ENEOS宮崎早織が引退セレモニー「背中を押し続けてくれたのは、ファンの皆さんでした」

「次の人生でも皆さんの背中を押せる存在でありたい」
2月8日、Wリーグプレミアのレギュラーシーズン最終日。ENEOSサンフラワーズはホームの柏市中央体育館で富士通レッドウェーブと対戦し、85―75で勝利を収めた。その試合後、今季限りで現役引退を表明している宮崎早織の引退セレモニーが行われた。
セレモニーでは、まず共に戦ってきたチームメイトたちがマイクを握り、宮崎へ感謝の言葉を贈った。7年間共にプレーした星杏璃は、「お姉ちゃんみたいに面倒見てくれたし、時には同い年みたいに気さくに話してくれたり遊んだりしてくれて、ちょっとだけ年下のように元気で無邪気でかわいいところがあるのを見てきて、本当に楽しい7年間でした」と語ると、「いつでも電撃カムバックを待っています。自分らも成長して迎え入れます」と語り、寄せ書きTシャツをプレゼントした。


また、宮崎との縁もあって今季から加入した馬瓜エブリンは、“言いたいことを忘れないように”と手紙を用意。「まずは1年休んだ先輩として言わせてください。3ヶ月休んだら、マジで暇になります。バスケをやりたくなると思うので、セレモニーはやりますが、3ヶ月の猶予を贈ります。いつでも帰ってきてください」と語ると、“放送できないものが多すぎる”といいながら2人でのエピソードを披露。

続けて「いかにユラがハチャメチャかみんなに伝えることができて、めちゃめちゃ嬉しいです。だけどいつも思います。こんな感じなのに、これだけみんなにちょっかいを出すのに、なぜユラの周りにこれだけ人が集まるのか。それは、誰よりもユラが周りを見ていて、面倒見が良くて、いつも誰よりもみんなのことを元気付けてくれて、私に何か嫌なことがあると、私は『もういいよ』って言っているのに、私以上に怒ってる。そういう1つ1つの振る舞いが、人を魅了するんだなと思いました。こんなエピソードがこれからもうなくなると思うと、ちょっと寂しいです。ユラの最後の旅に、一緒にプレーできて、本当に良かったです。楽しかった。ユラが残してきた数々の名シーン、情熱、そして高すぎる声、全てがバスケットファンの皆さん記憶と歴史に残ってくと思います。この後の人生楽しんでください。本当にありがとうございました」締めたかに思えたが、馬瓜は続けて“(皇后杯)MVPの100万円の半分を寄越せと言われていた”と紹介し、「〜エブリンのMVP賞で行く〜東京ディズニーリゾートご招待!!(ペアチケット贈呈)」と書かれた目録を手渡した。

そして最後、マイクが手渡された宮崎は、まず「富士通さんと最後に試合ができて、元々(ENEOSで)チームメイトだった、アース(宮澤夕貴)さんとキキ(林咲希)さんと一緒に戦えたことが本当にうれしいです」と切り出す。
「こういうことを言うと、アースさんは調子に乗るので嫌なんですけど(笑) 本当に私が若くて辛かった時、自分勝手で迷っていた時に、いつもアースさんとキキさんは『あなたの行き先はこっちだよ』と行く方向を正してくれました。本当にいなくなってしまったのがすごく寂しいんですけど、私の方向をいつも正してくれたのが2人でした。なので、そんなチームと最後に戦えたことが本当にうれしいです」。
続いて、ファンへの感謝を語った。
「常にバスケットをしている姿で、皆さんの背中を押せる存在でいたいと思っていました。でも、この12年間を通して思ったのは、常に私の背中を押し続けてくれたのは、ファンの皆さんだったということです」。
常勝を義務付けられたENEOSが苦しい時期を過ごした際も、変わらずに応援してくれたファンの存在が救いだったと振り返り、「黄色に染まった体育館でプレーすることはなくなってしまうが、次の人生でも皆さんの背中を押せる存在でありたいと思っています」と誓った。
そして最後に、チームメイトに向けてメッセージを送る。
「苦しかったことの方がたくさんたくさんあったと思います。これは私だけじゃなくて、1人1人が常にもどかしく、勝てない時にどうしたらいいのかを考えながら、この1シーズンを乗り越えてきてくれたと思うんだけど、みんなの頑張りは、ずっと見ていました。これからも、絶対うまくいくと思っています」。
続けて、次世代を担う選手たちへ向けて、自身の経験に基づいたエールを贈った。 「常に外側に答えを求めず、自分自身の気持ちと向き合って、前に進んでいってほしいです。みんな素晴らしいポテンシャルを持っていますが、それを自分自身で分かってくれなければ、その現実は絶対に出てきません。だからこそ、私は常にみんなに寄り添える存在でいたかったですし、そんなみんなの背中を常に押していました」
さらに、自分が去った後のチームを思いやり、力強い言葉を並べた。
「私がいなくなって『ユラさんがいてくれたら』と思うことはあるかもしれませんが、試合は待ってくれません。勝っても負けても前を向いて走り続けなきゃいけないことがたくさんあるから、みんな自分自身の気持ちに素直になって、これからも頑張って進んでいってくれたらうれしいです。私はみんなが大好きです。本当にありがとうございました」
最後には、会場に集まったファンへ向けて「若い選手たちの成長やENEOSの歴史はこれからも続いていきます。これからも変わらぬご声援をよろしくお願いします」と深く感謝を述べ、自身のホームラストゲームを締めくくった。








