女子U17日本代表3戦全勝で優勝、MVPに竹内(桜花学園) 男子U18は6位で大会を終える【ドイツ遠征】

全勝優勝した女子U17日本代表
セルビアの反撃を振り切り優勝【女子U17】
4月4~11日にドイツのマンハイム、フィーリンハイムで行われた「第31回アルベルト・シュヴァイツァートーナメント」が閉幕した。女子U17日本代表は10日、セルビアに勝利し3戦全勝で優勝。大会MVPには竹内みや(桜花学園)が選ばれた。男子U18日本代表は10日、ニュージーランドとの順位決定戦に勝利したが、翌11日のイタリアとの5位決定戦に敗れ6位。2024年の8位を上回る過去最高成績となった。
日本、イタリア、ドイツ、セルビアの4か国で争った女子。日本はイタリア、ドイツに連勝してセルビアとの一戦に臨んだ。第1Qを14-11とわずかにリードして終えると、第2Qは一時10点差まで広げた。セルビアの反撃に遭って2点差まで詰められたが、再び主導権を握り28-22で前半終了。第3Q、開始1分で再び差を縮められたが、第4Qで徐々に広げていく。最後まで走力を落とさず、66-54で勝ち切った。竹内が25得点6アシストといずれも両チームトップの大活躍。小林蘭(四日市メリノール学院)の11リバウンドを筆頭に、リバウンド数で相手を上回り(41-27)、速い展開につなげた。

大会MVPに選ばれた竹内みや
MVPは3試合平均で19得点4アシストを記録した竹内。文句なしの選出だった。オールトーナメントチーム(ベスト5)には竹内、大槻佳子(大阪薫英)が選ばれた。
「貴重な経験を活かして世界で戦える選手になれるよう、自分自身と向き合う」竹内
鈴木良和ヘッドコーチは「アルベルト・シュヴァイツァートーナメントでの目標は3戦全勝し、大会の女子初代優勝をつかむことでした。一方で、目的はFIBA U17女子バスケットボールワールドカップ2026本戦に向けて、ヨーロッパチーム相手に日本の何が武器になるのか、何が課題になるのかを、体験を通じて学ぶことでした。ヨーロッパのチームとこのような大会で戦えたことで、サイズ面、フィジカル面、戦術的な攻防の面で、よりリアルな課題を抽出することができました。何より、タフな状況で逆境に追い込まれた時でも、NO EXCUSEの精神で戦い抜いた選手たちの頑張り、スタッフの献身が素晴らしかったです。ポジティブでアグレッシブな空気を全員が出し続け、1試合4クォーター通して最後までやるべきことをやり抜いてくれたことを誇りに思います」と総括した。
キャプテンの竹内は「とにかく全勝出来て嬉しいです。ワールドカップに向けて今大会勝てたと言うのは自分達の自信にも繋がるので良かったです。ですが、今大会通して沢山の課題も出たのでワールドカップまでに改善して、世界で勝てるチームになれるよう頑張ります。いつも国内では通用するプレーが通用しない海外ならではの経験をする事ができたので、この貴重な経験を活かして世界で戦える選手になれるよう、これから日々自分自身と向き合っていきたいと思います」と述べた。
イタリアの高さに屈し6位【男子U18】
男子のニュージーランド戦、序盤は互角。39-35で前半を終えた。第3Q、日本がスピーディーなバスケで勢いづく。8点差まで広げ、第4Qもリードを保って74-65で勝利。イタリアと5位を争うことになった。
ニュージーランド戦、攻め込む白谷柱誠ジャック(左)
5位決定戦は前半、身長で劣る日本が粘る。3Pシュートも決まり、41-49と食らいつく。ただ、後半はイタリアペースで進んだ。イタリアが猛攻を仕掛けて、一時27点の大量リードを作った。差は埋まらず70-89で負け、6位となった。ベネディクト研一郎( St. George’s School)の16得点など3選手が2桁得点を記録したが、リバウンドを奪えず(28-41)、高さに屈する形となった。

イタリア戦、シュートを狙うベネディクト研一郎(中央)
「粘り強いディフェンスからのトランジションはとても通用していた」髙橋(開始国際)
