月刊バスケットボール10月号

ギア

2026.05.22

日本バスケ界に新旋風!本格参入のスケッチャーズが「実力派6選手」との同時契約を発表

世界3位の巨人が描く日本戦略

「2026年5月21日はスケッチャーズ・ジャパンのバスケットボールにおけるビッグデイ(大切な日)であり、これが全ての始まりとなります」――スケッチャーズジャパンのデイビッド・K・トダ社長がそう力強く宣言し、メディア発表会は華やかに幕を開けた。同日、スケッチャーズジャパンは発表会を開催。日本のバスケットボール市場への本格参入の表明に加え、Bリーグ、Wリーグ、3x3のアイコンとなる6選手との契約を発表した。

発表会の冒頭、トダ社長はブランドのグローバルにおける急成長と、日本市場におけるインフラ戦略についてプレゼンを行った。1992年にアメリカ・ロサンゼルスのマンハッタンビーチで誕生したスケッチャーズは、2026年時点で34年目を迎える比較的若いブランドである。ロガーブーツの製造からスタートし、今ではライフスタイルからパフォーマンスシューズまで幅広くカバーするブランドへと進化を遂げた。売上高は世界3位(米国2位)となる1兆2334億円(2024年時点)。特筆すべきは、他社を凌駕する成長率の高さだ。直近5年間で11%の成長を遂げており、これは世界のトップ2ブランドの伸び率をも上回る数値である。

デイビッド・K・トダ社長 「これが全ての始まりとなります」と力強く語ったスケッチャーズジャパンのデイビッド・K・トダ社長

その日本支社であるスケッチャーズジャパンは2011年にスタートした。トダ社長は「アメリカ本社には32の製品ショールームがあるが、日本のオフィスには12部屋(うち11部屋が靴専用)のみ。まだ紹介しきれていない豊富なモデルが数多く眠っています」と語り、日本市場における今後の製品展開への自信をのぞかせた。

その豊富な製品ラインナップを支えるのが、国内における店舗網とインフラである。現在、スケッチャーズ製品は全国約5300箇所の小売店舗で販売されており、大きなディスプレイで複数カテゴリーを展開する“コーナー展開”を強みとしている。さらに、パンデミック以降に出店を加速させている直営・フランチャイズ店舗は現在64店舗にのぼり、来年にはさらに数十店舗の新規出店を考えていると明かした。

特に注目すべきは、大型アウトレットや路面店といった現代的な店舗フォーマットである。高崎店(400坪超)や、昨年オープンした「神戸元町店」(300坪、施工費数億円)など、一等地にフラッグシップストアを次々と展開。さらに、これら店舗への安定供給を支えるため、千葉県に2万4000坪もの広大なディストリビューションセンター(倉庫)を保有。自動化ロボットを導入し24時間体制で稼働させるなど、迅速かつ安定して商品を供給できる配送インフラを整備している。

スケッチャーズ 神戸元町フラッグシップストア 関西地区最大の店舗面積を誇る旗艦店「スケッチャーズ 神戸元町フラッグシップストア」

それでは、なぜこれほどまでにブランドの存在感を急速に高めることができているのか。 その答えの一つが、同社が確固たるアイデンティティとして掲げる“コンフォートテクノロジーカンパニー”にある。

「必ず考えているのが、そのカテゴリーになかった快適なモデルを作れるかどうか。それができると分かったら出す。このフィロソフィー(哲学)でずっと来ています」と語るトダ氏。近年、同社はバスケをはじめ、シリアスランニング、ピックルボール、ゴルフ、サッカーといったパフォーマンススポーツへの本格参入が相次いでいる。

これは、他社にない“快適なモデル”の開発に成功したという確信があるからにほかならない。また、彼らが“快適さ”にこだわるのは、単に足入れが良いという意味にとどまらず、衝撃吸収性や反発性、フィット感など、シューズの性能を左右するあらゆる要素において、絶対に妥協しないモノ作りができるという強い自負があるからだと言える。

バスケシーンに新たな旋風を巻き起こす気鋭6選手との契約を発表!

