月刊バスケットボール2月号

Bリーグ

2026.02.07

富樫勇樹がトークイベント、シグネチャーモデルのこだわりは「何よりグリップ」

コンバースに求めたのは「グリップ」


2月6日、千葉・スーパースポーツゼビオららぽーとTOKYO-BAY店にて、コンバースのブランドアンバサダーを務める富樫勇樹(千葉ジェッツ)のシグネチャーモデル「CONS UNAVERAGE MID」の新色発売記念イベントが行われた。

会場には抽選で選ばれた29人の子どもたちが集まり、バスケットLIVEの実況などでおなじみの船岡未沙希さんがMCを務めてイベントは進行した。本日発売となった「CONS UNAVERAGE MID」のニューカラー“レッド&ホワイト”だが、富樫は「皆さんが想像するとおり、千葉ジェッツのカラーなんです。ユニフォームとマッチするようにお願いしたんです」と語る。






それでも、トッププレーヤーとして譲れないのは機能面だ。「実は学生の時はそこまで機能性を重視していなかったんですが、プロとしてバスケで一番大事なのはグリップです。それだけストップが多い競技なので、選ぶ中では一番重視しているポイントになります」と発言。特徴的なソールデザインは、富樫が求めたものに対してのコンバースの答えだったわけだ。

さらに、今作ではクッション性と反発性の向上にも注力したと語る。「以前のモデルよりもクッション性を高めてほしいと話し、特にかかと部分の衝撃吸収をプレイ中に感じます。また、1歩目の速さを出すための反発性も、コンバースさんが重視してくれたポイントです」と説明。自身のプレースタイルにおいて「1歩目でどれだけ差をつけられるか、ズレを作れるか」という哲学を具現化した一足となっている。

また、自身のイニシャル「Y・T」と背番号「2」を掛け合わせたオリジナルロゴについても言及。クイックネスとスピード感を象徴するこのロゴについて「それを感じ取れた人はすごいですよ」と笑いを誘いつつも、細部までこだわったと言及した。




トークは1月に開催されたB.LEAGUE ALL-STAR GAME 2026の話題へ。スキルズチャレンジで3度目の優勝を果たした際に着用していたシューズが話題となったが、これについて富樫はこう明かした。
「比江島(慎)選手からも『一人だけバッシュじゃなくてスニーカー履いて、ふざけてるの?』といじられましたが、実は完全なるバスケットボールシューズ。9月に発売予定なんですが、スエード調のクラシックな雰囲気で、お出かけにも履けるようなデザインになっているんです」。またオールスターゲーム本戦で着用したゴールドのきらびやかな一足は、「派手すぎると他の選手からもいじられたが、履いてみると意外としっくりきましたね」と笑顔を見せた。





このあと事前に集めた質問と会場の子供たちからの素朴な疑問に真摯に答えた(Q&Aは最後に全文掲載)。
「大きな選手が怖い」という悩みに対しては、「プライベートで会ったら大きい人は怖いけど、コートの上ではルールがあるから怖くないですね。身長が小さくてもできることに集中することが大事だと思います」とアドバイス。また、3Pシュート上達の秘訣については「シュートフォームは人それぞれ正解がないんです。誰に聞いても同じ答えだと思うけど、練習量をこなすしかないんですよね。打ち続けることで上手くなると思います」と練習の大切さを説いた。
また少年時代の練習についての質問では、「僕の頃は今のようにNBAの映像を簡単に見られなかったんです。今の選手はプロがどういう練習をしているかすぐに見られから、ぜひいろんなことにトライすることが大事だと思います」とエールを送った。

イベントの最後には、トランプカードを使っての抽選会に。富樫自らがトランプを配ると、サイン入りの非売品ボールやシューズが当選者に手渡された。






——自分より大きな選手を前にした時、怖くはないですか? どうしたら怖くなくなりますか?
「うーん。大きい人はプライベートで会ったら怖いです(笑)。けど、まあコートの上では同じスポーツをやっていますし、ルールというものがあるので、そんなに怖くはないかなと思います。まあ『怖い』という感情ではないですけど、やっぱりバスケって身長が大きいほうがいいなと思う場面はたくさんあるので、プレーしていて大変なことはあります。それでも、自分ができること、身長が小さくてもできることに集中することが大事かなと思います」

