月刊バスケットボール2月号

Bリーグ

2026.02.19

新生「広島イーグレッツ」が画期的再スタート

左からWJBL副会長兼専務理事の高橋雅弘、同会長の原田裕花、イーグレッツ株式会社代表取締役社長の河村優美、株式会社広島ドラゴンフライズ代表取締役社長兼GMの浦伸嘉、JBA会長兼Bリーグ代表理事の島田慎二、イーグレッツ株式会社前代表取締役の岡田隆人(©HIROSHIMADRAGONFLIES)

Bリーグの広島ドラゴンフライズが、Wリーグの姫路イーグルスを運営するイーグレッツ株式会社の株式を取得し、イーグレッツのフランチャイズが姫路から広島に移転することに関して、216日に広島で記者会見が行われた。


B1で王座獲得に成功し、来季からはBプレミアで更なる飛躍を目指している広島のWリーグチームとの連携・協業は、これまでにない画期的な展開。イーグレッツのGMに就任した広島の浦伸嘉代表取締役社長兼GMによると、広島はかねてより将来的な女子チーム取得・結成に関心を寄せていたといい、今回は経営難に陥っていた姫路側からのアプローチを受け入れた形だ。

姫路側は自力での立て直しや同じ兵庫県内の神戸ストークスとの連携も含め、フランチャイズを兵庫県内に残す様々な可能性を探ったという。しかし最終的に、過去に経営難から立ち直った経験を持ち、かつ女子チーム保持に意欲的だった広島との話が短期間に進むこととなった。

GMは、「このチャンスをいただいたので、何とか女子チームを盛り上げていきたい。姫路でサポートしていただいている皆さんの思いを引き継ぎながら、広島でも皆様から愛されるクラブを作りたいと思います」と意欲を語った。

会見に同席した島田慎二JBA会長兼Bリーグ代表理事は、性別やカテゴリーの分け隔たりのない「ONE BASKETBALL」というコンセプトに基づく競技全体の価値向上を目指している中で、「(広島の)資本参加と連携は大きな一歩」と評価。また、同じ地域にBリーグとWリーグのトップチームが存在するケースで、同様の動きを仕掛けていく考えこそないものの、「自然反射的にそういう動きになっていくことがあれば歓迎」と、カテゴリーを越えた有力クラブ同士の交流を前向きに捉えるコメントを残した。

原田裕花WJBL会長から、「フランチャイズ移転に伴い、Wリーグで最も西に存在するチームとして、より一層存在感と輝きを増してほしい。広島イーグルスとしての新たな出発をWリーグとしても支援していきたい」とエールを送られたイーグレッツ株式会社の河村優美代表取締役社長は、当座の目標を「まずはファン作り。(イーグレッツを)広島県の皆様にしっかり知っていただいて、応援していただくこと。会場に足を運んでもらってさらに支持していただくサイクルをしっかり回せるように取り組んでまいりたいと思っております」と話すとともに、ユースの女子チーム発足に関しても、「ドラゴンフライズもユースに力を入れており、女子チームも日本バスケットボール界の発展に向けてしっかり運営ができるような体制を整えていきたい」と意欲を示した。

姫路は2013年に「AC播磨イーグレッツ」の名称で発足。2021年に現在の呼称で再出発を切り、2022-23シーズンに念願だったWリーグ入りを果たした。今季を含む通算成績は1487敗。今季は御子柴百香(SG/平均14.3得点)、那須みらい(PG/平均12.1得点、3.9アシスト)、清川璃子(SF/平均11.7得点、5.3リバウンド)、若林紅葉(PF/平均10.8得点、6.2リバウンド)らを軸に、Wリーグ・フューチャーで618敗の成績を残し、3年ぶりに最下位を脱出していた。


広島イーグレッツのロゴは、これまでの伝統を引き継ぎながら広島のチームカラーを取り入れた鮮やかな仕上がり

PICK UP

RELATED