男子日本代表ホーバスHC、突然の契約終了「私の旅が終わりを迎えたことをご報告いたします」

10年の功績に終止符
2月2日、公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)は、男子日本代表のトム・ホーバスヘッドコーチとの契約を終了したことを発表した。JBAの発表によると、今回の決定は今後の代表強化に関する方向性の相違によるもので、個人の責に帰すものではなく、協会としての今後の方針に沿って総合的に判断された結果であるという。
ホーバス氏は2015年に女子日本代表のコーチに就任して以来、約10年にわたり日本バスケットボール界の発展に大きく寄与してきた。女子代表HCとしては、2021年の東京2020オリンピックで日本バスケ史上初となる銀メダル獲得という歴史的快挙を達成。同年、男子日本代表HCに就任すると、FIBAワールドカップ2023ではアジア最上位となり、48年ぶりとなる自力でのオリンピック出場権獲得を成し遂げた。一昨夏のパリ2024オリンピックでも、強豪国を相手に激闘を演じたことは記憶に新しい。
今回の退任にあたり、ホーバス氏は「代表チームのヘッドコーチとしての私の旅がここで終わりを迎えたことをご報告いたします」とコメント。「この10年間、男女両チームを情熱的に支えてくださったすべてのファンの皆さまに、心から感謝いたします」と感謝を述べるとともに、選手たちへ向けても「皆さんを指導できたことは、私にとって大きな誇りです。努力を続け、前向きな気持ちを忘れず、日々成長し続けてください。結果は必ずついてきます」とエールを送った。
また、JBAの島田慎二会長は「トム・ホーバス氏との歩みは、日本バスケ界成長の軌跡でもありました。彼が浸透させたプレースタイル、一切の妥協を許さず勝利を信じ抜く文化は、今や日本バスケ界の確かな財産となりました」と、その功績を称えている。
後任のヘッドコーチ体制や今後の強化方針については、JBAからの続報が待たれる。
■トム・ホーバス氏 日本代表コーチ歴
2015年 FIBA女子アジアカップ2015 (旧:FIBA ASIA選手権大会) 優勝
2016年 リオデジャネイロオリンピック 第8位 (※20年ぶり決勝トーナメント進出)
2017年 FIBA女子アジアカップ2017 優勝
2018年 FIBA女子ワールドカップ2018 9位
2019年 FIBA女子アジアカップ2019 優勝 (大会最多連覇記録の4連覇達成)
2021年 東京2020オリンピック 準優勝 (※オリンピック初のメダル獲得)
2021年 男子日本代表 ヘッドコーチ就任
2022年 FIBAアジアカップ2022 ベスト8
2023年 FIBAワールドカップ2023 19位
(※48年ぶりに自力でオリンピック出場権獲得)
2024年 パリ2024オリンピック 11位
■トム・ホーバス氏コメント
「大変残念ではありますが、代表チームのヘッドコーチとしての私の旅がここで終わりを迎えたことをご報告いたします。
この10年間、男女両チームを情熱的に支えてくださったすべてのファンの皆さまに、心から感謝いたします。皆さまの前向きな姿勢、忍耐、思いやり、ならびに温かいご理解は、これからも私の心に残り続け、支えとなるでしょう。
10年前、このような貴重な機会を与えてくださったJBAに深く感謝しています。浮き沈みのある道のりではありましたが、決して変えたいとは思わない、かけがえのない時間でした。ありがとうございます。
スタッフの皆さんへ。これほど献身的なグループと共に仕事をしたことはありません。皆さんのバスケットボールへの愛と知識は本当に刺激的で、支え合い、築いた友情は一生の思い出です。ありがとう。
そして、日本バスケットボールの発展のために全力を尽くしてくれたすべての選手たちへ。皆さんを指導できたことは、私にとって大きな誇りです。皆さんの献身とたゆまぬ努力のおかげで、私たちは多くの成果を成し遂げました。女子チームでの東京オリンピック銀メダル獲得、男子チームでの沖縄でのワールドカップ指揮、そしてパリオリンピック出場権獲得は、その中でも特に誇るべきハイライトです。
しかし、まだやるべきことは残っています。努力を続け、前向きな気持ちを忘れず、日々成長し続けてください。結果は必ずついてきます。
お疲れ様です。」
(英文)
It is with great regret that I announce my journey as head coach of the national team has come to an end. Thank you to all the fans who have passionately supported our teams, both men and women, for the last 10 years! Your positivity, patience, empathy and understanding are things that I will always remember and carry with me.
I am so grateful to the JBA for giving me this opportunity 10 years ago. It has been an incredible time, filled with many ups and downs, but it is a journey I would never change. Thank you.
To my staff, I have never been around a more dedicated group. Your love and knowledge of basketball is infectious and your support and friendship have created memories that will last a lifetime. Thank you.
For all of the players who worked tirelessly to strengthen Japan basketball, it has been an honor to coach all of you. Due to your dedication and relentless work, we have accomplished so much over the years. Winning a silver medal in the Tokyo Olympics with the women’s team, and coaching the men’s team at the World Cup in Okinawa and qualifying for the Paris Olympics are just a few of the highlights that we can all be proud of. Yet, there is still more to accomplish. Keep working hard, stay positive and keep improving every day and the results will follow.
Otsukaresamadesu.
■島田慎二会長コメント
「長年に渡り、日本バスケットボール界にもたらした数多くの功績に、心からの敬意と感謝を申し上げます。
トム・ホーバス氏との歩みは、日本バスケ界成長の軌跡でもありました。2017年にヘッドコーチに就任した女子日本代表では、東京2020オリンピックで銀メダルという歴史的快挙を成し遂げました。男子日本代表においては、48年ぶりとなる自力でのオリンピック出場権を獲得し、パリ2024オリンピックでは強豪国をあと一歩まで追い詰める激闘を見せてくれました。
トム・ホーバス氏が浸透させたプレースタイル、一切の妥協を許さず勝利を信じ抜く文化は、今や日本バスケ界の確かな財産となりました。長年に渡るご尽力によって築かれたこの強固な礎が、日本バスケ界を必ずや次なるステージへ導いてくれると確信しています。
私たちは新たな道を歩み始めます。トム・ホーバス氏が築き上げた素晴らしい時代に深く感謝するとともに、トム・ホーバス氏により一層輝かしい未来が訪れることを心より願っております。本当にありがとうございました。」









