フィリピンでのBリーグ初の海外主催試合が9月に実現!

「B.革新」初年度に踏み出す歴史的な第一歩
5月21日、Bリーグはリーグ初となる海外主催のプレシーズンマッチ「B.LEAGUE MANILA GAMES 2026」を、9月9、10日にフィリピンのマニラで開催することを発表した。会場はフィリピン最大級のアリーナ「SM Mall of Asia Arena」を使用し、レバンガ北海道と群馬クレインサンダーズが対戦する。
大会コンセプトは「二つの国を繋ぐ、一本の架け橋」。2026年は、Bリーグの構造改革「B.革新」をスタートさせる初年度でもあり、同時に日本とフィリピンの国交正常化70周年という節目の年。この記念すべきタイミングで、両国のバスケットボールへの情熱を結びつける狙いがあるという。
開催地としてフィリピンが選ばれた背景には、近年のBリーグにおけるフィリピン人選手の目覚ましい活躍がある。アジア特別枠の導入以降、ドワイト・ラモス(北海道)、エージェー・エドゥ(群馬)、カイ・ソット(越谷)、レイ・パークスジュニア(大阪)、クエンティン・ミロラ・ブラウン(千葉J)、キーファー・ラベナ(横浜BC)といった多くのフィリピン代表クラスの選手がBリーグに所属し、母国からの注目度も飛躍的に高まっている。
島田慎二チェアマンは開催の理由について、「多くのフィリピンの代表クラスの選手が日本に来てプレーをし活躍している中で、どこで(海外試合を)やるかといったときに、フィリピンでやるのが良いだろうということになった」と説明する。さらに、直近のBリーグによる調査ではフィリピン国内におけるBリーグの認知度が65.5%に達しているというデータもあり、熱狂的なバスケ熱を持つフィリピン・マニラが、初の海外興行として最適な舞台と判断した。
対戦カードに北海道と群馬が選出されたのも、両クラブにフィリピンのスター選手が所属していることや、(実際の試合出場については今後の契約動向によるものの)クラブとしてグローバル戦略に注力している点が大きな要因である。
島田チェアマンが明かした開催決定への軌跡
一方、このイベントの実現に至るまでの道のりは、決して平坦なものではなかったという。Bリーグは今回、リーグ自らが直接現地へ出向き交渉を行い、Bリーグの興行として開催することに尽力した。
「現地の関係者たちとのつながりをしっかり我々自ら作っていく。手作りで、自分たちで現地のネットワークに入り込み、アポを取って、ご紹介いただいて営業をかけて……かなり泥臭くやってきました」と島田チェアマンは、このプロセスについて明かした。
スポンサーの獲得から、アリーナの確保、フィリピンバスケットボール連盟(SBP)やプロリーグ(PBA)との連係構築に至るまで、リーグ職員が足しげく現地に通い、関係性を構築してきたうえで、今回の開催に至ったわけだ。
とはいえ、チームの渡航費やアリーナの使用料など、海外での興行には莫大な費用がかかる。島田チェアマンは「かなりの費用がかかります。チケットもどこまで売れるか分かりませんし、スポンサー収入がないと赤字になる可能性もあります。一定のスポンサーのサポートが見え、収益源を獲得できるという目途が立ったところが、最後にゴーができたポイント」と語り、ビジネス面で最低限の担保ができたことが、実施の決断に至ったことを強調した。
NBA「ジャパンゲームズ」のように——Bリーグの真価が試される重要な試金石
「日本からファンが足を運ばれることもあると思いますが、基本的にはフィリピンの方が圧倒的に多いはずです。そういった方たちに、Bリーグでプレーする地元の有名選手やBリーグの人気選手がプレーするのを見ていただきたい」と島田チェアマンは意気込みを語る。世界有数のバスケ熱を誇るマニラに、Bリーグの真髄と型破りなライブエンターテインメントを直接届けることで、言葉のいらない「魂を揺さぶる、唯一無二の熱狂」を現地のファンと共有することを目指している。
「B.LEAGUE MANILA GAMES 2026」は、NBAがこれまで何度か開催してきた「ジャパンゲームズ」のように、Bリーグが受け入れられるか、自国のリーグを超えた特別な存在となれるかといった試金石でもある。大きなチャレンジであり、重要な第一歩となるだろう。
■開催概要
【スローガン】TWO NATIONS, ONE BEAT
【コンセプト】二つの国を繋ぐ、一本の架け橋
【開催日時】2026年9月9日(水)、9月10日(木) 両日とも現地時間19時Tip Off予定
【会場】SM Mall of Asia Arena (J.W. Diokno Boulevard, Mall of Asia Complex, Pasay City, Philippines)
【対戦カード】レバンガ北海道 vs 群馬クレインサンダーズ
【特設サイト】https://www.bleague.jp/manila-games/
【主催】B.LEAGUE
【協力】SBP(Samahang Basketbol ng Pilipinas)、PBA(Philippine Basketball Association)
【後援】在フィリピン日本大使館
※チケット販売に関する詳細は6月中の発表を予定
※出場選手は2026−27シーズンのチーム編成となる
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)