トークセッションでは、MCのパトリック・ユウ氏の進行のもと、スケッチャーズ・バスケットボール部マネージャーに就任したタレントのLiLiCoさんが国民的バスケ漫画に登場するマネージャーを彷彿とさせる、パーカにキャップ、首からストップウォッチをかけたスポーティーなスタイルで登場。続いて、今回新たに契約を結んだ岡田侑大選手(島根スサノオマジック)、大浦颯太選手(三遠ネオフェニックス)、小澤崚選手(SHIBUYA SCELFIDA EXE.)の3名が登壇した。

LiLiCoさん スケッチャーズ・バスケ部マネージャーに就任したタレントのLiLiCoさん、どこか見覚えのあるファッションで登場

この3人はすでにスケッチャーズのモデルを着用して今シーズンを戦い抜いており、トークセッションでもその優れた着用感が大きな話題となった。何より彼らが口をそろえたのは、その圧倒的な履き心地の良さについてだ。岡田選手が「本当に軽くて、何試合しても疲れないのが印象的」と手応えを語る一方で、小澤選手も「6時間近くずっと履き続けなければいけないときでも、あまり疲労を感じずに1日中履ける」と証言した。

“履きやすい”――。一言でそう表現されるが、トップアスリートが極限のコート上で求めるその言葉には、極めて深い意味が隠されている。激しい衝撃や切り返しが連続するバスケットボールにおいて、この“履きやすさ(コンフォート)”は、パフォーマンスの最大化とケガの防止に直結する、極めて論理的で物理的なメリットをもたらしている。その具体的な正体を3つの要素から解き明かしたい。

トークセッションの様子 スケッチャーズのシューズの良さについて話す中、笑顔も飛び出す
GOODYEARラバーがもたらす「滑らないグリップ力」と疲労軽減

バスケットボールで最も体力と筋肉に負荷がかかるのは、ダッシュからの急激なストップ&ゴーや、激しい切り返しの瞬間である。スケッチャーズのバッシュには、世界的なタイヤメーカーであるグッドイヤー(GOODYEAR)社製の特殊ラバーがアウトソールに採用されており、コート上で“絶対に滑らない”安心感を提供する。トップスピードからでも安定感のある急ストップが可能となるため、足首や関節が余計な踏ん張りをする必要がなくなり、身体にかかる物理的な負荷を劇的に軽減する。

3x3をプレーする小澤選手は「3x3のコートは特殊なゴム素材やプラスチック製のサーフェスで行われることが多いが、それでも全く滑らない。ほかの選手が滑って体勢を崩している中、自分1人だけが自由に動ける。そういう感覚があるほどグリップが良い」と、その驚くべき防滑性能を絶賛。また、大浦選手も「ポイントガードとしてコート上を激しく動き回る中で、この滑らないという要素は、体への疲労を大幅に減らしてくれていると感じる」と、パフォーマンスにおける実用的な恩恵を強調した。

プロを悩ませる「靴擦れ」と後半の「足の痺れ」を解消するホールド感

実は多くの選手が抱えている悩みが、シューズの内部で足が動いてしまうことだ。これが靴擦れを引き起こす大きな要因となる。スケッチャーズのバッシュは、足首を適度にホールドするロックダウン式アンクルサポートや足馴染みの良いアッパー設計により、シューズ内部で靴下が滑る現象を防止している。この点について岡田選手は「プロに入ってからずっと、新しいシューズにした際に靴擦れに悩まされていたが、スケッチャーズを履いてからは1回も起きていない」と明かした。

また、試合後半の「足の小指が痺れる」という現象についても、「1試合を通して全くストレスがなく、靴のことで悩む時間が一切なくなった。これは自分にとって大きなアドバンテージ」と振り返り、長丁場のリーグ戦を戦い抜く上での信頼感を口にした。

足首の安全性を高める安定性と、ビッグマン着用モデルの「予想外の軽量性」

大浦選手は、足首の関節が緩く捻挫をしやすいというフィジカル的な課題を抱えていたが、「土踏まずをサポートするアーチスタビリティ構造と高いホールド感により、切り返し時にも足首がブレず、捻挫をする不安が解消された」と語る。大浦選手が着用するSKECHERS SKX JE1は、体重約122kgを誇るNBAのスターセンターであるジョエル・エンビード選手(フィラデルフィア76ers)のシグネチャーモデル。一般的にビッグマン用のバッシュは重く、硬く作られがちだが、大浦選手は「見た目の重厚さに反して驚くほど軽い。硬さも一切なく、ガードである僕のスピードプレーの妨げにならない」と分析し、ポジションを選ばないテクノロジーの適応力の高さを示した。

