男子日本代表を待ち受ける中国の脅威

背水の陣となる中国
2月26日、男子日本代表(FIBAランク22位)は沖縄サントリーアリーナにて、「FIBAバスケットボールワールドカップ2027 アジア地区予選 Window2」の中国(同27位)戦を迎える。2連勝と予選突破に向けて前進している日本ではあるが、今節対戦する中国は決して侮れない「強敵」である。
中国はアジアバスケ界に長らく君臨してきた強豪である。FIBAによると、1936年まで遡るFIBA主要大会での対戦成績は日本の2勝19敗となっている。日本の勝利のうち1つは記憶に新しいアジアカップ2025予選でのものだが、日本にとって中国は長年越えられない壁であったことは間違いない。
中国は、韓国とのWindow1では思わぬ苦戦を強いられた。11月28日の韓国戦(ホーム)を76-80で落とすと、敵地での第2戦(12月1日)も76-90で敗戦。FIBAは「中国はWindow1で韓国に対して連敗。これは史上初のことであり、今Windowは本大会出場を目指す上で非常に重要な試合になる」と報じている。
連敗となった記者会見で、グオ・シーチャンHCは「我々は受動的な試合をしてしまいました。今日の試合に関しては、攻防両面において韓国のパフォーマンスが我々を上回っていました。それが敗因です」と悔しさをにじませた。中国といえば、2月はホリデーシーズンとなる旧正月だが、中国代表が2月5日から19日間におよぶ長期合宿(休みは半日のみだという)を敢行したとチャイナ・デイリー紙は報じている。背水の陣で日本戦に乗り込んでくる中国は、これまで以上に強烈な闘志を燃やしてくるはずだ。
中国代表のロスターには、圧倒的なサイズとスキルを兼ね備えたタレントが並ぶ。
韓国戦の初戦で11得点、第2戦で17得点15リバウンドを記録し、平均ダブルダブルに近い数字を叩き出していたNo.15ジョウ・チー(212cm)は今Windowに出場しないが、同じビッグマンのNo.21フー・ジンチウ(210cm)はペイント内を支配する十分な能力を持っており、韓国戦で初戦10得点、第2戦18得点と奮闘を見せている。フー自身は12月1日の韓国戦後に「これは、我々の本来のレベルではないと信じています。以前のような姿勢や精神力が欠けています。帰国後、しっかりと総括し、以前の勢いを取り戻す必要があります。予選はまだ続きます」と語っており、日本戦での復調と覚醒を期している。
背水の陣で挑む中国をいかに攻略すべきか。桶谷HCは就任記者会見で、「中国はエース選手が戻るとチーム力が大きく変わる。サイズもあり、ハンドラーやスコアラーをどう抑えるかが鍵」と分析。その上で守備の徹底を最優先事項に掲げた。具体的なプランとして、「トランジションで失点しないこと、ペイントエリア内で簡単にスコアを許さないことを徹底する。そこから3ポイントを消しに行く形を作り、リバウンドで勝つためにも相手のターンオーバーを誘うようなアグレッシブな守備を目指す」と語り、強固なディフェンスからリズムを掴む構えだ。
さらに、桶谷HCは世界と戦う上でのフィジカル差をネガティブには捉えていない。本誌の質問に対して「アジリティやクイックネスは僕らの方があるし、文化的にも規律の正しさは自分たちの方がある。世界で戦えるところはいっぱいあると思うんです」と語った通り、スピードと規律を活かして戦う算段だ。
FIBAは「中国がWindow 1の不本意な結果で自信を失っている今、AKATSUKI JAPANにとって、旧敵から3つ目の白星を挙げる絶好の機会が訪れている」と展望している。注目の一戦が19時5分ティップオフとなる。

