月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2026.03.29

決勝は福岡vs琉球の九州対決に!激戦の準決勝を制し、頂点へ王手[インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2026]

2026年3月28日(土)、「インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2026」の4日目が、日環アリーナ栃木 (栃木県宇都宮市)で行われた。
2026年3月25日(水)より開幕した「インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2026」。大会4日目となる28日(土)は、準決勝2試合と順位決定戦が行われた。ベスト4を逃したチームによる順位決定戦は、勝てば、最終日の5-6位決定戦に臨める。7-8位決定戦は行われないため、最終日にコートに立つための戦いでもある。

意地がぶつかり合った順位決定戦。千葉J U15とFE名古屋 U15が最終日へ

順位決定戦1試合目は、前日の敗戦から気持ちを切り替え、エナジーを見せた千葉ジェッツ U15が序盤から試合のペースを握り63-55で勝利。U15 島根スサノオマジックは前日の準々決勝終盤にエースの#2 金山匠が負傷し、この試合欠場となる不運もあったが、終盤では追い上げを見せた。続く2試合目はシーホース三河 U15とファイティングイーグルス名古屋 U15の顔合わせ。先行するFE名古屋 U15に対し、三河 U15は離されそうになりながらも、前半を30-36と食らい付いていく。さらに3Qには逆転しFE名古屋 U15を捕らえる。その後は取られたら取り返す展開となり、試合終盤までもつれたが、最後はFE名古屋 U15が突き放し67-58で勝利した。


エースが負傷したU15 島根は粘りを見せたが惜敗



福岡 U15が佐賀 U15の猛追を鉄壁の守備で逃げ切る


準決勝1試合目は佐賀バルーナーズ U15とライジングゼファー福岡 U15による九州勢対決。1Qを終えて9-6と、お互いにタイトなディフェンスを繰り出しロースコアな立ち上がりとなった。2Qに入ってもペースは上がらないものの、着実に得点を挙げていく福岡 U15に対し、佐賀 U15はなかなか得点が奪えない。前半を終えて26-15。

後半に入り、佐賀 U15はこれまでディフェンス、リバウンドで体を張ってきた#4内田晴貴が3Pシュートを決めると流れに乗り始める。前半の佐賀オフェンスを支えた#6大津優真の得点で6点差まで攻める。福岡U15も点を取り返すも、佐賀はキャプテン#14碇圭史の3Pシュート、さらにバスケットカウント、#5香月悠摩のレイアップで1点差まで詰め寄った。その後、福岡U15の#5 有田直生が3Pシュートを決めると佐賀 U15の#8 吉田悠力も入れ返すなど、一気に試合は動き出す。

38-35、福岡U15の3点リードで迎えた最終クォーター。福岡U15はキャプテン#35中川宗之助のフローターで先制するが、佐賀 U15も付いていく。しかし、決めれば逆転というシュートがゴールに嫌われ、残り時間がなくなっていく。試合は46-43で残り1分を切るが、最後まで集中力を切らさない福岡 U15のディフェンスを崩しきれず、47-43で福岡 U15が辛くも逃げ切りを果たした。
試合後、福岡 U15の#35中川は「相手に流れが行ってしまった時間帯に、その流れを断ち切れず、長い時間相手に主導権を渡してしまいましたが、スターティングメンバーもベンチメンバーも、全員がハードに頑張り抜くことができたことが、勝ちにつながったと思います」と振り返る。鶴我隆博HCは「佐賀さんとはこれまで何度も対戦していますが、ややうちの方が分が良いくらいで、実力は本当に伯仲しています。佐賀はサイズが我々よりも小さい分、どうしても3Pシュートの確率に左右されてしまう部分はありますが、ディフェンスも非常に厳しいですし、シュート力もあり、ミニバス時代の経験も豊富で、物おじしない強さも持っています。今日は、簡単にレイアップに行かせなかったことで、何とか最後まで粘り強くつなぐことができたと感じています」と、まずは決勝進出を決めたことに安堵の表情を浮かべながらも、「ここへは優勝以外は考えていないという強い気持ちで来ました」と決勝に向けての決意も口にした。


