「強みは身長ではなく“運”」、そのために全力を尽くす浜松江南ジュニア・伊藤遥人【全国ミニバス2026】

25得点・13リバウンドのダブルダブル!
3月30日、「第57回マクドナルド全国ミニバスケットボール大会」は大会3日目を迎え、いよいよ男子が開幕した。「全国ミニバス」は、日本全国のU12世代における競技の普及・選手育成と、仲間たちとの交歓を主な目的とした大会だ。最大の特徴は、優勝や順位付けを決めるトーナメントではなく、リーグ戦方式の交歓大会であるという点。過度な勝敗のプレッシャーが減る分、選手たちが持てるポテンシャルを存分に発揮し、コート上で伸び伸びと躍動しやすい環境が整っている。
そんな大舞台に、チーム創設以来初となる全国出場を果たしたのが浜松江南ジュニア少年団(静岡)である。初戦で有浦RedThunder(秋田)と対戦した同チームは、互いに長所をぶつけ合う一進一退の好ゲームを展開。最後まで激しい攻防が続いたが、最後は35-39で惜敗となった。
【特設サイト】全国ミニバス情報はこちらをクリック!!

悔しい敗戦となった浜松江南ジュニアの中で、躍動したのが伊藤遥人(175cm)だ。「最初はとても緊張しました」と言いながらも25得点、13リバウンドというパフォーマンスを披露。長身ながらハンドラーとなってパスを配給し、しなやかなプルアップシュートや、トランジションからのコースト・トゥ・コーストで得点というハイライトも作った。
伊藤を小学2年生の頃にミニバスに誘った小松州平HCは「これまで指導してきた中で一番の選手。高さだけでなくボールの扱いも上手く、どんな逆境でも1人で30点取れるような存在です」と、その能力に太鼓判を押す。献身的なリバウンド、1番から5番までこなすバスケIQと長所の多い伊藤について、「彼には何でもできる選手になってほしいので、ポジションレスにプレーするよう伝えてきました」と、将来を見据えたコーチングをしてきたと説明した。
大会前、「このチームで出場できる最後の大会を、みんな仲良く全力を出し、3勝して笑顔で締めくくりたい」と意気込みを語っていた伊藤。オールラウンドなスキルを持つ彼に強みを聞くと、意外な答えが返ってきた。

「自分の強みは身長だと言われます。でも、僕は“運”だと思っています。身長も運がよかったから。だから、神様が運を与え続けてくれるように、自分でできることは全部やろうと努めてきました」
中学は強豪校に進学予定。4月から始まる次なるステージに向けて「バスケだけでなく、挨拶や体調管理、礼儀など、人としての振る舞いを大切にしたいです」と、技術以上に人間性の向上を見据えていた。
恩師である小松HCも「彼は周りに感謝できる人間です。あの年齢でそれを素直に表せる子は少ないですからね」と、バスケの技術のみならずその真っ直ぐな人柄を称賛する。 恵まれた体格に驕ることなく、周囲への感謝と謙虚な努力を忘れないオールラウンダー。次なるステージでどのような進化を遂げるのか。彼の未来が実に楽しみである。
ミニバス特集&名鑑掲載は『月刊バスケットボール5月号』
🛒 NBPオンラインショッピング<1回の購入で最大2冊まで送料無料)> 📖 ご購入はこちら👇✨
https://shop.nbp.ne.jp/shopdetail/000000002492/

文/広瀬俊夫(月刊バスケットボール)







