女子日本代表がラトビアに快勝! W杯に向け激しさを増す若手とベテランのサバイバル

3Pシュート4本成功の星
プレッシャーディフェンスを全員で40分間継続
5月16日、女子日本代表がラトビア代表を迎え、「三井不動産カップ2026 (神奈川大会) バスケットボール女子日本代表国際試合」が横浜BUNTAI (神奈川県横浜市) にて行われた。ラトビア代表はFIBAランク35位と同10位の日本より格下ともいえるが、高さとフィジカルがあるチーム。今夏にワールドカップを控える日本代表にとって、貴重なテストマッチとなる。

日本は序盤から激しいディフェンスを見せ、そこから早いテンポのバスケットを展開。優位にゲームを進めるが、徐々に対応してきたラトビアが巻き返し、20-20の同点で1Qを終えた。
2Qに入り、しばらくは一進一退の状況だったが、ラトビアディフェンスの足が止まってくると、#59星杏璃、#26田中こころが連続して3Pシュートを決め、一気に得点差を2桁に広げる。さらに星はこのクォーターで2本の3Pシュートを沈めるなど活躍し、日本は50-32として前半を終えた。
その後もラトビアが反撃し、一時は点差を1桁まで詰められる場面もあったが、日本はディフェンスから流れを奪い返し、逆転は許さなかった。日本代表はコンディション不良で出場のなかった#13町田瑠唯を除き、全員が得点を記録し98-73で快勝した。
「特別にすばらしいプレーがあったわけではありませんが、高いエナジーで、練習してきたプレッシャーディフェンスを全員で40分間継続できました」とコーリー・ゲインズHCは試合を振り返り、合格点を与えた。

初選出となった唯一の大学生、後藤も持ち味を披露

米遠征にも参加の朝比奈も11得点と2桁得点をマーク
この試合、日本代表の最多得点は4本の3Pシュートを含む14得点を挙げた星。田中が13点、#14朝比奈あずさが11点と続いた。代表初選出、唯一の大学生(東京医療保健大2年)、19歳の#6後藤音羽も力強いドライブを決めるなど8得点で持ち味を発揮。また、ポイントガードの#7都野七海はチーム最多の10アシスト、9リバウンドと存在感を示した。

攻撃の起点となっただけではなく、プレッシャーディフェンスにいてもいい働きを見せた都野
都野は試合後に「アシストと得点をバランスよくできるのが自分の持ち味。ディフェンスでも前からしっかりと当たれますし、読みもいいと思います」と語り、「去年はケガもあり、代表の活動に参加できませんでしたが、やっとここまで来た」と、代表入りへの意欲を見せた。
こうした若手たちの成長をベテラン勢も歓迎している。#10渡嘉敷来夢は「自分が代表に残れる保証はありません。もちろん、若い選手たちに負けるつもりはありませんが、一方で、自分の経験はしっかりと伝えていきたいと思っています。それは今日の試合でもできる限りやったつもりです」と、共に競争しつつも若手のステップアップを後押ししている。

