国会議員に対して女子バスケットボールへの熱い思いを直接伝えた。

今回の総会において、バスケットボール界が特に強く訴えたのは、2030年に日本での開催が決定した女子ワールドカップに向けた支援体制の構築と、それに伴う女子バスケットボール全体の活性化である。男子バスケットボールにおいてはアリーナ建設など将来に向けた道筋が見えつつある中、島田JBA会長は、2030年の女子ワールドカップ開催をきっかけに、女子の盛り上げに本腰を入れていきたい考えだ。

島田会長は「代表チームとして、2030年には東京オリンピック以上の結果を目指し、未来を見据えています。女子ワールドカップの成功は一つの通過点に過ぎず、その先にある女子バスケ全体の盛り上げこそが真のゴールです。今後、女子スポーツや女子バスケのマーケットはさらに大きくなっていきます。そのためにも、Wリーグがより盛り上がり、競技レベルが向上するような環境整備を進めることが直近の重要なアプローチだと考えています。ワールドカップでは日本戦以外の試合も含めた集客という大きなチャレンジに向けて、この議員連盟をハブとして関係各団体と一丸となり、具体的な支援のマイルストーンを設定していきたいです」と、持続可能な発展のための基盤づくりへの協力を求めた。




選手代表として登壇した田中こころ選手

選手代表として出席した田中こころ選手は、「試合とは全く異なる雰囲気の中、多くの議員の先生方の前でお話しする機会をいただき、とても緊張しました。しかし、選手代表としてこのような場に立たせていただいたことで、日の丸を背負う自覚と責任がより一層強くなりました。9月のワールドカップに向けた私たちの熱い思いを、直接先生方にお伝えすることができて本当にうれしかったです。また、2030年の女子ワールドカップでは、世界のトッププレーヤーたちと自国で戦えることを誇りに思います。プロや日本代表という高いレベルであっても、ルーズボールなどの細かいプレーを決して怠らない姿勢を見せることで、子どもたちに夢を与えたいです。かつて東京オリンピックでの先輩方の活躍を見て夢を抱いた私のように、今度は自分がコートに立ち、次の世代の子どもたちに夢を届ける番だと強く感じています。2030年には24歳になりますが、世界から恐れられるような選手に成長していたいと考えており、WNBAでのプレー経験を経て自国開催のワールドカップに挑むという明確なイメージを持っています。まずは本日からの代表合宿において、海外の強豪を常に意識しながら、自分自身も心からバスケットボールを楽しんで、日本らしいプレーで大会を盛り上げられるよう全力を尽くします」と力強く述べ、自らの成長と活躍を誓った。

バスケ議連の新会長となった野上議員は富山県出身の元バスケットボール選手。高校時代はキャプテンとしてインターハイにも出場、その後進学した慶應義塾大学でもプレーした経歴を持つ。また、同郷のNBAレイカーズ所属の八村塁選手の活躍に胸を躍らせるという。2030年女子ワールドカップの成功とその先にある女子バスケの未来を切り開くため、そして、日本のバスケットボール界の一層の発展を推し進めていくために、さらなる協力体制を固める有意義な機会となった。





文/飯田康二(月刊バスケットボール)

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