W杯出場権獲得は今夜のアルゼンチン勝利&カナダ敗戦が条件に

苦戦を強いられた「死の組」での序盤戦
世界4都市で同時スタートとなった「FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2026 予選トーナメント」も、いよいよ終わりが近づいている。開催地トルコ・イスタンブールに集ったグループAは、実力国が揃った“死の組”とも呼ばれ、女子日本代表(FIBAランキング11位)は開幕から苦戦を強いられた。
初戦のハンガリー(同20位)戦では、序盤にリードを奪ったものの2Qに失速し65-77で敗戦。試合後、山本麻衣は「初戦をすごく大事にしていましたが、負けてしまい非常に悔しいです。しかし、自分たちはすでに気持ちを切り替えています」と前を向いた。しかし、続くオーストラリア(同2位)戦も白星には届かない。9点リード出迎えた4Q に逆転を許し71-81で敗れた。
第3戦は地元・トルコ(同16位)だったが、こちらも4Qの勝負どころで苦しんで67-75で敗北。3連敗となってしまった。キャプテンの宮澤夕貴は「いい戦いになっている時に、自分たちから崩れているなと感じています」と会見で悔しさをにじませた。
後がない状況で迎えた第4戦のカナダ(同7位)戦では、過去3戦のスタメンから変更。東藤なな子を入れ、田中こころ、平下愛佳、髙田真希、渡嘉敷来夢という5人が先発に。立ち上がりこそカナダの高さにリバウンドを拾われて劣勢を強いられたが、何とか同点で折り返すと、粘り強いディフェンスで相手のリズムを断ち、4Qは今野紀花の3Pシュートやリバウンドで流れを呼び込み、66-62で大会初勝利を飾った。
前戦までの課題であった“終盤の失速”を乗り越えられた要因について、田中は「これまでの試合は、序盤が良くても終盤に受け身になってしまう課題がありました。しかし、今日は最初から最後まで、全員が1秒も集中を切らさませんでした。自分たちのバスケを最後まで貫き通せたことが、これまでの試合との大きな違いです」と最後まで集中力を発揮できたと説明。
また、コーリー・ゲインズHCはカナダ戦を振り返り、「選手一人一人に『自分の娘と同じように愛している』と伝えました。私は自分の娘を何よりも愛しています。選手たちのことも同様に信じ、信頼していると伝えたんです」と明かし、勝利の裏に精神的な結びつきもあったと明かした。

逆転での出場権獲得へ
最終日を迎えた時点で、グループAは4戦全勝のオーストラリアが首位(FIBA女子アジアカップ2025優勝し、FIBA女子ワールドカップ2027出場権をすでに保持している)。その他はカナダ、トルコ、ハンガリーが2勝2敗で並び、日本とアルゼンチンが1勝3敗で続くという混戦だ。
暫定5位の日本に残された道はただ一つ。本日のアルゼンチン(同27位)戦に勝利し、オーストラリアがカナダに勝利すれば4位に浮上しW杯の切符を得ることができる(グループ内で勝敗が並んだ場合は当該チーム間の対戦成績が優先される。日本とカナダが2勝3敗で並んだ場合は、直接対決で勝利している日本が逆転でグループ4位通過となる)、「FIBA女子ワールドカップ2026」への出場権獲得なるか。アルゼンチン戦は日本時間本日17日20時30分にティップオフを迎える。
■FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2026 予選トーナメント 大会概要
【大会名称】FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2026 予選トーナメント
【英語表記】FIBA Women’s Basketball World Cup 2026 Qualifying Tournaments
【大会期間】2026年3月11日(水)〜17日(火)
【開催地】トルコ・イスタンブール、フランス・リヨン、プエルトリコ・サンファン、中国・武漢
【試合日程】※TIPOFFは日本時間
・3月11日(水) ●65-77 ハンガリー
・3月12日(木)●71-81オーストラリア
・3月14日(土) ●67-75トルコ
・3月15日(日) ○66-62 カナダ
・3月17日(火) vs アルゼンチン 20:30 TIPOFF
【放送・配信】
・3月11日(水):23:20~ CS フジテレビNEXT・FOD / 25:45~27:45 フジテレビ地上波 / DAZN
・3月12日(木):20:20~ CS フジテレビNEXT・FOD / 26:15~28:15 フジテレビ地上波 / DAZN
・3月14日(土):26:20~ CS フジテレビNEXT・FOD / DAZN
・3月15日(日):23:20~ CS フジテレビNEXT・FOD / DAZN
・3月17日(火):20:20~ CS フジテレビNEXT・FOD / 24:55~26:55 フジテレビ地上波 / DAZN
【出場チーム】24チーム ※( )内はFIBAランキング(2025年8月8日現在)
《開催地》トルコ・イスタンブール
・出場国:日本(11) オーストラリア(2)★ カナダ(7) トルコ(16) ハンガリー(20) アルゼンチン(27)
《開催地》フランス・リヨン
・出場国:フランス(3) ナイジェリア(8)★ ドイツ(12)★ 韓国(15) コロンビア(19) フィリピン(39)
《開催地》プエルトリコ・サンファン
・出場国:アメリカ(1)★ スペイン(6) プエルトリコ(13) イタリア(14) ニュージーランド(21) セネガル(25)
《開催地》中国・武漢
・出場国:ベルギー(5)★ 中国(4) ブラジル(9) チェコ(17) マリ(18) 南スーダン(55)
★は大陸カップ優勝または開催国として本戦出場決定
■FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2026 出場条件
・4都市×6チーム総当たりのリーグ戦
・各都市上位4チーム、計16チームが出場権獲得
(上記国名に★がつく大陸カップ優勝国 と開催国は結果にかかわらず本戦出場決定)
▼日本の過去成績
・前回大会(2022年 ※初開催) 2位で出場権獲得
※それ以前は各大陸カップの結果により出場
■FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2026 大会概要
【日程】2026年9月4日(金)〜13日(日)
【開催地】ドイツ・ベルリン
【出場チーム】16チーム
【大会方式】
・4チーム×4グループによる予選グループフェーズを行い、上位1位が準々決勝進出。
・AとB、CとDの隣り合うグループの2位vs 3位で争う準々決勝進出決定戦の勝者がファイナルフェーズ(決勝トーナメント)へ
▼日本の過去成績(2010年から4大会連続出場・通算14回出場)
・前回大会(2022年)9位
・過去最高位(1975年)準優勝
※翌1979年大会の6位以降、決勝トーナメント(ベスト8)進出なし
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)







