月刊バスケットボール10月号

3x3女子日本代表、W杯へ向けた候補メンバー6名を発表! ウィメンズシリーズでの苦戦を糧に世界へ挑む

鶴見 彩(3x3 Asia Cup 2026より)

世界最高峰ツアーでの連敗を成長の糧に


日本バスケットボール協会は5月18日、6月1日にポーランドで開幕する「FIBA 3x3ワールドカップ2026」に向けた、3x3女子日本代表候補選手6名と直前強化合宿の実施を発表した。

選出されたのは、田中平和、桂葵、鶴見彩、高橋未来、宮下希保、野口さくらの6名。チームは5月20日から22日にかけて合宿を行った後、全員で開催地であるワルシャワへ出発する。現地での強化と選考を経て、大会前日に最終メンバー4名が決定する。

今シーズンの3x3女子日本代表は、5月上旬に行われた「FIBA 3x3ウィメンズシリーズ 2026」の成都STOP、マニラSTOPにおいて、世界の厚い壁に直面した。180cm台のフォワードを3人並べる「3BIG」ラインナップという新たなスタイルに挑戦したものの、連係面や3x3特有の状況判断に苦しみ、2大会連続で予選敗退(計4戦全敗)という厳しい船出となっている。

しかし、この連敗は決して無駄な経験ではない。前田有香ヘッドコーチが「このレベルでの戦いを続けていかないと世界で勝つことはできません。日本のスタイルを信じて、どんどんトライしていくしかないです」と前を向くように、世界最高峰のツアーで得た課題は明確だ。ガードの鶴見が「自分たちらしさをもっとみんなと共有していく必要があります」と語り、新たに代表入りした田中や野口も、5人制とは異なるディフェンスの強度や役割の違いを肌で感じ、成長への起爆剤としている。

2028年のロサンゼルスオリンピック出場権獲得に向け、ポイント競争はすでに激化している。アジアパシフィックゾーンのライバル国も強化を進める中、今回のワールドカップは非常に重要な意味を持つ。

苦しい序盤戦を経て、チームは再び6名全員がそろい、共通認識を深める時間に入る。「日本の3x3を全員が理解し、全員が表現できることを目指していきたい」と前田HCが力を込めるように、ウィメンズシリーズでの悔しさをポーランドの地でどのようにばんかいするのか。代表の座を懸けた切磋琢磨と、世界へ挑む日本の戦いに注目が集まる。
※前田HCのコメントはJBAオフィシャルサイトより





■2026年 3×3バスケットボール女子日本代表チーム
 「FIBA 3×3ワールドカップ 2026」日本代表候補選手

【FIBA女子ランキング 国内】※[ ]内は世界ランキング
1位[52位]田中平和(181cm / 24歳 / トヨタ自動車 アンテロープス)
3位[75位]桂 葵(182cm / 33歳 / トヨタ紡織 サンシャインラビッツ / ZOOS / Neftchi SOCAR)
4位[84位]鶴見 彩(165cm / 33歳 / MAURICE LACROIX)
6位[126位]高橋 未来(169cm / 25歳 / アイシン ウィングス)
7位[134位]宮下希保(178cm / 27歳 / 富士通レッドウェーブ)
17位[1387位]野口 さくら(182cm / 25歳 / アイシン ウィングス)
※年齢・所属・ランキングは 2026年5月17日現在

■スタッフ
チームリーダー 安部 建太朗(公益財団法人日本バスケットボール協会)
ヘッドコーチ 前田 有香(公益財団法人日本バスケットボール協会)
コーチ 伊集 南(株式会社デンソー)
スポーツパフォーマンスコーチ 永田 一紗
アナリスト 福田 有利子(トヨタ紡織 サンシャインラビッツ)
アスレチックトレーナー 岡本 香織(公益財団法人日本バスケットボール協会)
チームマネージャー 稲葉 一政(公益財団法人日本バスケットボール協会)
チームマネージャー 大舘 佳央(アイシン ウィングス)
サポートスタッフ 伊地知 さら(日本体育大学)
サポートスタッフ 岩下 由依(東京医療保健大学)

■FIBA 3×3ワールドカップ2026
【開催地】ポーランド・ワルシャワ
【期間】6月1日〜7日
【出場チーム】20チーム
【予選プール組み合わせ】
 A:オランダ(1) ポーランド(7) チェコ(10) アゼルバイジャン(22) マダガスカル(48)
 B:スペイン(2) アメリカ(5) モンゴル(9) ハンガリー(13) オーストラリア(16)
 C:中国(3) ドイツ(6) イタリア(11) ラトビア(15) フィリピン(18)
 D:フランス(4) カナダ(8) 日本(12) ウクライナ(14) リトアニア(20)
※()内はFIBAランキング(5月12日現在)
[決勝トーナメント]
 ・予選プール1位=準々決勝進出
 ・予選プール2・3位=プレーイン(2位vs3位/プールDは同Aと対戦)勝者が準々決勝進出
【日本過去データ】5大会連続7回目出場/最高位9位(2023、2025)
【大会サイト】https://fiba3x3.basketball/2026/worldcup
※エントリーの都合上、事前に大会サイトにて暫定的に4名が表示されます(出場メンバーが確定次第、JBAにて正式に発表)





文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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