3×3女子日本代表がW杯およびウィメンズシリーズに向けたロスター6名を発表。新体制でロス五輪へのポイント争いへ

写真は第1次強化合のもの
専門スタッフの増強と、初選出の田中平和
4月16日、日本バスケットボール協会は、5月から9月にかけて行われる「FIBA 3×3ウィメンズシリーズ2026」および、6月にポーランドで開幕する「FIBA 3×3ワールドカップ2026」に向けた、3×3女子日本代表のロスター登録選手6名を発表した。日本代表は今後、この6名の中から各大会ごとに4名を選出し、過酷な世界戦へと臨むことになる。
今回発表されたロスターには、ベテランの鶴見彩や桂葵、富士通レッドウェーブの宮下希保らが名を連ねたほか、トヨタ自動車アンテロープスの田中平和(181cm)が初選出を果たした。
■2026年 3×3バスケットボール女子日本代表チーム
「FIBA 3×3ウィメンズシリーズ 2026」「FIBA 3×3ワールドカップ2026」
ロスター登録選手/強化合宿参加メンバー
【FIBA女子ランキング 国内】※[ ]内は世界ランキング
2位[62位]田中平和(181cm / 24歳 / トヨタ自動車 アンテロープス)★初選出
4位[99位]鶴見 彩(165cm / 33歳 / MAURICE LACROIX)
5位[115位]高橋 未来(169cm / 24歳 / アイシン ウィングス)
6位[192位]桂 葵(182cm / 33歳 / トヨタ紡織 サンシャインラビッツ / ZOOS)
7位[193位]宮下希保(178cm / 27歳 / 富士通レッドウェーブ)
19位[639位]野口 さくら(182cm / 25歳 /アイシン ウィングス)
※ランキング・年齢・所属は 2026年4月16日現在
■スタッフ
チームリーダー 安部 建太朗(公益財団法人日本バスケットボール協会)
ヘッドコーチ 前田 有香(公益財団法人日本バスケットボール協会)
コーチ 伊集 南(株式会社デンソー)
スキルコーチ 今田 悠太(RISE BASKETBALL)
スポーツパフォーマンスコーチ 永田 一紗
アナリスト 福田 有利子(トヨタ紡織 サンシャインラビッツ)
アスレチックトレーナー 岡本 香織(公益財団法人日本バスケットボール協会)
チームマネージャー 稲葉 一政(公益財団法人日本バスケットボール協会)
■FIBA 3×3ウィメンズシリーズ2026
中国・成都STOP(開幕戦)
【期間】5月1日・2日
【出場チーム】16チーム
日本、モンゴル、ウランバートル(モンゴル)アムステルダム(オランダ)
オーストラリア、ポーランド、アメリカ、ドイツ、中国、フィリピン、Yanjing(中国)
ニュージーランド、ワルシャワ(ポーランド)、Lion City(シンガポール)
ブラジル、北京(中国) https://womensseries.fiba3x3.com/2026/chengdu
フィリピン・マニラSTOP
【期間】5月7日・8日
【出場チーム】16チーム
日本、モンゴル、ウランバートル(モンゴル)ポーランド、アメリカ、リトアニア
ドイツ、中国、フィリピン、ワルシャワ(ポーランド)、シンガポール
マニラ(フィリピン)、インドネシア、Neftchi SOCAR(アゼルバイジャン)
三菱電機(日本)、北京(中国) https://womensseries.fiba3x3.com/2026/manila
【今後の参戦予定】
6月25日・26日 モンゴル・ウランバートルSTOP
8月1日・2日 日本・東京STOP
8月29日・30日 日本・高崎STOP
9月5日・6日 ファイナル(中国・上海)※上位8チーム出場
https://womensseries.fiba3x3.com/2026
■FIBA 3×3ワールドカップ2026
【開催地】ポーランド・ワルシャワ
【期間】6月1日〜7日
【出場チーム・予選プール】20チーム
プールA:オランダ(1)ポーランド(8)チェコ(9)アゼルバイジャン(23)マダガスカル(48)
プールB:スペイン(2)アメリカ(7)モンゴル(10)ハンガリー(13)オーストラリア(16)
プールC:中国(3)ドイツ(6)イタリア(11)ラトビア(15)フィリピン(18)
プールD:フランス(4)カナダ(5)日本(12)ウクライナ(14)リトアニア(22)
※()内はFIBAランキング(4月15日現在)
【日本過去データ】今回で5大会連続7回目出場/最高位9位(2023、2025)
https://fiba3x3.basketball/2026/worldcup
さらに今回の代表チームは、これまでにない新たな体制が敷かれた。前田有香ヘッドコーチのもと、新たにスキルコーチ(今田悠太氏)、スポーツパフォーマンスコーチ、アナリストが加わっている。
目的は明確だ。FIBA 3×3ウィメンズシリーズに参戦してオリンピック出場のためのポイントを稼ぐことだけを目的とするのではなく、根本的な体制と環境を整え、文字通りの『競技力の向上』に向き合っていくという協会の強い意志がうかがえる。チームは4月中旬の強化合宿を経て、5月1日からのウィメンズシリーズ開幕戦(中国・成都)へ向けて出発する。
6月1日からポーランド・ワルシャワで開催される「FIBA 3×3ワールドカップ2026」において、日本(世界ランク12位)は強豪ひしめくプールDに振り分けられた。同組にはフランス(4位)、カナダ(5位)、ウクライナ(14位)、リトアニア(22位)が顔を揃える。日本は今回で5大会連続7回目の出場となるが、過去最高位は9位(2023年、2025年)。まずはこのプールを勝ち抜き、悲願のベスト8以上を目指すことになる。
そして、これらの戦いはすべて「2028年ロサンゼルスオリンピックへの道」へと直結している。
同オリンピックの3x3女子出場枠は全12カ国(開催国のアメリカを含む)。うち半分にあたる6カ国は、2026年シーズンと2027年シーズンの2年間で獲得したポイントの国内上位20人分を合算した「FIBAランキング」によって、各ゾーンの上位チーム(アジアパシフィックゾーンからは上位2チーム想定)がストレートインで出場権を獲得できる。
もしここから漏れた場合、残る6枠を懸けた世界予選(OQT)に回ることになるが、東京2020オリンピックへ出場した日本は、規定により最初の予選(OQT1)への出場資格を持たない。限られたチャンスの中で確実に出場権を掴むためには、アジアパシフィックゾーンで2位以内に入り、ストレートインを決めるのが最善のシナリオだ。
現在、日本は同ゾーン内で中国、モンゴルに次ぐ3位。2位のモンゴルとの差は約12万5千ポイントとなっている。いかにしてこの差を埋め、逆転していくのか。新体制のもと、個と組織の底上げを図る3x3女子日本代表の長く険しい戦いが幕を開ける。

文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)