大会を終え、片峯聡太ヘッドコーチ(福岡大附大濠)は「初戦のスロベニア戦から始まり、ヨーロッパの強豪国を肌で感じる事が出来たことが大きな財産です。高さ、強さ、賢さを備えてゲームを進めていくヨーロッパのバスケから我々も学ぶべき点が多くありました。その中で、今回のU18日本代表は攻撃型のチームを作っています。90得点という目標値の設定から戦略・戦術を考え選手達に落とし込んできました。大会を通して、バスケのペースアップやペイントアタックを兼ねた3Pシュートの積極性を要求しており、選手達はバトンリレーを合言葉にコンセプト遂行に励んでくれたと思います。世界レベルという視座のもと今後、バスケに励んでくれることを期待しています」とコメント。

指示を出す片峯聡太ヘッドコーチ
キャプテンの髙橋歩路(開始国際)は「大会では常に成長するマインドを持って1試合ずつ臨むことができたと思います。チーム一人一人が前を向き続けてチャレンジした結果が6位という順位に繋がったと思います。日本の粘り強いディフェンスからのトランジションは今大会でとても通用していたと思うのでもっと日本らしいスタイルを突き詰めてFIBA U18アジアカップでは必ずワールドカップへの切符を取りたいと思います」と話した。
世界の強豪との対戦は代え難い経験となったはずだろう。高校バスケはいよいよ春季大会やインターハイ予選が始まる。各々が世界で得た収穫や課題をチームに持ち帰り、さらなるレベルアップに励んでほしい。
参加選手や試合結果
大会名:「第31回 アルベルト・シュヴァイツァートーナメント」
日程:2026年4月4日(土) ~ 4月11日(土)
男子参加チーム:
【グループA】日本、スウェーデン、トルコ、ドイツ、バーレーン、スロベニア
【グループB】セルビア、イタリア、中国、ブラジル、ニュージーランド、ラトビア
女子参加チーム:日本、ドイツ、イタリア、セルビア
男子最終順位
1位 ドイツ
2位 スロベニア
3位 ブラジル
4位 セルビア
5位 イタリア
6位 日本
7位 ニュージーランド
8位 トルコ
9位 ラトビア
10位 スウェーデン
11位 中国
12位 バーレーン
女子最終順位
1位 日本
2位 セルビア
3位 イタリア
4位 ドイツ
大会ホームページ:https://ast.basketball-bund.de/
■2026年度バスケットボール女子U17日本代表チーム 日本代表選手
第1次強化合宿および「第31回 アルベルト・シュヴァイツァートーナメント」参加メンバー表
【スタッフ】
チームリーダー 小野 裕(聖和学園高校)
ヘッドコーチ 鈴木 良和(公益財団法人日本バスケットボール協会/株式会社ERUTLUC)
アシスタントコーチ 稲垣 愛(四日市メリノール学院中学校)
サポートコーチ 冨山 晋司(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アナライジングスタッフ 保田 延彦(公益財団法人日本バスケットボール協会)
スポーツパフォーマンスコーチ 佐藤 晃一(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アスレチックトレーナー 大智 愛佳(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アスレチックトレーナー 宮川 楓(江戸川大学)
チームマネージャー 阪上 彩夏(公益財団法人日本バスケットボール協会)
【選手】14名
#6 小林 蘭(F / 174cm / 16歳 / 四日市メリノール学院高校2年)
#7 清水 天翔(C / 181cm / 17歳 / 佼成学園女子高校3年)
#11 加地 百花(F / 170cm / 16歳 / 桜花学園高校2年)
#13 権藤 寧々(G / 167cm / 17歳 / 聖カタリナ学園高校3年)
#14 大槻 佳子(G / 163cm / 16歳 / 大阪薫英女学院高校2年)
#15 竹内 みや(G / 161cm / 17歳 / 桜花学園高校3年)
#16 安藤 玲(F / 180cm / 17歳 / 鳥取城北高校3年)
#18 難波 絵愛(G / 170cm / 15歳 / 桜花学園高校1年)
#20 中澤 希乃(F / 176cm / 16歳 / 昭和学院高校2年)