福岡U15のキャプテン#35中川宗之助



琉球 U15の2年生エース大城が覚醒。立川 U15との接戦を制し連覇へ王手


準決勝2試合目は琉球ゴールデンキングス U15と立川ダイス U15の対決。この試合も1試合目同様、互いに厳しい守り合いを見せる。1Qが半分を過ぎても、お互いフリースローのみの2-2。その後、立川 U15は#78 野呂田桜輔、琉球は#18 宮城昊河などが得点し、11-9と琉球 U15がわずかにリードして2Qへ。

立川 U15は#52 副島成央が、琉球 U15は#18 宮城がオフェンスを引っ張り、ゲームは進むが、待ち兼ねた琉球 U15の2年生キャプテン#12 大城瑛士の3Pシュートが決まるなどした琉球 U15が25-21と一歩前に出た。
後半に入り、#18宮城が連続して3Pシュートを決め、一気にリードを2ケタに広げる。しかし、立川U15はタイムアウト明けに、#43勇崎陽太が3Pシュート、#46久保颯太のファストブレイク、#52 副島がインサイドで加点し流れを引き戻すと、#78 野呂田が3Pシュートを決めて、31-31と同点に。さらに#78野呂田がバスケットカウントを決めるなど、流れを奪い返した立川 U15が39-35と逆転し、最終クォーターへ。

#12大城のステップインで琉球 U15が1ゴール差と迫るが、#78 野呂田がすかさず入れ返す。再び、#12大城のフリースローでワンゴール差になると、そこからは膠着状態に。試合が動いたのは残り2分29秒。#12大城が速攻からレイアップを決めて同点。さらに3Pシュートで琉球 U15が逆転。最後はファウルで得たフリースローを#18 宮城が決め続けて48-41で勝利をつかんだ。

4Q逆転を果たすまでの9得点をすべて決めた#12大城は「1月のJr.ウインターカップでは、大事な場面で3年生たちに任せてしまい、自分は何もできずに終わってしまったという後悔がずっとありました。今回は、自分がやればやるほど課題も見つかるだろうし、絶対に後悔はしないと考えてプレーしました」と、自身の気持ちの変化を明かした。そんなエースの奮起を末広朋也HCは「#12 大城には、日本代表を背負うような選手になってほしいと思っていますし、その自覚を持ってほしいと考え、あえて責任を負わせたいと思っていました。彼を中心としたセットプレーもたくさん準備してきましたが、最後は彼自身がそれをやり遂げてくれました。特に#18 宮城がマークされている中で、彼が奮起してくれたのは本当にうれしいです」とエースのステップアップを評価した。
29日の決勝は福岡 U15、琉球 U15の九州勢対決となった。福岡 U15は初優勝を、琉球 U15は連覇を目指しての戦い。年々レベルが高くなるU15の頂点に立つのはどちらのチームか。期待とともに見届けよう。


琉球 U15の2年生キャプテン#12 大城が躍動

[3月28日 試合結果]
順位決定戦
千葉J U15 63 - 55 U15 島根
FE名古屋 U15 67 - 58 三河 U15 

決勝トーナメント 準決勝
福岡 U15 47 - 43 佐賀 U15
立川 U15 琉球 U15



インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2026大会概要
 
目的:B.LEAGUE U15チームの文化の構築と醸成、ならびに世界に通用する選手の輩出に向けた育成強化の礎を形成するための機会を提供する。
主催:公益財団法人日本バスケットボール協会、公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ
主管:公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ
特別協賛:インフロニア・ホールディングス株式会社
協賛:株式会社モルテン、株式会社サードシップ
日程:2026年3月25日(水)~29日(日)
会場:日環アリーナ栃木
大会形式:予選リーグ/決勝トーナメント
出場権獲得:次回のインフロニア U16 CHALLENGE CUPの出場権を獲得する
配信URL:https://youtube.com/playlist?list=PLjg1nryCJk4ZWQZd5743h30gx4sBm-1XK&si=yUDaSat-OkGqqNzh
公式ウェブサイトはこちら





文/飯田康二(月刊バスケットボール)、写真/©B.LEAGUE

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