月刊バスケットボール5月号

Wリーグ

2026.04.20

ENEOS田中こころ、新シーズンはWNBAヴァルキリーズと契約せず日本代表活動とWリーグに専念へ

「来季向けてもっともっと技術を学ぶ」とさらなる成長を誓う


ENEOSサンフラワーズは4月20日、所属する田中こころの今シーズンの活動方針について発表した。日本時間の4月14日に行われた「2026年WNBAドラフト会議」において、ゴールデンステート・ヴァルキリーズから3巡目全体38位で指名を受けた田中だが、新シーズンの契約は締結しないことが明らかになった。

田中はクラブを通じ、「ゴールデンステートと話し合い、今シーズンはWNBAではプレーせず、ワールドカップとWリーグに集中することになりました。来シーズンに向けてもっともっと技術を学び、いろいろなことを吸収していきたいと思います」と、さらなるレベルアップへの決意を語っている。

また、ヴァルキリーズも現地時間の4月19日にトレーニングキャンプの参加ロスターを発表しており、リリース内で田中については、代表活動のため今季はチームに合流しないと正式にアナウンスしている。



田中は今年3月の「FIBA 女子ワールドカップ2026 予選トーナメント」において、平均10.8得点、3.4アシストを記録。日本代表のワールドカップ出場権獲得に大きく貢献し、FIBA公式サイトからも「同世代で最もエキサイティングな選手の一人」とたたえられた。さらに、その実績が評価され、1997年の萩原美樹子(現・東京羽田HC)以来となる日本人選手としてのWNBAドラフト指名へとたどり着いた。

現在、田中は女子日本代表の一員として、4月16日から5月1日にかけて行われているアメリカでのトレーニングキャンプに参加中だ。日本代表は今遠征で、昨季のWNBAチャンピオンであるラスベガス・エーシズ(26日)や、かつて萩原や大神雄子(現・トヨタ自動車HC)らが所属したフェニックス・マーキュリー(29日)といった強豪チームとのエキシビションゲームを予定している。

アメリカでの実戦機会はチームにとって極めて重要だ。今季のWNBAの舞台に直接立つことは来季以降へ持ち越しとなったが、この遠征で世界最高峰のレベルを肌で感じることは、田中にとって貴重な経験になるだろう。

まずは9月にドイツのベルリンで開催されるワールドカップ本大会、そして秋から開幕するWリーグで、彼女がどのようなプレーを見せてくれるのか。来季のWNBAでのプレーという可能性に向かい、確かな一歩を踏み出す田中の歩みに注目したい。





文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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