若手の成長を後押しする一方、「負けるつもりはない」と語った渡嘉敷
今大会には4月後半に、若手を中心として行われた女子日本代表アメリカトレーニングキャンプに参加した今野紀花、薮未奈海、山本麻衣、平下愛佳、東頭なな子、梅沢カディシャ樹奈が外れているが、いずれも代表での実績がある選手たちで、代表の有力候補であることは間違いない。若手、ベテランを含め、ワールドカップの代表入りのサバイバルは激しさを増している。
キャプテンを務めた#52宮澤夕貴は「現在、チームにはベテラン選手が5人ほどいますが、練習を少しでもサボるようなことは全くありません。もし自分たちの実力が足りなければ、選考から落ちてしまうだけだと思って毎日必死にやっています。若手選手には、ベテランやコーチからさまざまなことを吸収して成長していってほしいですし、私たち自身も新しいことに挑戦しながら、ベテランであってもまだまだ伸びる機会があると感じています」と口にするように、誰一人としてそのポジションを約束された選手はいないなかで、成長と競争を続けている。こうした切磋琢磨が女子日本代表のレベルをさらに高めることになるに違いない。
女子日本代表 98
20 | 30 | 21 | 27
20 | 12 | 24 | 17
ラトビア 73
■2026年度バスケットボール女子日本代表チーム
「三井不動産カップ2026 (神奈川大会) バスケットボール女子日本代表国際試合」ロスター
【スタッフ】
チームダイレクター: 小栗 弘(公益財団法人日本バスケットボール協会)
ヘッドコーチ: コーリー・ゲインズ(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アシスタントコーチ: 宮田 知己(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アナライジングコーチ: 伊藤 恭子(デンソー アイリス)
プレーヤーディベロップメントコーチ: ブライアン・フィンリー(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アナライジングスタッフ: 有賀 早希(富士通 レッドウェーブ)
通訳: 下條 海(公益財団法人日本バスケットボール協会)
スポーツパフォーマンスコーチ: 栗若 伸一(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アスレティックトレーナー: 荻野 まゆみ(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アスレティックトレーナー: 田中 美樹子(田中MIKI鍼灸治療院)
アスレティックトレーナー: 宮口 佳子 (S-Life はりきゅう院)
チームマネージャー: 古海 五月(公益財団法人日本バスケットボール協会)
チームマネージャー: 小松 佳緒里(ENEOSサンフラワーズ)
チーム広報: 松本 麻里(公益財団法人日本バスケットボール協会)
【選手】15名
#6 後藤 音羽(SF / 178cm / 19歳 / 東京医療保健大学)
#7 都野 七海(PG / 159cm / 21歳 / トヨタ紡織サンシャインラビッツ)
#8 髙田 真希(C / 185cm /36歳 / デンソー アイリス)
#10 渡嘉敷 来夢(C / 193cm / 34歳 / アイシン ウィングス)
#13 町田 瑠唯(PG / 162cm / 33歳 / 富士通 レッドウェーブ)
#14 朝比奈 あずさ(C / 185cm / 22歳 / トヨタ紡織サンシャインラビッツ)
#16 奥山 理々嘉(PF / 180cm / 26歳 / トヨタ紡織サンシャインラビッツ)
#19 舘山 萌菜(SF / 178cm / 23歳 / 日立ハイテク クーガーズ)
#25 佐藤 多伽子(SG / 176cm / 23歳 / プレステージ・インターナショナル アランマーレ)
#26 田中 こころ(PG / 173cm / 20歳 / ENEOSサンフラワーズ)
#27 林 咲希(SG / 173cm / 31歳 / 富士通 レッドウェーブ)
#30 白石 弥桜(PF / 184cm / 20歳 / デンソー アイリス)
#52 宮澤 夕貴(PF / 183cm / 32歳 / 富士通 レッドウェーブ)
#59 星 杏璃(SG / 171cm / 26歳 / ENEOSサンフラワーズ)
#74 樋口 鈴乃(PG / 164cm / 24歳 / 日立ハイテク クーガーズ)
※平均(Average):176.3cm、26.0歳
※2026年5月14日現在
※所属はWリーグ 2025-26シーズンを記載しています
※ポジション(P)=PG-ポイントガード、SG-シューティングガード、SF-スモールフォワード、PF-パワーフォワード、C-センター
■大会概要
【大会名】 三井不動産カップ2026(神奈川大会) バスケットボール女子日本代表国際試合
【対戦カード】 女子日本代表チーム vs 女子ラトビア代表チーム
【会場】 横浜BUNTAI(〒231-0032 神奈川県横浜市中区不老町2丁目7番1)
【日程】
GAME1: 2026年5月16日 (土) 女子日本代表 98-73 ラトビア
GAME2: 2026年5月17日 (日) TIPOFF 14:00(予定)
■テレビ放送・ライブ配信
GAME2: 2026年5月17日 (日)
「CSフジテレビONE」 にて生中継
「バスケットLIVE」 、 「FOD」 でライブ配信 (見逃し配信あり)

文/飯田康二(月刊バスケットボール)、写真/山岡邦彦(月刊バスケットボール)









