A代表初招集の後藤(東京医療保健大)「全力を尽くしたい」

A代表に初選出された後藤音羽
オールラウンドに活躍 ハンドラーも担う有望株
5月16日、17日に横浜BUNTAIで開催される「三井不動産カップ2026(神奈川大会)バスケットボール女子日本代表国際試合」。デンソーでリーグ初優勝を成し遂げた髙田真希(36)や、WNBAゴールデンステイト・ヴァルキリーズからドラフト3巡目で指名された田中こころ(20、ENEOS)など、新旧が融合した日本代表はラトビア代表チームとの2連戦に挑む。14日に発表されたロスターの中で、注目は最年少で唯一の大学生、後藤音羽(19、東京医療保健大2年)だ。A代表初選出となった彼女は、179cmの長身ながらドライブや外角シュートなど優れた得点力を持ち、所属する東京医療保健大では新たにハンドラーの役目も担う。そんな有望株に、初招集された心境や意気込みを聞いた。(取材は5月3日)初招集に「最初はびっくり」
白鷗大に惜敗した関東大学女子選手権決勝の試合後、後藤は取材に応じてくれた。代表入りを告げられたときは「最初はびっくりしました」という。世代別代表に選出されてきた後藤にとっても、A代表は憧れの舞台。「入りたくても入れない選手もいます。選んでもらったからには、自分のできることを探して全力を尽くしたいです」と気を引きしめた。
挑戦中のハンドラー、難しさもあるが「乗り越えることでやりがいに」
浜松開誠館高時代からスコアリング能力は群を抜いており、インサイド、アウトサイドを問わずオールラウンドに活躍している。大学進学後はさらにプレーの幅を広げ、昨年度からはハンドラーにも挑戦。特に、大会中に見せたロー・ジョバ(2年/187cm/C/慶誠高)との2メンゲームは破壊力抜群だった。ジョバがスクリーンをかけ、相手ディフェンスがスイッチすれば、後藤はスピードで振り切り(ジョバには相手留学生選手がついていることが多いため)ドライブやミドルジャンパー。ジョバはゴール下へダイブし高さを生かして攻めるなど、それぞれが持ち味を発揮する。相手ディフェンスがアンダーで守れば、後藤の3Pシュートが炸裂する。もちろん、それぞれが単体でも高い突破力と得点力を持っているが、2人が噛み合うことでオフェンスの選択肢が増え、相手としては止めづらい。決勝戦では後藤が28得点、ジョバが24得点と、2人でチーム総得点(79点)の半分以上をたたき出した。
挑戦中のハンドラーについて、後藤は「自分がアタックするのか、(味方に)パスをさばくのかという判断を、ヘルプが来る中でも正確にやらなければいけないのがすごく難しいです。でも、それを乗り越えることで自分の得点や、味方の得点をアシストすることにつながる。それはすごくやりがいだと思うので、まだまだ強化したいです」と、難しさと手応えの両方を語ってくれた。

ロー・ジョバ(右手前)と後藤(中央)のピック&ロールは相手にとって脅威だった
「パスの判断、シュートセレクト磨いていきたい」A代表デビューなるか
代表での役割はまだ分からないが、高強度の守備と早い展開を志向するコーリーJAPANのバスケでは、最年少ながらオフェンスの中心としての活躍も期待できそうだ。「自分はドライブやアタックが強みだと思っていますが、今日(決勝)も自分のドライブに対して周りの選手が寄ってくることがありました。ディフェンスが守りにきた時のパスの判断や、シュートセレクトを磨いていきたいです」。めきめきと力を付ける後藤。代表での経験は、彼女の成長速度をさらに加速させそうだ。

高い打点から放たれる外のシュートも、後藤の大きな武器だ
文/磯野雄太郎(月刊バスケットボール)









