月刊バスケットボール10月号

3x3男子日本代表、W杯直前合宿メンバー6名を発表!国内1位の小澤崚らアジアカップ出場組を軸に選考へ

国内直前合宿で4名に絞り込み


日本バスケットボール協会は5月22日、6月1日からポーランド・ワルシャワで開幕する「FIBA 3x3ワールドカップ 2026」に向けた3x3男子日本代表の国内直前合宿参加メンバー6名を発表した。合宿は5月26日〜27日の2日間にわたって行われる。

今大会にエントリーできる選手枠は4名のみとなっており、今回の合宿を通じて6名の候補メンバーから最終的な登録メンバー4名が選出される。本戦開幕まで残り僅かとなったタイミングでの最終選考となり、激しいアピール合戦が繰り広げられることになりそうだ。

日本代表は、過去にワールドカップに6大会連続8回目の出場を果たしている。過去最高位は2016年大会の11位となっており、今回の若いタレントを擁するチームが過去最高位を更新できるかに注目が集まる。

今回発表された6名のメンバーは、現在の日本の3x3界におけるトッププレーヤーたちが順当に選出された形となった。メンバーの筆頭となるのは、国内FIBAランキング1位(世界114位)に君臨する小澤崚(SHIBUYA SCELFIDA)。スピードと高い得点力を誇り、名実ともに現在の日本代表のオフェンスの核となる存在である。

さらに、国内ランキング4位のクーリバリ・ソロモン(UTSUNOMIYA BREX.EXE)、7位の井後健矢(SAGAMIHARA PROCESS)、8位の仲西佑起(NINJA AIRS)が選出された。この4名は「FIBA 3x3アジアカップ 2026」(4位)のメンバーであり、国際大会での経験と連係の面で一歩リードしていると言える。

ここに、インサイドで強さを発揮する190cmの出羽崚一(UENOHARA SUNRISE)と、メンバー最年少で195cmの大型大学生プレーヤーであるバラダランタホリ・玲依(大東文化大学4年)が加わる。サイズ面での補強や戦術の幅を広げるためのピースとして、彼らが直前合宿でどのようなパフォーマンスを見せるかが選考の鍵を握る。



予選プールから強豪と激突!決勝トーナメント進出への条件


今大会には世界中から選りすぐられた20チームが出場し、5チームずつ4つのプールに分かれて予選を戦う。日本(FIBAランキング14位)は今大会、同3位のオランダ、同6位のドイツ、同10位の中国、同21位のニュージーランドと強豪国がそろうプールCに振り分けられた。

決勝トーナメント進出のためには、予選プールで3位以内に入る必要がある。プール1位となれば自動的に準々決勝(ベスト8)へ進出。2位または3位となった場合は、ほかのプールのチームとのプレーイン(決定戦)へ回り、そこで勝利すれば準々決勝へ進むことができる。予選プールの日程は以下の通り。大会初日となる6月1日に、白星を先行させられるかが予選突破の大きなポイントとなりそうだ。

■6月1日(月)
20:20〜 日本 vs 中国(FIBAランキング10位)
22:10〜 日本 vs ドイツ(FIBAランキング6位)
■6月3日(水)
20:20〜 日本 vs オランダ(FIBAランキング3位)
22:35〜 日本 vs ニュージーランド(FIBAランキング21位)
※日本時間

また今回のワールドカップは、単なる世界一決定戦にとどまらず、2028年ロサンゼルスオリンピックの出場権獲得に向けた極めて重要な意味を持っている。

3x3のオリンピック出場枠は「12」と非常に狭き門である。出場枠の半数となる6枠は、2026シーズン(2025年12月1日〜2026年11月30日)と2027シーズン(2026年12月1日〜2027年11月30日)の2年間で獲得したポイントの国内ランキング上位20人分を合算したFIBAランキングによって決定される。このランキングにおいて、アジアパシフィックゾーンの上位2チームに入れば、2027年12月時点でストレートでの出場権を獲得できる。

もしここで枠を逃した場合は、世界予選(OQT)に回ることになるが、オリンピックの常連国たちがひしめく予選は過酷を極める。そのため、この2026シーズン中のビッグイベントであるワールドカップで好成績を残し、FIBAポイントを大量に獲得しておくことは、ロサンゼルスへの道を切り開くための絶対条件と言える。

国内合宿を経て選ばれる4名の精鋭たちが、ワルシャワの地でどのような戦いを見せるのか。日本代表チームの挑戦に大いに期待したい。

■2026年 3x3バスケットボール男子日本代表チーム
選考合宿 参加メンバー

【FIBA男子ランキング 国内】※[ ]内は世界ランキング
1位[114位]小澤 崚(178cm / 27歳 / SHIBUYA SCELFIDA)★
4位[216位]クーリバリ ソロモン(183cm / 25歳 / UTSUNOMIYA BREX.EXE)★
6位[225位]出羽 崚一(190cm / 33歳 / UENOHARA SUNRISE)
7位[283位]井後 健矢(198cm / 31歳 / SAGAMIHARA PROCESS)★
8位[285位]仲西 佑起(191cm / 33歳 / NINJA AIRS)★
9位[334位]バラダランタホリ 玲依(195cm / 21歳 / 大東文化大学4年)
★FIBA 3x3アジアカップ2026出場
※ランキング・年齢・所属は 2026年5月21日現在

■スタッフ
チームリーダー 弘田 充宏(公益財団法人日本バスケットボール協会)
ヘッドコーチ 中祖 嘉人(公益財団法人日本バスケットボール協会)
コーチ 鈴木 慶太(株式会社アウトナンバー)
アスレチックトレーナー 岡本 香織(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アスレチックトレーナー 村木 亮子(JIN整形外科スポーツクリニック)
チームマネージャー 小瀧 開ラファエル(公益財団法人日本バスケットボール協会)
サポートスタッフ 藤田 純平(日本体育大学)

■FIBA 3x3ワールドカップ2026
【開催地】ポーランド・ワルシャワ
【期間】6月1日〜7日
【出場チーム】20チーム
プールA:セルビア(1) スペイン(8) オーストリア(9) オーストラリア(36) マダガスカル(53)
プールB:アメリカ(2) ラトビア(7) モンゴル(11) チェコ(18) ポーランド(20)
プールC:オランダ(3) ドイツ(6) 中国(10) 日本(14) ニュージーランド(21)
プールD:リトアニア(4) フランス(5) ベルギー(12) プエルトリコ(13) ブラジル(46)
※()内はFIBAランキング(5月21日現在)
[予選プール]※日本時間
6月1日(月)
20:20 日本 vs 中国
22:10 日本 vs ドイツ
6月3日(水)
20:20 日本 vs オランダ
22:35 日本 vs ニュージーランド
[決勝トーナメント]
・予選プール1位=準々決勝進出
・予選プール2・3位=プレーイン(2位vs3位/プールDは同Aと対戦)勝者が準々決勝進出
【日本過去データ】今回で6大会連続8回目出場/最高位11位(2016)
https://fiba3x3.basketball/2026/worldcup





文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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