自信を持って謙虚におごらず──宇都宮ブレックス・高島紳司「今は本当に自信を持ってできている」

宇都宮ブレックスの高島紳司は、決して自分の出来をおごらない男だ。
チームが勝利しても、自身がどれだけ良いパフォーマンスをしても、彼は淡々とプレーし、取材対応をし、また試合に備える。
宇都宮は第29節で京都ハンナリーズとホームで対戦。ゲーム1は大差で、ゲーム2は接戦を抜け出してそれぞれ勝利し連勝。東地区1位を快走し、地区優勝までマジック8とした。高島自身もゲーム1で3P2本を含む10得点と5リバウンド。ゲーム2は無得点に終わったものの、競り合った試合終盤で貴重なワンポゼッションをチームにもたらすディフェンスでの貢献が光った。
直近の彼のパフォーマンスで最も鮮明なのは、東アジアスーパーリーグ(EASL)のファイナルでの大活躍だろう。1Qに決め切った4本の3Pシュートを含む18得点(3P計6本成功)。空いたら迷いなく打つ──宇都宮加入後にずっと意識してきたことが、優勝を決める最高の舞台で、最高の結果となって表れた。

EASL決勝での高島
高島が本格的に頭角を表したのは昨季チャンピオンシップだった。主にディフェンス面で大きな成果を挙げ、優勝の大きなピースとなった。その活躍が評価された今季は出場した44試合中41試合でスターターを務め、ほとんどのスタッツがキャリアハイ。強固なディフェンスを武器とする宇都宮においても、チームで最高級のディフェンダーとしての地位を確立した。
そのディフェンス力は、EASLのオールディフェンシブチームに選ばれるほどで、このアワードが彼のディフェンス力が国内にとどまらず、東アジアでもトップレベルであることを示していた。しかし、当の本人は「何で自分が選ばれたのかと思いました。選ばれたことすら知らなかったのが正直なところ。でも、そうやって選んでいただけたことは良かったと思います」と、何とも謙虚なコメントを残している。
冒頭にも記したが、このコメントのとおり高島は決しておごらない。むしろ、好調であったとしても「調子に乗るようなことはあまりしたくない」と話す。いつもどおりの水準でいつもどおり貢献する──高島はそれしか考えていない。
EASL優勝後のシャンパンファイトでも、さまざまな選手が酒瓶を片手に普段と違ったハイテンションなコメントを残す中、高島だけはしっかりと立ち止まって普段のテンションでこうコメントしている。
「(昨季ファイナル後から)こんな短期間でまたシャンパンファイトができると思っていなかったので、またBリーグでもやりたいですね。今大会は活躍できたのもありますけど、それよりもメンタル的にというか、良い時間を過ごせていると思います。(決勝では)特に序盤で3Pを決められたので、チームを勢い付けることもそうだし、勝てるという希望を早い段階で持たせることができたので良かったです」
あるいは聞く側がもう少し砕けた回答を彼に期待していたかもしれないが、これこそが高島らしさなのだと感じた瞬間だった。

実力派のベテランが多い宇都宮において、彼のような若い選手がローテーションに入りすることは簡単ではない。その中で高島が確固たる地位を確立できたのは、本人の技量の高さや宇都宮の育成環境が大きく影響しているが、それ以上に彼が一貫性を持って、自信あるプレーができているからだろう。
その証拠に、最近の高島は頻繁に「自信」という言葉を口にする。
京都とのゲーム1後にも「自分の中では今までどおりやっている感覚ではありますけど、それがしっかりとチームとしての良い流れになっているのなら、それはそれで良いと思います。今は本当に自信を持ってプレーできているが大きいと思います」と力強く答えている。
波の少ないディフェンスに、自信を持って打ち切るシュート。後者はたとえ外れたとしても、チームとして良いシュートが打てていれば、それは自信に変えていいものだ。かつては外れたことを気にしてシュートをためらったこともあった。そんなときに、故ケビン・ブラスウェル前HCから「シュートを落とし続けることは構わないが、打たないのなら俺はもうお前を使わない」を指摘され、以降はその言葉を大切に温めて迷いなく打ち切る意識をより強く持つようになった。
EASLファイナル後も「ケビンの言葉は今日に限らず、ずっと持ち続けてやっています。それがより生きた試合だと思いますし、連続で入った後に1本落としましたけど、その後も絶対に入るだろうと思って打ち続けようと思っていました」と、そのマインドは変わらない。
高島の活躍は、今も、そして今後も宇都宮ブレックスの命運をにぎる。
チームが勝利しても、自身がどれだけ良いパフォーマンスをしても、彼は淡々とプレーし、取材対応をし、また試合に備える。
宇都宮は第29節で京都ハンナリーズとホームで対戦。ゲーム1は大差で、ゲーム2は接戦を抜け出してそれぞれ勝利し連勝。東地区1位を快走し、地区優勝までマジック8とした。高島自身もゲーム1で3P2本を含む10得点と5リバウンド。ゲーム2は無得点に終わったものの、競り合った試合終盤で貴重なワンポゼッションをチームにもたらすディフェンスでの貢献が光った。
直近の彼のパフォーマンスで最も鮮明なのは、東アジアスーパーリーグ(EASL)のファイナルでの大活躍だろう。1Qに決め切った4本の3Pシュートを含む18得点(3P計6本成功)。空いたら迷いなく打つ──宇都宮加入後にずっと意識してきたことが、優勝を決める最高の舞台で、最高の結果となって表れた。