“コンフォートテクノロジー”という揺るぎないアイデンティティを胸に、日本市場へ力強い第一歩を踏み出したスケッチャーズ。Bリーグ、Wリーグ、3x3の舞台でそれぞれトップを目指す6名の契約アスリートたちが、最新のバッシュを武器にどのようなドラマを描き出すのか。彼らの足元から生まれる新たなパフォーマンスと、日本バスケ界の未来に大いに注目していきたい。

大浦選手 エンビードモデルを着用する大浦選手、「ガードである僕のスピードプレーの妨げにならない」と太鼓判を押した
セレブレーション LiLiCoさん提案によるスケッチャーズ用セレブレーションを全員で披露。試合でも見られるかも!?

PLAYERS' IMPRESSIONS

岡田 侑大

岡田 侑大

所属:島根スサノオマジック
着用モデル:SKECHERS SKX NEXUS

「今シーズン、スケッチャーズを着用して最も感じたのは、最後まで走りきっても疲労が残りにくいということです。僕のプレースタイルでは急激なブレーキ(減速)を一番大切にしていますが、GOODYEARソールのおかげでロスなく止まることができます。オフ期間にしっかりと体を作り、来シーズンはチームを初のチャンピオンシップ(CS)出場へ導くとともに、個人としてはBリーグのベスト5に選ばれるような選手を目指します。また、日本代表の合宿でもこのバッシュと共にベストを尽くします」

大浦 颯太

大浦 颯太

所属:三遠ネオフェニックス
着用モデル:SKECHERS SKX JE1

「ポイントガードとしてコートを縦横無尽に走り回る中で、このシューズのグリップ力と足首のサポート力は本当に心強いです。新たに開幕するB.PREMIERという舞台では、ケガなく60試合に出場し続けることを最低限の目標とし、チームを優勝へ導きます。応援されるだけでなく、見ている子どもたちや次の世代に良い影響を与えられるような、日本を代表する選手になりたいです」

小澤 崚

小澤 崚

所属:SHIBUYA SCELFIDA EXE. (3x3)
着用モデル:SKECHERS SKX NEXUS

「3x3は5人制バスケ以上に目まぐるしい切り返しが発生する競技ですが、靴の中での足のズレが一切ないこのバッシュは僕の大きな武器です。1日に4〜5試合をこなす過酷なトーナメントでも、足裏が痛くならず疲労を感じません。先週の開幕戦で無事に優勝し、個人としてもMVPを獲得して最高のスタートが切れました。この勢いでプレーオフまで走り抜けます。そして私の最大の目標は、目前に控えるスポーツの祭典のロス大会で3x3日本代表として金メダルを獲得することです」

狩野 富成

狩野 富成

所属:サンロッカーズ渋谷
着用モデル:SKECHERS SKX NEXUS

「スケッチャーズのバッシュは本当に足入れが良く、特に着地時のクッション性がすばらしいため気に入っています。Bプレミアという新しいリーグの幕開けや、日本代表での活動を通じて、日本のバスケットボールシーンをスケッチャーズと一緒に全力で盛り上げていきたいです。これからもっと多くの選手や子どもたちにこの良さを知ってもらえるよう、コートで結果を残します」

髙橋 芙由子

髙橋 芙由子

所属:三菱電機コアラーズ、FLOWLISH GUNMA(3x3)
着用モデル:SKECHERS SKX FULL-COURT PRESS

「私は5人制と3人制の両方でプレーしていますが、スケッチャーズのバッシュはその両方の過酷な環境で高いパフォーマンスを支えてくれています。特に一瞬のスピードが必要となる局面において、しっかりと地面を蹴り出すことができるので非常に気に入っています。女子バスケ界でもスケッチャーズのシューズを広めていけるよう、私自身も日々成長していきます」

樋口 鈴乃

樋口 鈴乃

所属:日立ハイテク クーガーズ
着用モデル:SKECHERS SKX FULL-COURT PRESS

「スケッチャーズの契約アスリートとして、このパフォーマンスシューズを着用して戦えることを大変嬉しく思っています。愛用しているフルコートプレスというモデルは、スピードプレーを得意とする私にとって欠かせない優れたグリップ力と横方向の安定性を備えています。今後、私がコートで活躍し勝利を重ねることで、このシューズのすばらしさを日本のバスケットボールコミュニティへ広く伝えていきたいです」

取材協力:スケッチャーズ



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