月刊バスケットボール7月号

大学

2026.06.08

関東大学新人戦 男子は東海大が3連覇達成!

3連覇を達成した東海大

高い完成度を見せた東海大が3年連続9度目の栄冠

関東大学新人戦(ルーキーズトーナメント)は67日、国立代々木競技場第2体育館で決勝などを行った。決勝では攻防で高い完成度を見せた東海大が早稲田大を104-80で下し、3年連続9度目の優勝を果たした。

 

最優秀選手賞(MVP)には東海大#12十返翔里(2年)が選出された。アシスト王も獲得した早稲田大#18宮本耀(1年)が新人王に輝いた。

 
新人王を受賞した早稲田大#18宮本耀

ディフェンスの東海大 vs オフェンスの早稲田大

決勝で対戦したのは東海大と早稲田大。東海大は準決勝までの4試合で対戦相手をすべて70点以下に抑える堅守を披露。オフェンス面でも3試合で80得点以上を記録し、高い総合力を示してきた。#12十返翔里(2年)、#1渡邊大翔(2年)を中心に、チーム力で決勝まで勝ち上がった。

 

一方の早稲田大は、準々決勝まで3試合連続で100得点超を記録した超攻撃型チーム。唯一100点に届かなかった準決勝の白鷗大戦でも95得点を挙げるなど、圧倒的な得点力を誇った。少人数ながら、爆発的な得点力を持つエース#12松本秦(2年)を軸に、#1南川陸斗(2年)、#10今村優志(2年)らが試合ごとに活躍し、決勝へ駒を進めた。

 

決勝は東海大が松本をどこまで抑えられるか、また東海大の十返と早稲田大の松本による「背番号12」同士のエース対決にも注目が集まった。

 

早稲田大のエース松本が3Qでファウルアウト
東海大がハードなディフェンスを貫いて勝利

1Q、東海大が好スタートを切る。#12十返翔里、#1渡邊大翔の得点で、開始約3分で9-4とリード。#22大田恭瑛(2年)、#11渡部開(1年)らも得点を重ねると、ハードなディフェンスで早稲田大の攻撃を封じた。#12松本秦には#7朝日開路(2年)、十返、#29仁義颯良(2年)が代わる代わる付き、徹底マークした。

 

一方の早稲田大は、#19野津洸創(1年)が開始約2分で2ファウルとなりベンチへ退く。さらに松本も連続でオフェンスファウルを取られ、残り27秒で3つ目のファウルを犯した。#1南川陸斗も東海大の守備に苦しみ、東海大が34-13と大きくリードした。

 

2Q、早稲田大はゾーンディフェンスに切り替え、松本のファウルケアを優先。しかし開始約2分、速攻の場面で松本と対峙した十返がドライブを仕掛け、松本の4つ目のファウルを誘発した。東海大は絶対的エースをファウルトラブルに追い込む。

 

後がなくなった松本だったが、ジャンパーや3Pを難しい体勢やタイミングから沈め、淡々と得点を重ねる。一方の東海大も十返が3Pやドライブで応戦。両チームのエースが得点を取り合う見応えのある展開となった。


 早稲田大#12松本秦はフェイスガードを受けながらも高い得点力を示した

早稲田大は松本に加え、#32木村魁斗(2年)が3Pを決めて応戦し、やや点差を縮める。しかしリバウンドで優位に立った東海大が59-41とリードして前半を終えた。

 

3Q、早稲田大に試練が訪れる。残り718秒、松本がオフボールの場面でアンスポーツマンライクファウルを宣告され、5ファウルで退場。エースを失った。得点源が退いた早稲田大だったが、簡単には崩れない。木村が連続で3Pを沈めるなど反撃し、一時は点差を1桁まで縮めた。


早稲田大#32木村魁斗が連続3Pで反撃

 

しかし、追い上げムードを断ち切ったのは東海大のエース十返だった。「チームを落ち着かせたかった」とハドルを組んで仲間を鼓舞すると、バスケットカウントやダブルクラッチで連続得点。再び流れを引き寄せ、点差を14点まで広げた。冷静さを取り戻した東海大は86-6422点差までリードを広げ、最終Qへ突入した。

東海大#12十返翔里は心技両面で柱となった 

4Qも東海大はベンチメンバーを起用しながら強度を維持。最後まで主導権を渡さず、104-80で優勝を決めた。

 

東海大は十返が38得点と勝負強さを発揮。渡邊が18得点、渡部が16得点と続いた。早稲田大は松本が22分間の出場ながら25得点を記録。木村も3P6本沈め、22得点をマークした。


東海大#11渡部開は多彩な得点パターンが光った

 

上位6チームは新人インカレへ

層の厚さを生かし、最後まで強度を落とさなかった東海大が3連覇を達成した。MVPMIPを受賞した十返は、「うれしいです。スプリングトーナメントが終わってからの1カ月間、新人チームは苦しい状況が続きましたが、そこでチームがばらばらになることなく、この大会を終えられたのが良かったです」と喜びを語った。

 

一方、早稲田大はスタメンが5試合を通じてほぼフル出場しながら準優勝。特に松本は連日のフェイスガードにも苦しみながら、得点王、3P王を受賞するなど圧巻の得点力を発揮した。

 

上位6チームは新人インカレに出場する。大東文化大#32和田拓磨は「関東のチームは実力差がほとんどないと思う」と語り、激戦区・関東のレベルの高さを強調。全国大会でも、関東のルーキーたちの活躍に期待がかかる。

 

<最終順位>
優 勝 東海大 3大会連続9度目
準優勝 早稲田大
3位 日本大
4位 白鷗大
5位 江戸川大
6位 大東文化大
7位 神奈川大
8位 中央大


<個人賞>
最優秀選手賞 十返翔里(東海大2年)
新人賞 宮本耀(早稲田大1年)
優秀選手賞 渡邊大翔(東海大2年)
優秀選手賞 村田桂次郎(日本大2年)
優秀選手賞 松本秦(早稲田大2年)
優秀選手賞 内田悠介(白鷗大2年)
優秀選手賞 オカプ・チネドゥ(白鷗大1年)
得点王 松本秦(早稲田大2年)125得点
3P
王 松本秦(早稲田大2年)25
アシスト王 宮本耀(早稲田大1年)30
リバウンド王 ボヌ ロードプリンス チノンソ(江戸川大2年) OR24DR59、計83
MIP
賞 十返翔里(東海大2年)



文・写真/磯野雄太郎(月刊バスケットボール)

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