#31 伊藤 千寛(F / 172cm / 17歳 / 四日市メリノール学院高校3年)
#39 渡邉 瑠花(F / 176cm / 16歳 / 県立山形中央高校2年)
#48 安井 穂香(G /168cm / 15歳 / 四日市メリノール学院高校1年)
#71 石綿 文(C / 185cm / 16歳 / 京都精華学園高校2年)
#72 今井 優蕾(C / 178cm / 16歳 / 大阪薫英女学院高校2年)
※平均(Average):172.9cm、16.2歳
※2026年4月1日現在
※ポジション(P):PG-ポイントガード、SG-シューティングガード、SF-スモールフォワード、PF-パワーフォワード、C-センター
試合結果
4月8日 62-51 イタリア
4月9日 81-61 ドイツ
4月10日 66-54 セルビア
■2025年度バスケットボール男子U18日本代表チーム
第3次強化合宿および「第31回 アルベルト・シュヴァイツァートーナメント」 参加メンバー表
【スタッフ】
アンダーカテゴリー男子代表強化部会長 井手口 孝 (福岡第一高等学校)
チームリーダー 大澤 徹也 (東山高等学校)
ヘッドコーチ 片峯 聡太 (福岡大学附属大濠高等学校)
アシスタントコーチ 濱屋 史篤 (北陸学院高等学校)
サポートコーチ 稲葉 弘法 (つくば秀英高等学校) ※合宿のみ参加
サポートコーチ 伊東 純希 (八王子学園八王子高等学校) ※合宿のみ参加
サポートコーチ 水越 悠太 (桜丘高等学校) ※合宿のみ参加
スキルコーチ 丸田 健司 (KAGO CLUB)
アナライジングスタッフ 渡邊 敬太 (公益財団法人日本バスケットボール協会)
スポーツパフォーマンスコーチ 佐藤 晃一 (公益財団法人日本バスケットボール協会)※合宿のみ参加
アスレチックトレーナー 高橋 基樹 (専修大学)
アスレチックトレーナー 竹上 綾香 (立教大学)
チームマネージャー 髙木 歩幸 (公益財団法人日本バスケットボール協会)
アシスタントチームマネージャー 大木 瀬音 (公益財団法人日本バスケットボール協会)
【選手】14名
#4 今野 瑛心(PF / 192cm / 17歳 / 仙台大学附属明成高等学校)
#5 恒岡 ケイマン(PF / 196cm / 17歳 / 開志国際高等学校)
#6 トンプソン ヨセフ ハサン(SG / 184cm / 17歳 / 福岡第一高等学校)
#7 櫻井 照大(PG / 180cm / 17歳 / 福岡大学附属大濠高等学校)
#9 音山 繋太(SF / 196cm / 17歳 / 中部大学第一高等学校)
#10 マクミラン アレックス(PF / 198cm / 17歳 / 沖縄県立沖縄水産高等学校)
#11 髙橋 歩路(SG・SF / 187cm / 17歳 / 開志国際高等学校)
#12 藤原 弘大(SG / 180cm / 17歳 / 北陸学院高等学校)
#13 本田 蕗以(SF / 188cm / 17歳 / 福岡大学附属大濠高等学校)
#14 ベネディクト 研一郎(SF / 196cm / 17歳 / St. George’s School)
#15 白谷 柱誠ジャック(PF / 194cm / 16歳 / 福岡大学附属大濠高等学校)
#16 中村 文哉(SF / 190cm / 17歳 / 福岡大学附属大濠高等学校)
#17 池田 楓真(PG / 172cm / 17歳 / 開志国際高等学校)
#18 イヘツ グットラックチネドゥ(SF / 195cm / 16歳 / 開志国際高等学校)
※平均(Average):189.2cm、16.9歳
※所属:2026年3月24日現在
※ポジション(P):PG-ポイントガード、SG-シューティングガード、SF-スモールフォワード、PF-パワーフォワード、C-センター
試合結果
4月4日 86-94 スロベニア
4月5日 66-78トルコ
4月6日 97-84 スウェーデン
4月8日 90-79 バーレーン
4月9日 78-103 ドイツ
4月10日 5-8位決定戦 74-65 ニュージーランド
4月11日 6位決定戦 70-89 イタリア
文/磯野雄太郎(月刊バスケットボール)