■2025年度バスケットボール男子日本代表チーム
「FIBAバスケットボールワールドカップ2027 アジア地区予選」Window2
2月26日(木) vs 中国 ロスター12名
【スタッフ】
チームダイレクター: 伊藤 拓摩(公益財団法人日本バスケットボール協会/長崎ヴェルカ)
ヘッドコーチ: 桶谷 大(琉球ゴールデンキングス)
アシスタントコーチ: 吉本 泰輔(Grand Rapids Golds/Denver Nuggets)
アシスタントコーチ: ライアン・リッチマン(シーホース三河)
アドバイザリーコーチ : 佐々 宜央(琉球ゴールデンキングス)
プレイヤーディベロップメントコーチ : ケビン・アンゼンバーガー(長崎ヴェルカ)
アナライジングコーチ: 冨山 晋司(公益財団法人日本バスケットボール協会)
スカウティングコーチ: 塩野 竜太(シーホース三河)
スカウティングコーチ: 末広 朋也(琉球ゴールデンキングス)
スポーツパフォーマンスコーチ: 佐藤 晃一(公益財団法人日本バスケットボール協会)
スポーツパフォーマンスコーチ: 緒方 博紀(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アスレチックトレーナー: 一柳 武男(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アスレチックトレーナー: 古澤 美香(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アスレチックトレーナー: 宮内 彩(公益財団法人日本バスケットボール協会)
チームドクター: 武田 秀樹(NTT東日本関東病院)
チームマネージャー: 西村 拓也(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アシスタントチームマネージャー: 大木 瀬音(公益財団法人日本バスケットボール協会)
サポートスタッフ: 保田 延彦(公益財団法人日本バスケットボール協会)
チーム広報: 松本 麻里(公益財団法人日本バスケットボール協会)
【選手】12名
#1 齋藤 拓実 (PG / 172cm / 30歳 / 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
#2 富樫 勇樹 (PG / 167cm / 32歳 / 千葉ジェッツ)
#3 安藤 誓哉 (PG / 181cm / 33歳 / 横浜ビー・コルセアーズ)
#12 渡邊 雄太 (SF / 206cm / 31歳 / 千葉ジェッツ)
#13 金近 廉 (SF/ 197cm / 22歳 / 千葉ジェッツ)
#18 馬場 雄大 (SF / 196cm / 30歳 / 長崎ヴェルカ)
#19 西田 優大 (SG / 190cm / 26歳 / シーホース三河)
#30 富永 啓生 (SG/ 188cm / 25歳 / レバンガ北海道)
#31 原 修太 (SG / 187cm / 32歳 / 千葉ジェッツ)
#32 シェーファー アヴィ 幸樹 (C / 206cm / 28歳 / シーホース三河)
#34 渡邉 飛勇 (PF / 207cm / 27歳 / 信州ブレイブウォリアーズ)
#53 アレックス・カーク (C / 211cm / 34歳 / 琉球ゴールデンキングス)
※平均(Average):192.3cm、29.2歳
※2026年2月25日現在
※ポジション(P)=PG-ポイントガード、SG-シューティングガード、SF-スモールフォワード、PF-パワーフォワード、C-センター
■大会概要 ※カッコ内はFIBAランキング(2025年12月2日現在)
日程 : 2026年2月26日 (木) 19:05 TIPOFF (開場17:00予定)
対戦カード : 日本代表 (22位) vs中国代表 (27位)
テレビ放送 : 18:58~ BS日テレにて生放送
ライブ配信 : DAZN・TVer
日程 : 2026年3月1日 (日) 14:00TIPOFF (開場12:00予定)
対戦カード : 日本代表 (22位) vs韓国代表 (56位)
テレビ放送 : 13:55~ テレビ朝日にて生放送
ライブ配信 : ABEMA・DAZN・TVer
会場 : 沖縄サントリーアリーナ (〒904-0034 沖縄県沖縄市山内1丁目16-1)
主催 : 国際バスケットボール連盟 (FIBA)
主 管 : 公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)
後 援 : 沖縄県、沖縄市、一般財団法人 沖縄観光コンベンションビューロー
協 力 : 一般財団法人沖縄県バスケットボール協会
FIBA大会公式サイト (アジア地区予選) :
https://www.fiba.basketball/ja/events/fiba-basketball-world-cup-2027-asian-qualifiers
JBA 大会特設サイト:
https://fibaworldcup2027-asianqualifiers.japanbasketball.jp/

写真/石塚康隆(月刊バスケットボール)、文/広瀬俊夫(月刊バスケットボール)