——野菜は食べられるようになりましたか? 今、好きな野菜は何ですか?
「確かにちょっと好き嫌いは多いほうではあるとは思うんですけど…、結構食べますよ。皆さんが多分想像しているよりは、遥かに(野菜を)食べていると思います。野菜炒めとかも食べますし。そこはやはり、アスリートとして食も大事ですね」

——試合に負けるとしばらく落ち込んでしまいます。富樫選手はどうやって切り替えますか?
「落ち込むほど、それに対する気持ちが強かったという意味では、落ち込むことは悪いことではないと思うんです。でも、次の試合まで、次の練習までにはしっかり切り替えてやることが成長につながると思います。なので、そこまで落ち込むのは悪いことではないのかなと思いますね。次の試合までには、しっかり切り替えるのが大事かなと思います」

——小中学生の頃、何を一番練習しましたか?
「正直に言うと、特にないです。僕が小中学生の時は、今みたいにいろんなNBA選手の練習方法を簡単に見られる時代ではなかったので。週に1回テレビでやっているかやってないかの試合を見るぐらいしかできなかったので、チームの練習に行って、自宅では同じ練習をして帰っていただけでした。今の選手は動画でプロの練習をすぐに見ることができるので羨ましいですし、その分スキルもかなり上手だなと思う選手がたくさんいます。プロがどういう練習をしているか簡単に探せる時代なので、いろんなことを参考にトライするのが大事かなと思います」



——好きなプレーや、決まるとうれしいシュートはありますか?
「どういうシュートかか。正直、そう言われると、このシュートだとうれしいっていうのはあんまりないかもしれないですね。シュートが入ればね、みんなうれしいと思いますが(笑)」

——身長が低くても活躍できる方法はありますか?
「バスケってやっぱりリングが上にあるので身長はかなり大事ではあるんですけど、それでもやれることはたくさんあると思います。身長が低いとガードの選手が多いと思うので、コートにいる他の9人(相手と味方)の状況を瞬時に判断する力が大事です。シュート、ドリブル、パスはもちろん、判断力や、チームをまとめるコミュニケーション能力。そういうところもすごく大事になるのかなと思います。頑張ってください」

——3Pシュートをたくさん決めるためのコツや、練習方法はありますか?
「これは本当に難しいというか、言葉では伝えられないんですけど……。シュートフォームは本当に人それぞれで、プロの選手でも全員違うので、『これが正解』というのはあんまりないのかなと思っています。自分の体に合ったシュートは自然と見つかっていくものですが、あとは当たり前というか、誰に聞いてもそうだと思うんですけど、練習量でしかないですね。繰り返し打ち続けることで、本当にちょっとずつ上手になるかなと思います」

——渡邊雄太選手以外で、日本代表で仲がいい選手は誰ですか?
「金近(廉)選手とは仲がいいというか、遠征とか試合に行った時は、その3人(渡邊、金近)で夕食を食べることは多いかなと思います」

——ポイントガードとして、ボールを運ぶ時に一番意識していることは何ですか?
「状況によりますけど、プロになるとセットプレーなどいろんなプレーをコールしなきゃいけないんです。なので、運ぶのはもう当たり前として、次にどういうプレーをするかを考えながら運ぶことが多いです。『誰がどこにいるから、このプレーを選ぶ』ということを瞬時に判断します。目の前の相手だけじゃなく、フロア全体を見て考えながら運ぶのがいいのかなと思います」

——過去に好きになった人はいますか?
「ええ、なんか(笑) 僕は記憶にないんですけど、幼稚園の時になんか好きな子がいたっていうのは、お母さんには言われています。名前とかもあんまり覚えてはいないんですけど、お母さんが『絶対にいた』と言うので、多分その時にいたんだろうなと。小学校の記憶も、6年生で負けた時に人生で1回だけバスケで泣いて号泣したことぐらいしかなくて。まあでも、お母さんが言うので、間違いないかなと思います(笑)」








文・写真/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: 富樫勇樹 コンバース

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