月刊バスケットボール7月号

3x3女子日本代表、1勝3敗で予選プール敗退、15位で終える【FIBA 3×3ワールドカップ2026】

2Pシュートで引っ張った高橋未来

カナダに肉薄するも一歩及ばず、リトアニアには今大会初のKO負け


ポーランド・ワルシャワで開催されている「FIBA 3x3ワールドカップ2026」は予選プール最終日を迎え、決勝トーナメントに進む12チームが決定した。初戦のフランス戦で金星を挙げ、1勝1敗の暫定2位で最終日を迎えた3x3女子日本代表だったが、カナダに11-14で惜敗。続く最終戦のリトアニアには11-21と今大会初のKO負けを喫し、予選プールD 5位で大会を終えることとなった。

第3戦のカナダ戦は、最大5点ビハインドを背負う苦しい展開となった。しかし、宮下希保の2ポイントシュートで追い上げを見せると、スクリーナーとしての起点作りを意識していた桂葵のシュートで11-11の同点に追いつく。残り時間は1分51秒。逆転への期待が高まったが、その後はオフェンスの得点が止まり、11-14で惜しくも敗れた。



続く最終戦の相手リトアニアは、FIBAランキング18位と日本(11位)よりランキングは下ではあるが、前哨戦の「ウィメンズシリーズ(3x3WS)マニラSTOP」で日本が6-18で敗れている相手だ。日本は、3x3WSでは不在だった高橋未来が連続2ポイントシュートを沈め、4-1と最高のスタートを切る。高橋はその後も2本の2ポイントシュートを決めるなど孤軍奮闘したものの、チームとしてのオフェンスが連動せず得点が伸び悩んだ。着実に1点を重ねていったリトアニアに先に21点への到達を許し、11-21でKO負け。この時点で日本の予選プール敗退が決定した。



前田有香HCが「6人で試行錯誤しながら日本の勝ち筋を見出だしていきたい」と語り、ベスト8を目標に掲げて臨んだ今大会。日本の弱点であるサイズのなさを、細かく絡むオフェンスと、全員で10分間守り切るタフなディフェンスでカバーするスタイルで世界に挑んだ。

前哨戦の課題から、前田HCは「総試投数のうち2ポイントシュートを半分以上打つ」という目標を設定。初戦のフランス戦では試投数の57.7%(15/26本)を2ポイントシュートが占め、鶴見彩の技ありショットを含む5本を成功させて16-13で勝利。鶴見が「より期待値の高いチャンスを貪欲に作り出すオフェンスの連係には大きな伸びしろがある」と語っていた通り、外れたシュートが大きく跳ねることでリバウンドの確率を高め、リバウンド総数でもフランスを20-10と圧倒。ウクライナ戦でも1ポイント14本に対し2ポイント20本と徹底してスタイルを貫き、1点差に肉薄する粘りを見せた。



しかし、最終日のカナダ戦やリトアニア戦では、マークが厳しくなった時間帯にオフェンスの忍耐力が持たず、安易な1対1から相手に走られる展開を許してしまった。頭を賢く使い、スピードでアドバンテージを作っていく日本独自のバスケットを10分間やり切る強度の徹底に、大きな課題を残す結果となった。

今大会の最終順位は、女子日本代表が20チーム中15位。男子日本代表は予選プール全敗で最下位の20位と、男女ともに世界の高い壁に跳ね返される非常に厳しい結果に終わった。しかし、ロサンゼルス2028オリンピックの出場権獲得に向けたポイントレースは今後も続く。3x3女子日本代表は「ウィメンズシリーズ2026」の転戦へ戻り、個々のスキルとチームの連係を磨き直す。

一方、厳しい船出となった3x3男子日本代表は、代表チームを1本目の矢とし、2本目の矢となるアンダーカテゴリーの育成、そしてBリーガーを中心に構成された「TEAM TOKYO」という3本目の矢を射ることで、組織力を高めて世界へ挑み続ける。世界のトップとの差を真摯に受け止め、再び前を向く男女日本代表の挑戦に期待したい。




■FIBA 3×3ワールドカップ2026
【開催地】ポーランド・ワルシャワ
【期間】6月1日〜7日
【出場チーム】20チーム
【予選プール組み合わせ】
 A:オランダ(1) ポーランド(7) チェコ(10) アゼルバイジャン(22) マダガスカル(48)
 B:スペイン(2) アメリカ(5) モンゴル(9) ハンガリー(13) オーストラリア(16)
 C:中国(3) ドイツ(6) イタリア(11) ラトビア(15) フィリピン(18)
 D:フランス(4) カナダ(8) 日本(12) ウクライナ(14) リトアニア(20)
■予選プールD 日本戦結果
第1戦 ○16 - 13 フランス
第2戦 ●18 - 19 ウクライナ
第3戦 ●11 - 14 カナダ
第4戦 ●11 - 21 リトアニア






文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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