EASL決勝での高島
高島が本格的に頭角を表したのは昨季チャンピオンシップだった。主にディフェンス面で大きな成果を挙げ、優勝の大きなピースとなった。その活躍が評価された今季は出場した44試合中41試合でスターターを務め、ほとんどのスタッツがキャリアハイ。強固なディフェンスを武器とする宇都宮においても、チームで最高級のディフェンダーとしての地位を確立した。
そのディフェンス力は、EASLのオールディフェンシブチームに選ばれるほどで、このアワードが彼のディフェンス力が国内にとどまらず、東アジアでもトップレベルであることを示していた。しかし、当の本人は「何で自分が選ばれたのかと思いました。選ばれたことすら知らなかったのが正直なところ。でも、そうやって選んでいただけたことは良かったと思います」と、何とも謙虚なコメントを残している。
冒頭にも記したが、このコメントのとおり高島は決しておごらない。むしろ、好調であったとしても「調子に乗るようなことはあまりしたくない」と話す。いつもどおりの水準でいつもどおり貢献する──高島はそれしか考えていない。
EASL優勝後のシャンパンファイトでも、さまざまな選手が酒瓶を片手に普段と違ったハイテンションなコメントを残す中、高島だけはしっかりと立ち止まって普段のテンションでこうコメントしている。
「(昨季ファイナル後から)こんな短期間でまたシャンパンファイトができると思っていなかったので、またBリーグでもやりたいですね。今大会は活躍できたのもありますけど、それよりもメンタル的にというか、良い時間を過ごせていると思います。(決勝では)特に序盤で3Pを決められたので、チームを勢い付けることもそうだし、勝てるという希望を早い段階で持たせることができたので良かったです」
あるいは聞く側がもう少し砕けた回答を彼に期待していたかもしれないが、これこそが高島らしさなのだと感じた瞬間だった。

実力派のベテランが多い宇都宮において、彼のような若い選手がローテーションに入りすることは簡単ではない。その中で高島が確固たる地位を確立できたのは、本人の技量の高さや宇都宮の育成環境が大きく影響しているが、それ以上に彼が一貫性を持って、自信あるプレーができているからだろう。
その証拠に、最近の高島は頻繁に「自信」という言葉を口にする。
京都とのゲーム1後にも「自分の中では今までどおりやっている感覚ではありますけど、それがしっかりとチームとしての良い流れになっているのなら、それはそれで良いと思います。今は本当に自信を持ってプレーできているが大きいと思います」と力強く答えている。
波の少ないディフェンスに、自信を持って打ち切るシュート。後者はたとえ外れたとしても、チームとして良いシュートが打てていれば、それは自信に変えていいものだ。かつては外れたことを気にしてシュートをためらったこともあった。そんなときに、故ケビン・ブラスウェル前HCから「シュートを落とし続けることは構わないが、打たないのなら俺はもうお前を使わない」を指摘され、以降はその言葉を大切に温めて迷いなく打ち切る意識をより強く持つようになった。
EASLファイナル後も「ケビンの言葉は今日に限らず、ずっと持ち続けてやっています。それがより生きた試合だと思いますし、連続で入った後に1本落としましたけど、その後も絶対に入るだろうと思って打ち続けようと思っていました」と、そのマインドは変わらない。
高島の活躍は、今も、そして今後も宇都宮ブレックスの命運をにぎる。
文・写真/堀内涼(月刊バスケットボール)









